有罪道具温故知新 雑記「企画展のお知らせ」

いきなり私事ではあるのですが、この度ありがたいことに企画展担当をやらせていただくことになりました。
いつもは別館でくすぶっているので、こういう人の目にあたる企画は本当にありがたいですね。

ということで今回のコラムでは自分で企画した企画展を自分で紹介するという……なんともこそばゆい回になります。いつものコラムを楽しみにしていたかもしれない稀有な方々には申し訳ないですが。

今回私が企画したのは「ひみつ道具定義七日展」というものでして、ひみつ道具の定義とは一体何なのか?その定義を万が一逸脱した際はそれはなんと呼ばれるのか?そういった疑問を改めて見直すための展覧会になります。

当博物館で開催されてきた企画展は基本的には既存のひみつ道具を並べるのですが、今回はひみつ道具開発者やひみつ道具職人の方々にこの展覧会七日間の為だけに制作をお願いしたものを展示しており、体験することができます。


では一部ではありますが、展示されているひみつ道具をご紹介いたします。

後、今回は依頼した製作者の方々の名前(偽名匿名有)も載せています。


・「未来スピーカー」(製作者:V.K)
会場に入るとすぐ目の前置いてあるのが「未来スピーカー」です。このスピーカーに耳を当てるとなんと未来の音を直接聞くことができるんです。技術的には特に珍しいものではないですが、このひみつ道具の特色はその音声取得方法なんですね。

このスピーカーは現在から丁度100年後に送り込んだ小型のボール型マイクから拾った音を流しています。そしてなんとそのボールを遠隔で操作したりはできないんです。つまりどういうことかというと、未来のどこか、それこそどこの国かもわからないけど自然な音を聞くことができるんです。

私たちは今ひみつ道具で未来も過去も得たい情報をいつでも得ることができてますが、そこから「自由」を失ったものはひみつ道具といえるのか?という疑問から生まれたひみつ道具だそうで、皆さんもぜひこのスピーカーから不自由な音声を聴いてみて下さい。


・「予言の書」(製作者:ロツフマ・ルル)
未来スピーカーの隣にあるのが「予言の書」です。
現存するひみつ道具にもいくつか未来予知系ひみつ道具があります。未来に直接行けるような時代で何故未来予知系ひみつ道具があるのか、というのはお分かりいただけない方には恐らく一生ご理解いただけないとは思いますが……やはり未来を直接知るというのは「怖い」という方は結構いるんですね。それもあって直接ではなく精度の高い占い感覚での情報が欲しい人が未来予知系ひみつ道具を使っている……らしいです。そして、この「予言の書」はその中でも最も「怖さ」を減らしています。

この「予言の書」に書かれている内容は書籍を開いた人の未来に起こること……なんですが、それは絶対に起きるわけではないんです。いや、違うな。起きはするんですよ。ただ自分の身に降りかかるかどうかは確実ではないというか……

どういうことかというと、この書かれている「未来のこと」というのは自分が今生きている世界とは別の平行世界、つまりパラレルワールドで起きることなんです。

万が一悪い事が書かれていようが自分には多分降りかからない未来だし、いい事が書いてあってもおそらく起きえない。でもそこに書かれている未来は……必ず「自分」に対して起きるんです。


・「デジャブビスケット」(製作者:屈戦車)
皆さんはデジャブというのを感じたことがありますか?初めてのはずなのに一度やったことがあるような気がする既視感……そうそう感じれるものではないですが、この「デジャブビスケット」を食べれば簡単に感じることができます。アンキパンで使われている技術の粋を詰め込んだ一品でして、これを食べるだけで現在地球ですることすべてを脳に詰め込むことができます。スポーツや楽器の演奏はもちろんのこと、テレビや映画、小説、料理に至るまですべての行動です。これらの情報が脳に行き渡ることによって今までやったことないものに対してもデジャブを感じることができます。

クッキーの横には「かべがみ映画館」を用意していまして、その中ではこの展示会の為に作られた新作映画が上映されています。……まぁクッキーを食べた人にとっては新作映画のようには感じないと思いますが。

