起業を躊躇する人にこそ読んで欲しい

noteをご覧いただき、ありがとうございます。河合翔太です。

私には、起業をしなければ自分の本当の人生を生きられないという思いがずっとありました。会社を設立し、解散させたことで、どうしても自分から逃げてしまったという思いが強く、その思いを払しょくしなければ自分のことを好きになれなかったためです。そんな自分を好きになれない日々は本当につらいものがありました。今、7年間の会社員生活を経て、起業にチャレンジしようとしています。(2020年6月に会社を設立予定)

これからの時代、何が求められ、何が廃れていくのか。その全容が、スマホや5G、AIの台頭によって徐々に見え隠れしてきました。物が簡単に手に入ったり、暇をつぶせるものがテレビだけではなくなったり、物を簡単に作ることができたり、人と違う一点ものを探すことも容易になりました。物が満たされ、多様化が進むと、人はどんどん欲求を進化させていきます。そして、次に満たすべき欲求は、心の充実だと私は考えています。

それは生き方という大きなテーマの中でしか得られない欲求なのです。お金の有無とはまた別次元の欲求がまだ満たされていないことに気づく時代といってもいいかもしれません。

特に、世の中の会社員や公務員は、これからますます疲弊していくことでしょう。留学経験者の数(特に短期)も増加傾向にあり、情報が過多な時代において、益々欧米っぽい思想を持った人たちが、今の日本社会を冷静に、客観的に見て、違和感を感じないわけがありません。様々な思考を持った日本人が急増し、急速に社会が変化していくことを感じています。

今まではその日本らしい一体感で、どの会社も宗教の様に考えを合わせたり、自ら進んで犠牲になって駒となって働くことが美徳とされ、会社員の正しい生き方とされてきました。

でも、もう自分を押し殺して集団で生きる時代が終わりを告げようとしています。

スーツを着て働く。それが悪いという話ではなく、今日も社内でしか仕事がないのに、スーツを着ることに疑問を抱かない人たちが大勢いる職場で働くことに嫌気がさす若者が増えているように思います。それでも、毎日真剣に仕事に取り組めば、会社が毎月給料を支払ってくれる。商材を0から考えなくても、オペレーションを0から考えなくても、販路を0から考えなくても会社や先輩たちが築いてきた財産をベースに仕事ができる。結局はそんなにも恵まれた環境と、スーツで働く疑問との間に自己矛盾が生じ、自分のキャリアに対する不満を感じることになるのです。

私は働き方が見直される現代において、30代以下の若い世代が、そのようなジレンマの中で奮闘しているのではないかと強く思います。力が無いから力のある者に従って生きていく。これは世の常ではありますが、私はそれをただの言い訳だと感じるようになりました。力が無いから自由を求めて起業をしないのではなく、力がないために、ビビって起業をしたりフリーランスにはなれないだけなのです。

私の意見には賛否どちらの意見もあることでしょう。なかなか自分では認められない人も多いと思います。
しかし、私は日本で働く会社員の思いの核心をついていると思っています。たしかにビビっていることを認める方も多いでしょう、しかし、そのビビっているということに危機感を持たずに、自分でビビっているという事を認めてしまうことが私には問題のような気がします。

なぜこのようなことを思うのか。それは、私自身がそのような思いで会社員を7年間してきたからです。それでも、いつになったら力を手に入れたと思えるようになるのか。それは待ってもやってこないという事に気づいたため、起業に至りました。
起業を実際にしてみて、その中で失敗し、成功する中でしか得られないものがたくさんあって、そこで得られるものは、逆に言えばそこでしか得られない。つまり、その力は起業することでしか身につかない力なのです。

私は前職において、成長著しいベンチャー企業の№2を3年間勤めさせていただきました。社長の次のポジションで、全体のマネジメントや新規事業まで視野を広げ、各ポジションごとの仕事を分析したり、いろんな部下の話を聞いたりして知見を広げました。それでもなお、起業して成功する力が身についたかどうかがわからなかったため、これではだめなんだと気づくことになりました。

