見出し画像

鬼滅の刃OP「紅蓮華」歌詞に込められた意味とは?

今最もブレイクしている漫画と言えば!

そう「鬼滅の刃」ですね。

恥ずかしながら僕はこの漫画、今年の2月までほとんど知らなかったのですが子どもが「友達が面白いと言っているから観たい」と言うので、契約しているアニマックスの一挙放送を観ました。

正直最初は「まあ言うても少年ジャンプの漫画だしな。お決まりの努力・友情・勝利的なやつでしょ」と完全に子ども向けのアニメだろうと期待していませんでした。

ところが、観終わった後

「なんじゃこれ、メチャクチャ面白いやないかーーー!!!!!!!」

観ていた子どもよりもアニメの続きが気になりすぎて、コミック全巻を新品で大人買いするほどハマってしまいました(笑)

そしてこのアニメ鬼滅の刃を大いに盛り上げてくれているのがOPソングの「紅蓮華」という曲


歌っているのはLiSAという女性ボーカリストで、正直聞いた事ない人でした。

この紅蓮華は鬼滅の刃の世界感に合わせて歌っていると思いますが、何度も聞いているうちにこの歌事態にも強烈な魅力があると感じるようになりました。

今回の記事では大ヒットしている鬼滅の刃を盛り上げる「紅蓮華」の歌の意味について深堀りしていきたいと思います

紅蓮華は戦う現代人への応援ソング

画像1

この紅蓮華という曲ですが、鬼滅の刃という世界観を敢えて無視して考えた時に僕が感じた印象は

不安や悩みを感じやすい現代の僕達に戦う勇気を与えてくれる応援ソング

ではどうしてそう感じるのかについて解説していきます

強くなれる理由を知った 僕を連れて進め

この曲の出だしです。この曲の大きなテーマは「戦い」であり、その戦いに挑むための「強さ」とは何なのか?という事を問いかける内容でもあります。

夜の匂いに空睨んでも
変わっていけるのは自分自身だけ それだけさ

物事が上手くいかない原因(運がない、お金がない、時間がない、周囲の人間が協力せず邪魔ばかりする・・・etc)

上手く行かない時はどうしても自分以外の原因を探してしまいます。それが人間の性でもあり、どうしようもない弱さでもあります。

そこで最近はアドラー心理学を始めとした自己啓発分野で、自分のメンタルコントロールをする時には

「他人のせいにしてもそれはほとんどコントロールできない。しかし自分自身は努力すればコントロールができる。その為自分がコントロールできる事に目を向けるべき」

こういった考えが主流になっている気がします。この歌詞の部分にはそんなメッセージが込めてれています。

どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も 
誰かの為に強くなれるなら ありがとう悲しみよ

子どもの頃に描いた夢。でもそれは大人になれば99%の人が諦めます

無難な仕事に無難な生活。しかし心の中にはやりたい事(夢)がくすぶっていて今の自分に疑問を感じつつも、だからといって今の自分を放り出す事もできない。

誰かの為に強くなれるなら ありがとう悲しみよ

この歌詞は結構深いです。よく「愛する家族の為に頑張る」というサラリーマンマインドですが、僕はこれに少し疑問をもっています。

人は自分が不幸のどん底なのに、他人の利益の為にリターンを一切顧みないで尽くせるようにはできていません。

これは心理学の「マズローの欲求段階」という理論でも示されており、人は自分の生理的欲求や安全な環境で生活できるという欲求が満たされた状態でないと、他者へ貢献し承認されるといった高い次元にある行為をしたいと思わないというものです。

ひょっとしたら、自分が不幸のどん底にいながらでも他者に尽くせる人もいるかもしれませんが、悟りを開いたような聖人でなければ不可能な行為であり、究極の人の理想像だと思います。

一方で最近は「ギブの精神が成功には大切」と言われているように他者に対して、まずは自分のリターンはあまり考えず尽くすほうが、回り回って自分の利益が最大化できるという事です。

この歌詞で注目してほしいのは「誰かの為に強くなれるなら」の「なら」の部分です。

よくあるのは「愛するあなたのためなら幾らでも強くなれる」みたいなやつです。しかし現実は本当にそうでしょうか?

