なんという演技力。これに尽きる。感服。
ナショナル・シアター・ライブ 2024『ワーニャ』を観ました。
アンドリュー・スコットが、ひとりで8役を演じる舞台。
声や仕草の絶妙な変化だけでなく、それぞれの複雑で繊細な"心"を感じた。
生きていた。
どれだけの緻密な作業をしたのだろう。
服装等は一切変わらないのに、8役すべてが違う人に見えてくる。
ひと役を演じている間でも、自然と他の登場人物も感じられるほど、巧みな表現。
なんの違和感もなく物語に入り込めた。
「そっか。あれは一人芝居だったのか。」
鑑賞後に思う。不思議な感覚だった。
そして、"演技とはこういうものだ"と見せつけられたような気持ちにもなり、圧倒させられたのも事実。
そういう意味でも、俳優にとっては刺激的な作品かもしれない。
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