確かに起業にはリスクがたくさんあります。

一番はメンツ。
意気揚々と退職し、事業に失敗をしたときに、前職の同僚や親とは顔を合わせられないだろうという気後れの素です。
二番目は資金。
貯金をしていない。貯金をしてきたけどこのお金が底をついたときに生活ができなくなる。家族を路頭に迷わせてしまうことが怖い。
三番目に技術。
今の自分の技術や仕事の力では、社内でも1番になれていないのに、起業して成功するとは思えないという確信めいた予測です。
四番目にビジネスプラン。
新規事業のアイデアを企画書にすると、穴ぼこだらけでいつも自分に失望してしまいます。人に見せるのも恥ずかしいレベル。こんなレベルのアイデアでは情熱を注ぎきれないし、どうやって儲けが蓄積される仕組みを構築できるのか。一人で始めるとなるとなかなか想像もできません。
そして最後に家族の同意。
特に夫婦間の賛同を得られるのは容易ではありません。特に共働きで子育てをしている家庭では、夫が仕事だけに集中することで家庭の崩壊を招きかねません。

今あげた5つだけでも起業を辞めてしまう理由はたくさんあります。
そして、成功する可能性が高くないと考えると、たちまち起業が歩に合わないと感じられます。

そうやってあきらめる人がほとんどだと私は思います。
ただ、そういった方たちは、気づけば30代、40代、50代、60代となり、会社員のプロになっていきます。もちろん企業に早い遅いは関係ありません。70代だって80代だって自由に起業することができます。そしてそれからでも成功を収めることはできるでしょうし、素晴らしい人生として死にゆくことも可能なのですが、私がしている話は、自分の中の言い訳をどこまで引っ張れるかという事です。

自分の心の中の違和感をいつまでも放置していたら徐々に人生は狂います。これは私のめちゃくちゃ大きな反省の中で得た法則です。
なぜなら振り返りや反省。つまりPDCAができない人になってしまうから。PDCAで導き出す答えは自分の脳みその中にあるはずなのに、自分の脳みそを鑑みて行動に移そうとしない人になってしまい、素直さを捨ててしまう事になるからです。

【起業を躊躇される方へ、私からメッセージ】
今からでも決して遅くはありません。自分の脳みその中をぐるぐると探検し、ストレス、違和感、ネガティブな発想。そのひとつひとつを解剖し、自問自答し続けてください。そうすれば自ずと自分が何をすべきなのかが徐々に見えてきます。すぐに行動に移せる方、そうでない方、いろんな方がいるでしょうが、私の場合は1年半の歳月がかかりました。
でも、そう考えると、皆さんもあと18か月後には社長になっているかもしれないんです。本当に今将来の準備をしないで、起業なんてできるはずがありません。

今あなたが本当にしないといけないことはYouTubeを見ることですか?スマホでゲームをすることですか?同僚と飲みに行くことですか?それとも自分と向き合い、自分の考えを明確にすることですか?

私はずっとYouTubeを見て、スマホでゲームをして、同僚と飲みに行って、マージャンをして、野球をして、人生の大切な時間を費やしてきました。でも、2年前のある日、月に2回ある野球だけにして、起業の準備に集中しようと決めました。

起業まで1か月を切った今、私は準備に追われていますが、どれだけ準備をしても不安しかありません。もっともっと様々なことを想定し、徹底した準備をしていきたい。そして、しているつもりでもいざお給料がでない日が来たとき、どれだけあきらめずに頑張ろうと思えるのか。そんな覚悟を一日一日決めながら、これから起業したいという方々に勇気を与えられるよう、全力で挑戦したいと思います。

結局は自分の中でしか答えを出せないものです。本を読んでも他人から話を聞いても、答えを出すのは常に自分です。でも、自分で出した答えが「YES」なら、あとはとことんやるだけ。本当はすごくシンプルなのかもしれません。もちろん決断したらすべて自分で責任を負わなければなりませんが・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。私もこれから井の中の蛙が大海に飛び出す愚行に出ます。皆様もいろんな脳内の邪魔なものを捨て去って、早く解き放たれてください。

皆様に輝かしい栄光の未来がありますように。

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