幾ら大好きな家族や恋人、友人のためであってもそれだけでキツイ仕事や勉強などを無尽蔵に頑張れますか?少なくとも僕個人は、瞬間的には頑張る力を発揮できるかもしれませんが、それだけを理由に長くは頑張れません。

この歌詞の部分から読み取れるのは「今はまだ無理だけど、理想の自分に近づくよう頑張りたい」という思いです。決して美化された理想論でないメッセージ性に感動します。

「ありがとう悲しみよ」もそういう事です。ほとんどの人が悲しかったり辛いネガティブな出来事に悲観こそすれ、感謝することなんてできません。

しかし一方で、そういうネガティブな出来事を乗り越える事で人として成長できることもまた事実です。だから、悲しみにさえも感謝できるような人間になれれば理想に近づける。ここにはそんな意味が込められています。

世界に打ちのめされて 負ける意味を知った
紅蓮の花よ咲き誇れ 運命を照らして

何かに本気で挑戦したことがある人なら、壁にぶつかった事が必ずあるはずです。

・スポーツでどうしても勝てない相手がいる

・幾ら勉強しても、これ以上成績が上がらない

・仕事で頑張っているのに全然結果が出ない

・人に自分の気持ちを言いたいのに言えない

・先輩や上司の顔色を気にして、自分の意見を堂々とぶつけられない

皆それぞれ色々な壁があり、その高くて厚い壁が超えられず絶望的な気分を味わった経験があるのではないでしょうか?

「紅蓮の華」とは紅色の蓮の花の事。また紅蓮とは燃えるような真っ赤な状態を指す言葉です。

これは自分の体全身の血を煮えたぎらせるくらいの超本気の情熱をもって、壁に挑んで打ち破ってほしい、そんな意味ではないでしょうか?

優しいだけじゃ守れないものがある? 分かってるけど

今の世の中はやさしい人が搾取されやすくなったと感じます。世にはびこっているたくさんのブラック企業等がいい例です。

彼らは自分達の欲求に逆らわないような、優しくてマジメな人の気持ちを悪用してきます。これは現代を生きる僕達にはとても残酷な事実です。

やさしいだけの人では大切な他人はおろか、自分自身さえも守れない。だから守る為の強さが必要なのです。

水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰
逸材の花より 挑み続けた一輪が美しい

「水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰」

僕はこの歌詞で直感的に感じたのはSNSでの人間のやり取りです。

SNSでは匿名性によって人の本性が出やすい特徴があります。そこで多く見られるのが、自分の価値感で他人をジャッジし「この人は良い人」「この人は間違っている」というやり取り。そして間違っていると判断した人を猛烈に批判し攻撃する事です。

この攻撃が厄介なのは、やっている本人は「自分は正しい事をしている。間違っているのは相手」と自身の身勝手な正義感が相手を傷つけているかもしれないという想像ができない事にあります。この身勝手な正義感が歌詞にもある「透けて見える偽善」です。

この偽善はSNS以外でもあります。例えばあなたの身近にこんな事をいう人はいませんか?

「これはあなたの為を思って言っているんだよ」

この言葉を使って、あなたがやりたいことを止めようとしたり、批判したり邪魔する人はいませんか?しかしこの言葉を使う人はあなたの事等これっぽっちも考えていません。

あなたの行動をコントロールする事が、結果的にその言葉を言う人にとって都合が良いだけです。そうやって、自分の夢ややりたい事を諦めた人はたくさんいるのではないでしょうか?

