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マンションで本襖!

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マンション一階で十年過ぎ、染みだらけ・枠は外れかけ・開け閉め重いボロ襖。これはもう流石に替えなければ…どうせなら「本襖」に!越前和紙の手漉き和紙工場という最強な実家を持つかわこが…
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#長田製紙所

マンションのダン襖を本襖に替えますプロジェクト!

(2019/7/11の記事です) 突然ですが、上記タイトルのようなことをGW前から目論んでおりまして、現在鋭意進行中でございます。 場所は埼玉県のとある古いマンションの一室。 おそらく2011年初め頃リフォームしています。 和室の襖はいわゆるダンボール襖というやつで、上から新しい紙を貼ったっぽい。引き渡し当時はとても綺麗でしたが、8年後の現在この通り……ちなみに、ガス火等は使っていない・つまり料理的なことは殆どしていない部屋でございます。それでもこれ。 一階なので湿気や

マンションのダン襖を本襖に替えますプロジェクト!その2

(2019/8/1の記事です)※画像追加してます 諸事情で随分間が空いてしまいました。主にこちらのせいです。というかまだ肝心の襖紙が1ミリもできておりません。なのに山下表具店の塚田さん、 「全然大丈夫ですよ!いつでも!」 と仰っていただいてもうホントにすみませんすみません。 で。 こちらがお持ちいただいた、襖紙を張る前の骨組みに下張りの紙を貼ったもの。三重になってます。 これね奥さん、よーく見てくださいよ。文字みたいなのが見えませんか? 昔ながらの襖紙にありがちな、古い証

マンションのダン襖を本襖に替えますプロジェクト!その3

(2020/1/23の記事です)  その2から随分と時が経ってしまいました・・・皆さま覚えておいででしょうか。時の流れはほんに速いものでございます(違)。  あれは師走も半ばに差しかかった頃でございました。わし太夫から 「出来たよー表具屋さんに送ったよー」 とメッセージ。え?今? 「作業は年明け、納品20日前後になっちゃうけどいいですか?年末で色々立て込んでて」 とご連絡くださった塚田さん。すみませんね、って謝るのはこっちですううう。誠に申し訳ありませんです。全部わし太夫が

マンションのダン襖を本襖に替えますプロジェクト!~襖の中身~

やっとやっと、新記事に辿り着きました。こちらが山下表具店・塚田さんにいただいたお写真になります。画面越しにも木の匂いがしてきそうなこの、組子骨に張られる紙。何気にこっちも良さそうな紙だなあ。 良質の反故(ほぐ:昔の古い大福帳、本、手紙など)を昔は裏にして再利用していたが、今は市販のものもあるらしい。はてさてコレはどっちでしょう(怖くて聞けない)。 このように同じ大きさに切っておく。 な、なんか勿体無いような……しかしこうしておくと、襖は保存器にも成り得る。なんたって