このひみつ道具の難点は……デジャブを感じる必要性がないという点ですね。ましてやこの世の全てにデジャブを感じて生きるなんて……つまらないにも程がありますし。


・「スパイレンズ」(製作者:L)
ひみつ道具は名前通りやはり「秘密」であることが大本の定義でした。大昔でいうとひみつ道具なんていうのはスパイの持っている奇妙奇天烈摩訶不思議なメカでした。

この「スパイレンズ」はそのスパイ行為の中でも最上級の「情報取得」をすることができるんです。このスパイレンズをかけると……なんと!このひみつ道具博物館の中にいる誰かの視点映像が映るんです!!

誰かはわからないですが、会場のどこかにいる誰かの視点を盗み見ることができる、まさに最強のスパイ道具なんですね。もちろん誰なのかはわからないし、勝手に視点を盗み見られる側も分からない。……まぁ結果からすると特になにもないんですけどね。


・「パラレル概念バッジ」(製作者:王コ)
パラレルワールドというのは非常に身近な存在になりました。いや、元から身近な異世界ではあったのですが……今ではそれなりに自由に行き来できるようになりました。でも、まだパラレルワールド自体をこの世界に持ってくるなんてことはあまりやってないでしょ?という発想から生まれたのがこの「パラレル概念バッジ」です。このバッジをつけると本人が体験した思い出や記憶はそのままで常識等の概念的記憶だけパラレルワールド状態にすることができるんです。例えばこの「逆歩行パラレル概念バッジ」これは生物すべて後ろ向きに歩くのが普通であるというパラレルワールドの概念が記録されたバッジです。これをつければ後ろ向きに歩くことが普通であるという思考に自動的になり、つけている間は後ろ向きに歩くこととなります。

パラレルワールドに行くのって基本的には「自分の要望にあった異世界への逃避」みたいなのが大半だと言われています。ではこのバッジでのパラレルワールドへの移動はどうでしょう?周りは誰ひとりそのパラレルワールドの感覚を持っていない状態をパラレルワールドと言えるのか?でも自分はパラレルワールドに行くだけでは手に入れられない概念的常識を手に入れてるんですからパラレルワールドに染まっていると言えるのでは?その答えは実際に体験してみて考えてみましょう……。


・「古道具電池」(製作者:パーP)
物は大事に。博物館としては絶対言ってかなきゃいけないんですが、ひみつ道具販売会社からするとあんまり言いたくないのかもなと思う時もあります。だって、壊れなきゃ次のひみつ道具は買わないですからね?

まぁそれはさておき、この「古道具電池」というのは一風変わったエネルギー精製型のひみつ道具でして、仕組み的には「自動買いとり機」の逆エネルギー版というべきか……

この古道具電池に古道具を入れるとエネルギーが自動生成されます。またこの電池の特徴は入れた古道具が古ければ古い程エネルギーが多く生成されるんです。凄いでしょ?

結局23世紀になっても完全な解決に至らないエネルギー問題を解決する良い手段……と考えれたらいいんですが、このひみつ道具の問題は別の箇所にあります。

このエネルギー精製、古道具というよりかはいかに大事にされていたかというのが重要でしてその大事にされた期間でエネルギー精製量が決まるんです。つまり一番効率が良いのは大事にしてきたものを捨てること……になるんですが、結局捨てるってことは大事にしてなかったってことじゃないですか?結局物を大事にする人は捨てないし、捨てる人はさして物を大事に扱っていないという……


・「浄玻璃ペン」(製作者:帰元兄)
皆さん、突然ですが「謝罪してないこと」ってありませんか?人は必ず1回以上は人に迷惑をかけて1回以上は謝るのを忘れていると言われています。このペンはそんな「謝罪していないこと」を思い出させてくれるペンです。

このペンを持つと自動的に自分が謝罪していなかったことを謝罪する文を書いてくれるんです!試しに私も持ってみたんですが……これはなかなか、自分でも忘れかけてたことまでつらつらと書いて行ってくれますね!!恐らく辞書一冊分の紙が必要になりそうだったので途中でやめましたが……。

恐らく皆さん同じことを思ってるかと思います。「謝罪する誠意のない謝罪文に意味があるのか?」と。確かに確かに、その感想もごもっともと言えるでしょう。でも冷静に考えてみてください。このペンを持つということは謝罪文を書こうという意思はあったと言えるんじゃないでしょうか?あくまで意図してなかった謝罪まで書いてしまうだけであって、謝罪する気はあるんだったら、良いんじゃないですかね?