歌詞ではこの偽善に天罰がくだれば良いと言ってます。この部分はなんだかスカッとした気持ちになりました。

何故なら偽善というのは、表向きは良い事としてコーティングされていますが、本質は立派な「悪」だからです。しかしその性質上、現実には裁かれることはほぼありません。だからせめて歌の中くらいでは、偽善という悪が無くなればいいという事です。

「逸材の花より 挑み続けた一輪が美しい」

この歌詞はこの歌の中でもグッと来ますね。逸材の花とは才能の事です。

世の中では、凡人ではどうしようも無いほどの優れた才能を持つ天才がいます。しかしそれはほんの一握りで99%以上の人は凡人です。

凡人は天才には勝てないのでしょうか?これは永遠のテーマとも言えそうですが、少なくともLiSAは「天才よりも、一生懸命自分の夢や目標に向かって努力している人のほうが素敵だよ」と言ってくれてるのが嬉しいですね。

乱暴に敷き詰められたトゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ
簡単に片付けられた 守れなかった夢も
紅蓮の心臓に根を生やし この血に宿ってる

このフレーズは、本気で努力した経験がある人ならメチャクチャ共感できるのではないでしょうか?

本気で頑張っている時には応援してくれる人もいますが、それよりも圧倒的に多いのはそんな努力を批判したりバカにしたりする人達です。

僕が過去に合格率20%台という難易度の高い国家試験である社会福祉士やケアマネジャーの試験に挑んでいた時に言われた言葉がこのようなものです

・合格できると思っているの?

・合格したところで、あなたにその仕事ができると思っているの?

・身の丈をわきまえればいいのに。まあ落ちたら現実が見れるようになるでしょ

他にもたくさん言われましたが、あんまり覚えていません。こういった言葉をどうでもいい他人から言われる分にはスルーしたので良いですが、厄介なのは家族や友人、恋人などから言われる事です。

僕も自分に近い関係の人から言われた時には正直傷つきましたし、自信を無くす時もありました。しかし「必ず合格して見返してやる」という、強い気持ちを持ち、努力を続けた結果どちらも一発合格しました。

この経験は僕にとって大きな財産になりました。しかし逆に不合格であったなら試験合格という目標は諦めていたかもしれません。

「簡単に片付けられた 守れなかった夢も」

僕は自分自身の経験から思うのは、他人というのは例え家族や友人、恋人などの近い関係の人であっても、あなたの夢や目標、それに向けて頑張る努力について1mmも理解していないという事です。

少し話は脱線するかもしれませんが、現代は非常に変化が激しく、またコロナウイルスの影響もあって明日どうなるか分からない不安の中で皆が戦っています。

そんな時代にはもう安定などという概念は存在しません。だから仕事が無くなっても生活が破綻しないよう、ネットビジネスなどに挑戦する人も増えてきました。

しかしネットビジネスを頑張っている人で、応援してくれている人はどれくらいいるのでしょうか?近い関係の人に話しても

「そんな怪しいの止めとけよ」

「そんなもので食べていけると思っているの?甘いんだよ」

大体こんな感じで反対されます。

最近ではYoutuberを目指す小中学生も多いですが、これによく知りもしないで反射的に反対する親などは正に応援どころか、子どもの夢を簡単に片付けて、潰す存在と言えます。親が子どもの夢や成功を邪魔してしまうという悲しい結果になってしまいます。

まあこれくらい他人は、人の夢や目標を簡単に扱ってしまうという事です。だから知ってほしいのは、自分が本気で叶えたい夢や目標があるなら貫く覚悟も同時に必要だということです。他人に「私は将来こうしたいんだけどどう思う?」等と間違っても聞いてはいけません。無意味です。

どうしても話すのであれば「私は将来○○します。以上」で十分です。後はあなたが本気で頑張っていれば、自然と必要な人が必要な応援をしてくれるようになるので、無意味な相談をしなくても大丈夫です。

逆に他人に言われたくらいで諦めるのであれば本気ではないということだと思います。

まとめ

今回は鬼滅の刃のOPソング「紅蓮華」について、歌詞に込められた意味について深堀りしてみました。

この曲は個人的には本当に勇気づけられました。仕事で落ち込んだときなどに聴くと「よっしゃ~やったるぞ」と気持ちを奮い立たす事ができます。

それだけこの曲の歌詞には、頑張る人を勇気づけ応援する強いメッセージが込められているのだと思います。





サポートありがとうございます。あなたのおかげで頑張れます。これからも喜んでもらえるコンテンツを届けていくので、楽しみにしてくださいね😆