伝統的支配、とても脆弱。それが色濃く残ってる芸能事務所の人事がいろいろ迷走してるのもとてもわかるなあと思い出しながら。

ノースダコタ州ファーゴで地元ヤクザとしていろいろ裏稼業を仕切っていたのがゲアハルト一家。カンザスシティのギャングが、そのなわばりを狙うあたりから始まる。荒唐無稽なところは濃い味のハッピーターンだと思って流せばいい。かなり上手にできたドラマ。
ゲアハルト一家は家族経営のギャングなので、急病で当主が倒れるとその相続でもめる。もめてるところにカンザスシティの会社組織のギャングがシマを譲渡するか下部組織になれと迫る。
頭のいいやつがほんの一握りしか出てこないところもいい。要所にちゃんと頭のいいやつを配置したシナリオはとても上手。
この対立は周囲のいろんなバカを拾い集めながらとても滑稽な結末を迎えるのだけれど、途中に出てくる、
「あんたらのところ(ゲアハルト家)はトップが何人か殺されてしまえばそれでギャングとしての一家は終わりだが、私ら(カンザスギャング)のところは会社組織、そっちに派遣したやつが何人殺されても、代わりのやつがどんどんカンザスシティからくる。我々と抗争しても無駄である。さっさと負けを認めた方がいい」(大意)
というくだりがある。伝統的支配、とても脆弱。それが色濃く残ってる某芸能事務所の人事がいろいろ迷走してるのもとてもわかるなあと思い出しながらいま通算何回目かのファーゴ・シーズン2をみている。何度でも観られる。

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