・「ご先祖ロープ」(製作者:晩法)
ご先祖様がどういう人だったかって気になりません?いや、分かってますよ?見るだけだったらタイムテレビで可能だし、実際にあうのもちゃんと申請を出して認可されればなんの問題もない……23世紀では常識レベルの知識ですね。でも、申請って凄いかかるんですよ。年間時間旅行者申請数は8億5000万件にもなると言われてるこの時代、申請の結果がくるまで1ヶ月はかかるでしょう。

そんな1ヶ月も待たなくてよいひみつ道具がこの「ご先祖ロープ」です。

このご先祖ロープに付属しているダイヤルを回して年代をセット、そして電源をONにすると、ロープが自動的に動いてご先祖様の形になります。後は自由にご先祖様と触れ合って下さい、会話はさすがに無理ですが……。あくまでロープがご先祖様の忠実な再現となっているので、歴史に影響を与える事もありません。

ところで皆さんは地面にロープが人型の形に置いてあったらどう思いますか?恐らく代替の人が「人型だ」と思うことでしょう。しかしそうなると、そうなるとですよ?「ご先祖ロープ」で出来た人型を「ご先祖様」と認識できるんでしょうか?声も出ないし、できるのは身ぶり手ぶり位の人型ロープを、私たちは本当に「ご先祖様」と認識することができるんでしょうか?


・「かげなし眼鏡」(製作者:P0)
「かげなし眼鏡」をかけると影が見えなくなります。正確に言うと影がかかっている場所が透明になって向こう側が見える眼鏡です。この会場ではわかりやすいように地球儀と照明を用意してあります。地球儀の右側から光を当てると左側はほとんど影になります。この状態で眼鏡をかけると左側はほぼ全て見えなくなるんです。この眼鏡は影というのをより分かりやすく、アーティスティックに確認することができるひみつ道具……らしいんですが、これもまたちょっと問題がありまして。この眼鏡をかけながら歩くのってすごく難しいんですよ。だって、人からは基本影がでるでしょう?歩くために足を上げて、降ろす先には影ができるはずです。その影がかかった地面が透明になるわけですよ。建物だったら下のフロアが見えている状態。その何もない床に足を毎回降ろさなくちゃいけないんですよ。だから付けながら歩くとおっかなくてしょうがない……。透明になってる個所を気にせず歩けばよいという意見もあるかと思いますが、透明なのかそれとも本当に地面が無いのかなんて区別は付けれないので気にしないとそれはそれで危ないんですよね……。

代償として生活に支障がでるひみつ道具というのは歴史上数々登場していました……そういう意味ではこれもひみつ道具といっても良いのかもしれませんね。


・「おせじイヤホン」(製作者:81流)
お世辞、おべっかでピンチを乗り切るタイプの人ってどの時代にもいます。
お世辞の厄介なところは分からない人にしか効果がないんですよね。お世辞って分かってしまったら逆効果。不快にしか感じません。

この「お世辞イヤホン」はそのお世辞のみを耳に入らないようにしてくれるひみつ道具です。いくら心ないお世辞を言われても全く聞こえる事は無いので、ひと安心という訳です。

言わずもがな、このひみつ道具にも欠点があります。

それは、「結局目の前で口が動いているけど声が聞こえない人はお世辞を言っていると分かってしまう」という点ですね。このイヤホンはお世辞を知りたくないようにするためなのに、結果的に分かりやすくなってしまっている……そういう意味では逆効果な代物ですね。

