キュンとする恋物語③テオドール・シュトルム『大学時代』
ドイツの作家テオドール・シュトルムは短編が多く、題材もとっつきやすいため、ちょうど第二外語にフランス語を取る人がドーデを読まされるように、ドイツ語を取る人はシュトルムを読まされるらしい。
シュトルムと言えばどちらかというと『みずうみ』のほうが有名で、あれも純愛小説なのだが、私は個人的に『大学時代』のほうが格段に好きだ。なぜなら…ドラマチックだから。美しく静かな物語が好きな人は『みずうみ』を好むであろうが、抑揚のあるストーリーを好むのなら『大学時代』をお勧めする。
あらすじ