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アーム、IoT向けAI半導体発表 性能4倍、トランスフォーマー対応今後エッジでAI処理、LLM実装が進む。Nvidiaのチップ開発が見もの。

Armは、性能を4倍に高めたAI用半導体「Ethos-U85」を日本向けに発表した。
チャットGPTで注目の技術トランスフォーマーに対応。
IoT機器を簡単に開発できる製品「Corstone-320)」も投入する。
(FA)やスマートホーム用のカメラで撮影した画像をその場で解析するなど、エッジAIの需要を見込む。

同社日本法人の新横浜オフィスで開いた発表会には応用技術部ディレクターの中島理志氏が登壇。

チャットGPTなど生成AIについても「将来(小型化)が進めば利用可能」と展望を語った。

イートスU85はAIに必要な並列演算を担う(NPU)で、CPUと組み合わせて使う。
AIの根幹となる機械学習の手法は(CNN)に加えトランスフォーマーに対応する。

TensorFlow LiteやPyTorchなど流行のAI技術にも対応する。
米国のアリフ・セミコンダクターやドイツのインフィニオン・テクノロジーズが採用を決めている。  

コアストーン320はイートスU85にCPU「Cortex-M85)」、画像処理用のイメージ・シグナル・プロセッサー(ISP)などを組み合わせて提供。IoT機器の設計負担を軽減する。

機器の完成前に仮想環境で動作させる仕組みも用意し、搭載ソフトウェアも並行して開発可能にした。
セキュリティ基準としてアームが推進する「PSA」レベル2に対応。PSAを足掛かりに地域、業界ごとの基準に準拠できるようにした。

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