……でもですよ、結果的にお世辞が耳に入らないようにしてるんだから、何割かは事態を解決に導いているといえるんじゃないでしょうか?100パーセントの解決をしないとひみつ道具といえないのか?是非これを体験してあなたの答えを聴かせて下さい。イヤホンを付けても聞こえる意見で。


・「100点答案」(製作者:オッピティー)
誰もが一生に一度くらいは100点って取ってみたいですよね。それを実現してくれるのがこの「100点答案」です。

この答案は見た人にとって自分が100点を取ったときの答案に感じるようになっているんです。だから私がこの答案を見ると中学生の時に取った100点の答案に見えるし、また別の人が見ると資格取得の時に100点を取った答案に見えるという訳です。

実際に100点を取った事があるかとか、他の人に100点の答案を見せることができないとか、そういう他者からの結果や評価は一切省い、完全に自己満足のためのひみつ道具になります。自己満足型ひみつ道具は多々ありますが、その中でもこれは他者からの評価が主なテスト答案で用いるというまた珍妙なひみつ道具なんですね。でも……利便性を考えるとひみつ道具といっても良いはず……


・「プロホース」(製作者:未来イニ)
恋愛関係のひみつ道具って昔っから多いんですよね。何せ恋愛って自分だけじゃなく相手の心やその日の状態、運、色々な条件が関わってくる癖に人類にとって非常に重要なイベント。ちょっとでもよい状態にしようというのがこの世の常……ということなんでしょうか。

「プロホース」はそのまんまホース型のひみつ道具で、このホースで囲んだエリアの中に人間が二人入るとプロポーズが発生するという効果があります。いわゆるプロポーズの決心を付けさせようというひみつ道具になるわけです。

このひみつ道具、説明を聞いて分かった人がどれだけいるかわかりませんが、恋愛系のひみつ道具の中でも比較的珍しいひみつ道具になります。だってプロポーズが発生するだけですよ?絶対付き合えるとか、もうそのレベルのひみつ道具が多い中この道具は行動への決心のみ。しかもこのホースを使おうと思ってる時点でプロポーズをする気はありますからね。なので非常に無駄な決心を改めてするという、若干「ヤリトゲ」に近いひみつ道具ですね。ちなみにこれはひみつ道具の定義等とは全く関係ないんですが、ホースである意味も実は特にないんですね。製作者に話しを聞いてみたのですが、ホースにした理由は一切答えてくれませんでした。そういう見た目に関する定義についてもこの企画展で来場者の方々に色々考えていただけると幸いです。


・「予定封筒」(製作者:仲仲)
この「予定封筒」はまた未来予知系のひみつ道具になります。といっても展示品というより化はお土産に近いものですが。封筒には購入者の未来に起きることが書いてあります。封筒を開けるまでは中身がわからないドキドキ感がたまらないですよね。

ただこの「未来」っていうのが若干難点でして……この中に書かれている予言がいつかというと「購入日から封筒開封日までの期間の丁度中間で発生する出来事」になります。

なので購入した時は未来予知に違いないんですが、封筒を開けた時には過去の事が書いてあるだけどいう……これまた最終的に意味がないものになります。

詐欺では?と思われるかもしれませんが、冷静に考えてください。買った時は確かに未来予知な内容が書いてあるんですよ。あぁ購入後に中を書き変えてるわけじゃないですよ?この封筒購入時に封筒を開ける時期まで予知して中身が書かれる。それ以降は一切変えたりしていない、いかさま無しのひみつ道具になります。

このひみつ道具を楽しみ方法は……数十年後に空けるのが良いんじゃないでしょうか?

数年前に起きたことなんて下手したら忘れてますからね。ある意味新鮮に懐かしめる……かも?ひみつ道具本来の楽しみではないですし、ひみつ道具を楽しむ必要もないですが……。


・「熱湯雪」(製作者:札比男)
これはちょっと毛色が違いまして、ひみつ道具の定義というよりはひみつ道具による定義への問いかけですね。この「熱湯雪」はただの雪じゃないんです。何と雪なのに常時熱を発生してまして液体の様な触感で水のように型に合わせて変形することができるんです!!雪に今まで欠けていた要素を得た最強の雪といっても良いのかもしれません……という触れ込みでいくようなひみつ道具なんですが……はてさてどうなんでしょう。

雪って冷たくていわゆる固形物になるものだと思うんですよ。でもこの熱湯雪は熱い液体。そうなるとですよ。この熱湯雪って何をもって「雪」といってるんでしょうか?

