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【森林を守るアクション】買い物はFSCマークをチェック!

こんにちは!
川江光です!

前回のブログで木材を利用したボールペンをご紹介しましたが、そこで「森林認証木材」という言葉を知りました。(前回のブログはこちらから)
森林認証制度とは、持続可能な森林の利用・保護を図る制度です。
その適切に管理された森林に由来するものであると認められた森林認証マークとして「FSCマーク」が存在します。
この「FSCマーク」きっと皆さんも一度は見たことがあるマークだと思います。

今回はFSCマークとその仕組みについてご紹介します!

①FSC認証とは

食べもの・飲みもののパッケージや雑誌といった紙製品など僕たちの周りには木から作られた紙製品が溢れていますが、その中に「FSC認証マーク」というのがあります。

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FSC認証とは、持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度です。
そして認証を受けた森林からの生産品にはFSCマークがつけられます。

FSC認証制度を運営しているのは、ドイツに本部がある国際的な非営利団体FSC (Forest Stewardship Council)の略です。
日本語では「森林管理協議会」といいます。
FSC認証をした製品を消費者に届けることで、責任ある森林管理を消費者が支えるという仕組みを作っています。

②森林伐採の問題

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紙や木製品の原料になる木ですが、今世界では森林が失われている実態があります。
世界の森林面積は約40億6,000万ヘクタールと、地球の陸地面積の1/3を占める森林。
5年ごとに発表される国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、2015年から2020年の5年間で年間約1000万ヘクタールの森林の減少が報告されており、これは日本の約1/4の面積に相当し、東京都と比較すれば45倍の大きさになるようです。
(参考:WWF JAPAN 世界の森林資源の今

森林は多くの役割を持っています。
・二酸化炭素を吸収して酸素を作る。
・動物たちのすみかになる。
・暮らしに必要な木材になる。
このまま森林破壊が進むと、暮らしに影響することはもちろん、森が失われると多くの生き物の絶滅の危機にも影響します。

無計画な農地や畑などの伐採から森を守り森林を適切に管理し、命の危険にある動物を守るものとして森林認証制度ができました。

③FSC認証の役割

FSC(森林管理協議会)は基準の土台になるものとして「10の原則と70の基準」が定められています。これを見ると、森林や自然などの環境を守ることはもちろん、労働者の権利や地域経済への貢献など、幅広い視野に基づいた内容になっています。(参考:FSC応援プロジェクト 認証の基準)

そして、FSCマークには必ず「ライセンス番号」があり、専用サイトから番号を入力するとその認証取得者の名前や、いつ認証を取得したかなどの情報を知ることができるようになっています。
(参考:FSC公式サイト

ちなみに日本でFSC認証を取得した森は全国で現在34件(2021年6月15日現在)。
近畿であれば兵庫県や三重県が多く登録されていました。(参考:日本国内FM認証林リスト)

また認証基準に基づいて審査を行うのは、FSCだけでなくFSCが認定した第三者機関になります。
初回の審査だけでなく毎年監査や更新審査もあり公正で信頼性の高い制度として評価されています。

④まとめ

今回は森林破壊から地球を守り、持続可能な森林を残すFSC認証についてご紹介しました。
プラスチックの代替品に注目が集まっていますが、プラスチックを紙に変えても、大量生産・大量消費が変わらなければ供給が追い付かず、森林破壊が起こってしまいます。
FSC認証の商品を選ぶことはもちろん、「紙でできているからいいや」ではなく、過去のブログでも紹介したマイバッグ、マイボトルの持ち歩きや、フードロス、水の無駄遣いを減らすなど、できる限りゴミを出さない生活も大事なのではないかと思いました。
FSCマークを選ぶことで、森林業界を支援することができます。身の回りで探してみると、アイスのパッケージやお菓子の袋、ティッシュ、ラップのケースなどFSCマークを取り入れている企業はとても多い印象があります。
これからの買い物の際はぜひ皆さんもFSCマークを探してみてください!

【関連過去ブログ】
◼️世界が抱えている水資源の問題について

◼️注目を集める代替素材「竹」から生まれる商品

◼️脱プラスチックが進む理由とは


以上
川江光


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