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木漏れ日のような

映画『PERFECT DAYS』を観てきた。


主演の役所広司さん。歳を経ればへるほど味わい深い佇まいで、ほんとに…いい(としかいえない語彙力のなさがかなしい)。

役所さん演じる平山の生活は、簡素でありながら、とても豊か。
毎日同じように暮らしているように見えるけれど、その日常に出入りする人たちがいて、同じようであっても同じ日なんて、ほんとは一日もなくて。そして、静かに淡々と生きているように見える平山にも、やっぱり波はあって。

最後、車を運転するシーンでは、役所さんの表情の変化だけで危うく号泣してしまいそうだった…(それまでにすでに泣いてたけど)。

観終わってからも余韻の残る、機微のある映画だったなあ。木漏れ日、光と影、とても美しかった。

ただ、写真屋の店主さんが翻訳家の柴田元幸さんだったのに気付かず観ていたのが、痛恨の極み…(スキ)。

もっかいくらい観に行きたいけど、いま、他にも観たい映画いくつかあるしなぁ…なんで映画の公開ってバランスよく年間に散らばってないんだろ…(全然観たいのない時もあるのに) 。

わたしも、揺らぎつつも日々のなかに、木漏れ日を美しく感じられる心を持ち続けられますように。

はあ、いい映画だった。

今日読んだ本は
『私とは何か 「個人」から「分人」へ』 平野啓一郎  / 講談社現代新書 2012.9
『クロワさん』いしいしんじ 進々堂配布冊子

『カラオケ行こ!』和山やま ビームコミックス 2020.9
『ファミレス行こ。上』和山やま ビームコミックス 2023.12

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘 / 中公文庫 2009.9


まあまあ読んだねぇ。

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