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1 周易繋辞伝(上)の注疏で漢文の白文を読む練習をしてみようのコーナー

いや周易繋辞伝なんだからいい訳本も注釈書もすでにもうこの世の中に山ほど出てるのでわざわざ自分で句読を切る必要も訳しなおす必要もないんですよ、いろんな本並べてそれよめばいいだけなんですから。ただ、漢文を白文で読んでみたい注疏を自分で読んでみたいものだ、の練習にはなるかと思って。
たまに日本の自称歴史学者が漢文資料もまともに読めないまま出版したりして、これ、元寇の資料読みで間抜けな誤読やらかした呉座勇一(わざと太字)のことですけど、ごくたまにその手のボンクラもいるので、自分で読む練習するのもそんなに悪くないと思います、しかも楽しいし。
変なメガネのとか落合のバカ息子とか、その他新しく出る社会評論系の本なんて読む価値ないですよwww内容10年も持たんですよ。あんなもん読むくらいなら古典読んでる方がいいです。十三経注疏全巻買っておくと一生楽しめます。買っておくといいです。まあネットにあるんですけどね。

注疏の赤枠で囲った部分を読んでみようのコーナー。


天尊地卑乾坤定矣 乾坤其易之門戶先明天尊地卑以定乾坤之體 〔疏〕天尊至定矣〇正義曰天以剛陽而尊地以柔陰而卑則乾坤之體安定矣乾健與天陽同坤順與地陰同故得乾坤定矣若天不剛陽地不柔陰是乾坤之體不得定也此經明天地之德也〇注先明至之體〇正義曰云先明天尊地卑以定乾坤之體者易含萬象天地最大若天尊地卑各得其所則乾坤之義得定矣若天之不尊降在滯溺地之不卑進在剛盛則乾坤之體何由定矣案乾坤是天地之用非天地之體今云乾坤之體者是所用之體乾以健為體坤以順為體故云乾坤之體

この本(『十三経注疏』)の書式について最初に説明すると、一番大きい字がメイン。その下に二行で書かれているのが「注」。
〔疏〕の下にある「天尊至定矣」というのはメインの「天尊地卑乾坤定矣」の部分をこれから説明しますよの目印。「天尊ヨリ定矣ニ至ルマデ」と読みならわされています。ところどころにある「〇」は切れ目の印。四行目の「注先明至之體」も「注の『先明天尊地卑以定乾坤之體』の部分をこれから説明しますよ」の意。これも「注ノ先明ヨリ之體ニ至ルマデ」と普通読みます。経と注と疏をわけると、

〔経〕 天尊地卑乾坤定矣
〔注〕 乾坤其易之門戶先明天尊地卑以定乾坤之體
〔疏〕 天尊至定矣〇正義曰天以剛陽而尊地以柔陰而卑則乾坤之體安定矣乾健與天陽同坤順與地陰同故得乾坤定矣若天不剛陽地不柔陰是乾坤之體不得定也此經明天地之德也〇注先明至之體〇正義曰云先明天尊地卑以定乾坤之體者易含萬象天地最大若天尊地卑各得其所則乾坤之義得定矣若天之不尊降在滯溺地之不卑進在剛盛則乾坤之體何由定矣案乾坤是天地之用非天地之體今云乾坤之體者是所用之體乾以健為體坤以順為體故云乾坤之體

目印をみつけて並べかえてみてください。

(つづく)


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