詩 「月」

悔しさで少し欠けた月がぼーっと滲む。

君はいつも僕が悲しい時に
照らし出す。

駅のプラットホームから眺めた君は、
ただただ輝いていて。

なんで、もっとやれなかったんだろうと過去への後悔と
もっとやってやると未来の決意を君に伝えて
夜道を一人歩く。

ベランダから眺める君はどこか風情があって。
発泡酒がよく似合う。

「あの人は今何しているの?」と
君に語りかける。

君は遠い街の彼も照らしている。

不思議だね。
君を見てるとなぜか話しかけたくなるんだ。

満ち欠けをする君は
不安定な僕にどこか似ていて
それがどこか安心する。

君は一人では光れない。
それに、すごく眩しくもない

だから、君を見てると、どこか安心する。
そんな君にずっと見守って欲しい。

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