アべジャーズ -全てのヒーローに見せ場がある画期的なクロスオーバー映画-
最後に更新してから半年も経過してしまった、、!!!
2019年に発表されたのMCUの公開スケジュール通りだったら、今頃「ブラックウィドウ」が公開されてて、全世界で同時にMCUフェイズ4の開始を祝えたはずだったのに、、、
ご存知の通りブラックウィドウの公開は11月に延期してしまいました。良い機会だから、何度見たかわからないフェイズ1〜フェイズ3をおさらいしようと思い、この記事を書いてます。アヴェンジャーズの公開日は2012年5月4日だったみたいで、間に合わせようと思ったけど微妙に間に合いませんでした笑
すでに見てる人も、まだ見てない人も、良い機会だからMCU見ましょう!
最初にみるMCU映画としてもこのアべンジャーズはオススメです!!
あらすじ
MCU6作目! 先述の通りMCUフェイズ1のラストを締めくくる映画です。
めっちゃシンプルに説明すると、北欧神話の雷神「ソー」のお話に出てた、イタズラの神かつソーの弟「ロキ」が軍隊を引き連れて地球に攻めてきちゃう! というお話です。
ロキだけだったらソーがなんとかしそうなものですが、軍隊もセットだしロキちゃん頭いいので、みんな団結します。
ヒーローたちをまとめあげるのは、これまでの5作品にもチラチラ出てた国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.が頑張ります。伏線回収っていうには露骨すぎるけど、ようやく彼らが活躍します。
ものすごく王道の話なのでネタバレも何も、、、という感じではあるのですが、ネタバレしないように説明はこれくらいにしておきますね。
登場するキャラクターについては今までに書いた記事のリンクを貼っときます
アイアンマン とにかく天才&金持ちで全身兵器のパワードスーツで戦う。軍事会社の社長。
ソー 北欧神話の雷神。神の国アズガルドからきた。神なのでめちゃめちゃ強い。
ハルク 実験のミスで二重人格になった博士。怒ったりすると人格が変わる。もう一つの人格は肉体ごと変化して無敵で緑の大男になる。
キャプテン・アメリカ 70年ほど氷漬けになっていた兵士。超人血清で人間の身体能力の限界のパフォーマンスが発揮できる、戦時中に活躍した唯一のスーパーソルジャー。めちゃ硬い盾持ってる。
これらのキャラクターに加えて、旧ソ連の美人スパイであるブラックウィドウや(一体何歳なんだ!? 早く単独の映画が見たい)や、弓だけで戦ってこれらの超人たちと一緒に活躍できる、弓の達人ホークアイも参戦します。
アヴェンジャーズというコンテンツを究極に生かした一作目! ジョス・ウェドンの仕事の凄さ!
アヴェンジャーズという映画の良さは、「とにかく派手なハリウッド映画」みたいなところに妥協しない、ちゃんとしたオールスター映画であることにあります。
この映画は「アヴェンジャーズ」というコンテンツのシリーズや原作の複雑さと、ハリウッド大作らしい一見さんに向けたわかりやすさの最大公約数をしっかりと叩き出しています。それも信じられないくらいの完成度で!!
ベン図でいうところの、こういうめっちゃ狭いスウィートスポットを完璧に打ち抜いた映画です。コラボ映画とかオールスター映画って、、、こういうちゃんとした落とし所があるんだなんて、見る前は想像もできていませんでした。
たぶん実際にはもっといろんな要素が絡み合っていて、「特定のキャラクターを応援している」のところがさらに細かく別れてたり、、もうめちゃめちゃ複雑な要素を綺麗にまとめた映画なんです。
だって、そもそもキャラクターの設定とか出自があまりにも違うんですから。
垂直跳びで5km飛ぶハルクと、幅跳び10mのキャプテンアメリカがどうやって同じ世界で活躍するの??って思っちゃいますもんね??
科学力で戦う兵器の塊のアイアンマンもそりゃすごいだろうけど、北欧神話の雷神いたら、もう必要ないでしょ って思っちゃいませんか?
