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中国の全国青年運動会にタレント発掘のための競技種目を追加

中国の Youth Olympic Games ともいえる、全国青年運動会の第2回が山西省を中心に今年開催されました。

今回は、夏季競技に加えて冬季競技も追加され、実施期間は2019年1月から8月までの8ヶ月間にわたっての開催となりました。その結果、実施競技数は第1回の26競技から49競技へと大幅に増加し、種目数は1868種目、参加者数は約33,000人と、オリンピックやアジア大会を超える規模の大会となっています。

その追加された競技の中に、「跨界跨项全能项目」という、タレント発掘のための競技が7つ加えられています。詳細な情報はまだ見つかっていないのでもう少し探してみます。

第二届全国青年运动会将于8月8日在太原开幕(经济日报, 2019.07.24)

こうした競技が加わった背景を考えると、中国といえども競技・種目によって競技人口に偏りがあるようです。しかし、この取り組みによって13億人の才能が適度に再配分されると、ハイパフォーマンス・スポーツの世界は今以上に中国の存在感が高まるかも知れません。そこに中国得意の膨大な個人データを使ってAIで最適化が図られたりしたら... 

ちなみに中国は、2022年北京オリンピック候補選手の遺伝子データを集めているとも報道されています。

CHINA WILL BEGIN USING GENETIC TESTING TO SELECT OLYMPIC ATHLETES (NewsWeek, 2018.08.31)


日本でも各地で地域の行政が主体となってTID事業が実施され、ところどころで成果が見られますが、そのプログラムのクオリティには地域格差があるように思われます。各地のタレントが集まって競技会を行うといったアイデアがあったかと思いますが、最近はそういった話は聞きません。

日本のTID事業は、小・中学生を対象にしたものが多く、そういった年代を過度に競争的な環境に置くのは適切な育成にネガティブな要素も多いと思います。したがって、プログラムを修了し、専門競技が決まったあとの卒業生や、種目適性を相対的に評価するための場として順位をつけない競技のようなかたちで、全国のTID事業に関わる子どもたちが一同に介して行う大会があってもよいかと思います。

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