発生方法?大気中の水蒸気から生成される氷の結晶を「雪」という訳でそうじゃなかったら雪じゃない?でも雪の発生状況を見ずに積もった白い塊をみて私たち人類は「雪」と認識して、しかも人工的につくられた雪もちゃんと「雪」と認識してます。どこから私たちは雪を雪と認識して、雪以外と区別していたんでしょうか?

この「熱湯雪」に触れて、自分の中の「雪」の定義を再認識してみましょう。


・「ねがいけむり」(製作者:踊壚坶)
「ねがいけむり」という名前はついてますが、正確にいうと「ねがいけむり」を発生させるお香の様なものが展示されています。

この煙に自分の願いごとをささやきかけると、願いがずばり叶うという……まぁありがちなひみつ道具ですね。願いを叶えるひみつ道具になにかしらの欠点があるというのがひみつ道具業界の通説ですが、このひみつ道具もその通りでして……。

確かに使った人は願いが叶ったような感覚がするんですが、実際には何も起こってないんですよ。「実感帽」に似たような感じでして、あくまで幻覚で叶ったような気がするだけなんですよ。本人だけ満足して、実際の生活には何の影響も出ないという……なんとも空しいひみつ道具に聞こえてしまいますが。先程上げた「実感帽」はまだ永続的に想像を保持することができますが。このけむりはあくまで幻覚。一日をすぎると全て煙のように願は消えていきます。ま、本人が叶ったような感覚に陥っているならどちらでもよいとは思いますが……


・「ウマタケ23th」(製作者:得戻蘭)
ウマタケ(※1)ってご存知ですか?22世紀辺りから飼育された生き物でして、一本の竹の様なウマ並みの速度がでるんですよ。今では自然で暮らしているウマタケしかいないのであまり見ないかもしれませんが、当時はそれなりのヒットペットだったんです。

この「ウマタケ23th」はそのウマタケを23世紀に合わせて復活させようというひみつ道具ですね。「ウマタケ23th」は今までのウマタケとは違う見た目をしています。前のウマタケが竹の様な馬だったのに対し、「ウマタケ23th」は馬の様な竹というべきでしょうか。

足も一本じゃなく4本出し、胴体も太いです。後、実はこのウマタケは生物ではないんです。完全なロボットとして製作されています。

さて、このウマタケ23thを貴方はどう思いますか?「今までのウマタケと違うからひみつ道具ではない」?そんな答えも聞こえてきそうですが、それは本当に正当な評価なんでしょうか?だってウマタケ23thはちゃんとウマタケに必要な要素は得ています。それなのに今までと違うからひみつ道具では無い、というのは……さすがに傲慢でしょ?




今回紹介するのは以上となります。全部紹介したら誰も来なくなっちゃうのであくまで一部だけですが……。上記を読んで気になった方は是非ひみつ道具博物館企画展スペースに御来館下さい。そして皆で改めて、ひみつ道具とは一体なんなのかというのを考えてみましょう。


つづく



追記
※1 ウマタケ
ウマタケの解説は本文に記載がある通りなのだが、恐らく23世紀人の読者にとっては根本の不明点があると思い追記する。それはズバリ、「まず大元のウマタケはひみつ道具ではない」という点だろう。
確かに、ウマタケは現行の法律ではひみつ道具ではなく生物として扱われている。しかし、この法律に改正されたのは22世紀後半のことであり、それ以前はひみつ道具として扱われていた。(ひみつ道具を開発販売する会社として申請した会社が販売するものは全て「ひみつ道具」というカテゴリに含まれる)
つまり、言わば元祖の「ひみつ道具としての定義を考える」ものがウマタケといえるかもしれません。


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