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(序)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
私らは毎日いろんなものを目にしながら耳にしながら読みながら暮らしているわけなんですけど、例えば「乗車の時には△△を必要とします」みたいなところも「車ニ乗ルノ時ニハ、必ズ△△ヲ要ス」のようにいろいろいじって遊んだりすることをやっておくと、漢文を読む足腰を自然に鍛えていることになります。つまり「乗車」は「車に乗る」だし、「必要」は「必ず要る(要す)」だし、ということで、私らがふだん使っている漢字熟語と
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問自古以來君者無不思求其賢賢者罔不思効其用然兩不相遇其故何哉今欲求之其術安在
中高漢文返り点的な側面からいえば、冒頭の「問自古以來……」の「問フ」は一番最後に読んでもいいんですけど、あんまりそういう読み方をした例は過去にないもんですから、つまり「自古以來君者無不思求其賢賢者罔不思効其用然兩不相遇其故何哉今欲求之其術安在(←ここ、漢文っぽく読んだ前提で)ヲ問フ」でもいいんですけど、もっと短ければそ
(2)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
前回、
共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー(1)|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
の続き。
もっとさくさく進んだ方がいいんでしょうけど、今回私がやりたいのは、「高校ぐらいまでは漢文の授業あったし入試でも使ったし、返り点の仕組みはまだうっすら覚えてるぞ」の方々でも白文は練習すれば読めるもんだよそこそこ、を目指してるのでかなりゆっくりやりますよ。
自古以來
君者
(3)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
CMあけ 提示部繰り返し)
然 兩不相遇 其故何哉
今欲求之 其術安在
「然」ですが、これも目印。「然れども」とか「然れば」「然らば」「然り」と読んだりしますが……今回はこの前に「君主は賢臣を欲しがってるし賢は名君のところで実力発揮したいと思ってる」という意味でしたから、この「然」の下に「だから名君の下に賢臣ばかりいるし、賢はだいたい名君に採用されやすい」みたいな内容がきていればそりゃ読み方
(4)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
こんなことを最初に始めたきっかけのツイートがこれです。
共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー(3)|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
の続き。
問自古以來君者無不思求其賢賢者罔不思効其用然兩不相遇其故何哉今欲求之其術安在
句読点をうつ、というより、似たようなかたまりを探して並べ替える、と言い換えた方がわかりやすいかもしれないです。そしてこの最初の二行を、目印とな
(5)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
今回は結構ためになります(自画自賛)。
大学入試共通テスト国語というのには謎の暗黙ルールがあって、それは「問題数は現代文古文漢文それぞれにつき〇個前後、本文の文字数は〇文字くらい。」という感じで、書いてある内容や中身の易しさ難しさよりそっちが重視されてるような面もあって、毎年の問題製作に携わる人らはほんと大変だろうなと思いますね。
そんなところもあって、途中の部分が省略されたりしていることがあり
(6)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
共通点スト漢文の後半、これも今までのように分けていきます。
共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー(5)|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき。
臣以爲求賢有術辨賢有方方術者各審其族類使之推薦而巳
臣 以爲(臣は自称、以爲はおもへらく。これを、以て~と爲す、と読んでもいいんですけど、~部分が下記全部なので、わざわざそんな変則的に読む必要ないです、第一回の「
(7)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー(6)|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき……じゃなくて練習題。
いままでやってきたような目印をみつけて自分で分けてみるのコーナー。英単語五文字探すゲームより面白いと思うので寝る前にやるといいです。初めての方でもできるように説明してきたつもりなのだけど、私の説明がへたくそだったらすいません。もう一度いうと、目印をみつけた
(8)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
前回の答え合わせ
以德義立身者必交於德義不交於險僻以正直克巳者必用於正直不用於頗邪以貪冒爲意者必比於貪冐不比於貞廉以悖慢肆心者必狎於悖慢不狎於恭謹
事相害而不相利性相戾而不相從此乃天地常倫人物常理必然之勢也則賢與不肖以此知之
上半分をやっていきます。並べ替えの目印を太字にしていきます。
以德義立身者必交於德義不交於險僻以正直克巳者必用於正直不用於頗邪以貪冒爲意者必比於貪冐不比於貞廉以悖慢肆心者
(9)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
厳密には
(6)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
の続き
近取諸喻其猶線與矢也線因針而入矢待弦而發雖有線矢苟無針弦求自致焉不可得也
必要な目印は太字にします
近取諸喻其猶線與矢也線因針而入矢待弦而發雖有線矢苟無針弦求自致焉不可得也
近取諸喻 近く諸(これ)を喩へに取れば
其猶線與矢也 其れ猶ほ線(いと)と矢とのごときなり
(10)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
夫必以族類者盖賢愚有貫善惡有倫若以類求必以類至此亦猶水流濕火就燥自然之理也
(9)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき。
文頭の「夫(それ)」 ああ、ドナリ入れてるなあと思って読んでおきゃいいです。重要なのは次から行の分け方です。今まで通りやっていきます。
必以族類 者 盖(蓋し 思うに)賢愚有貫(賢愚に貫あり)
(11終)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー
伏惟陛下欲求而致之也則思因針待弦之勢欲辨而別之也則察流濕就燥之徒得其勢必彚征而自來審其徒必群分而自見求人之術辨人之方於是乎在此矣
(10)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき。
「伏して惟フニ」は偉い人に対してつける記号みたいなやーつ。また似たようなところをみつけて並べ替えていきましょう。目印は太字にしてあります。
ツイート補遺 共通テスト漢文 省略部分は『』でくくってある
問自古以來君者無不思求其賢賢者罔不思効其用然兩不相遇其故何哉今欲求之其術安在
臣聞人君者無不思求其賢人臣者無不思効其用然而君求賢而不得臣効用而無由者豈不以貴賤相懸朝野相隔堂遠於千里門深於九重
『雖臣有慺慺之誠何由上達雖君有孜孜之念無因下知上下茫然兩不相遇如此則豈唯賢者不用矧又用者不賢所以從古巳來亂多而理少者職此之由也』
臣以爲求賢有術辨賢有方方術者各審其族類使之推薦而巳近取諸喻其猶線與矢也線因