それを面白く成立させてるところがマジで最高です。
明確な主人公がいない分、もしくは多すぎる分、ただでさえキャラクターも設定も多く情報量がとてつもない映画です。なので、人物の関係性とキャラクターの魅力は、あまり尺を明確に取らずサラッと一見さんにも理解させる作りになってます。
例えば、チャラいキャラと真面目なキャラを対比・対立させてシナリオを進めつつ、伏線を仕込んでキャラクターの魅力とこれまでの物語を伝えたり、、、どんだけすごいことやってるんだ!? と言いたくなるような綿密なシーンの積み重ねでウルトラC難易度の問題を見事に解決したスマートな映画が出来上がっています(本来映画というメディアはそう言う場所を目指すものだとわかりつつも、、、)。もちろん、ただ脚本だけで魅力を作ってるわけではなく、豪華な俳優陣の素晴らしい演技があってのキャラクターの魅力でもあるので、そこも忘れずに楽しんで欲しいです。
さて、今あげたようなこの映画の素晴らしさを語る上で、監督であるジョス・ウェドンの働きは避けて通れないでしょう! このジョス・ウェドン、トイストーリーの共同脚本を手掛けてアカデミー賞撮ってたりもしていて、それまでは脚本家としての仕事の方が多い人物のようです。
上記の素晴らしく緻密な脚本は、他の脚本家が書いた脚本をジョス・ウェドンが一度破棄して作り上げたとも言われており、様々なインタビューを読む限り彼の功績によるところが多いようです。でも、あんまりウンチクばっかり語っていては"いかがでしたがブログ"みたいになっちゃいそうなので、、、詳しい部分は割愛します。そして、彼が何をしたのか触れている記事を貼り付けておきます。
とにかくジョス・ウェドンという偉人が頑張ってこの凄まじい難易度の問題を解決した と覚えておいてください。みんな彼については調べてくれ!
シナリオだけじゃなくてアクションも、、、めちゃめちゃわかりやすい!
MCUのアクションシーンは、これまでのアメコミ映画に比べて昼間や明るいシーンが多くてとてもわかりやすいのが爽快感やカタルシスにつながっています。
画面が暗くて何をしているのかよくわからない ということがほとんどない! これで映画全体がものすごくわかりやすく飽きにくくなってます。
特に今作のラストに向けての怒涛のアクションは、ヒーローたちの活躍がわかりやすく、また協力プレイやさりげないやりとりもふんだんに入っていてこれまでの中でも飛び抜けて気持ちいいシーンになってます。
会話や説明カットだけでなく、アクションのカメラワークに至るまで、全員の活躍のバランスを忘れずに見事に走りきる爽快感はもはや全人類に味わって欲しい。脚本とアクションがわかりやすさの哲学でシームレスにつながっているところが、この映画の魅力です。
本当はエンディング間近のアクションシーンについては語りたいことが多いのですが、、、これ以上語るとネタバレしそうなので、語りたい気持ちをグッと堪えます。。。該当の箇所は機会があれば是非映画館で一度味わって欲しいです。これだけの映画になるとリバイバル上映も可能性のない話ではないと思うので、機会があれば是非。
フェイズ1の終わり。フェイズ2の始まり。
観賞当時は今まで見たこともない映画としてものすごく楽しんだフェイズ1と、締め括りのアヴェンジャーズですが、他のアメコミ映画や、今作以降のマーベル作品に触れてしまうと、いくつかの物足りない点も気になり始めます。
特によく言われるのが、「ヒーローチームの豪華さに対して、悪役がショボい」問題。これは今作に限ったことではなく、フェイズ1の悪役はバックボーンが結構ショボいです。同じアメコミ映画でも、バットマンは悪役を重厚に描いて人気を得ていた分、比較してどうしてもMCUのフェイズ1は悪役に物足りなさを感じてしまうというところはあります。むしろ今作のロキはまだかなり良いほうです。女性人気もすごいイケメンだし。
ここまでも敵キャラのショボさを差し引いても魅力的な爽快感ではあるのですが、フェイズ2以降はここについてもさらなるパワーアップを経て、さらに満足度を上げてきます。
この作品の次の映画が書きたくてこのマガジン書き始めたので、、、、早く次を書かねば、、笑