規模の経済ユルユル講座【爆誕！経済女子！】
「規模の経済」が妙齢女子の間で大人気となって久しい。
妙齢女子とお近づきにはなりたいが、いまさら規模の経済について学ぶのは億劫だ…
学がないから経済はチト敷居が高い…
なんて具合に腰が引けている腰抜け侍の多いこと多いこと。
今日はここで「規模の経済」について研鑽を積み、妙齢女子とのアバンチュールを手繰り寄せて欲しい。
沢山買ったら安くなる
「規模の経済」とは、
「沢山買ったら安くなる」現象のことである。
あんまし難しく考えることはないのだ。そもそもそんな深いこと知るかっ、
いきなりそんなに深く掘り下げても俺が混乱してしまうではないか。
じゃあ、本題に戻ろう。
「沢山買ったら安くなる」
確かにそうなる気がする。
では、
何故そうなるのだろうか？
説明しよう。
価格交渉
農家 🔛 サイゼリヤ
「嫌じゃ」 「１つ１００円で売ってくれ」
ニンジン１本の原価８０円
１００円 − 8０円 ＝ 農家利益２０円
農家の利益が２０円とスズメの涙ほどだったため、交渉決裂
サイゼリヤが農家に「ニンジンを１本１００円で売ってくれ」と交渉を持ちかけた。
だが農家はけんもほろろに断った。
１本１００円では、
２０円とスズメの涙の利益しか農家に残らないからだ。
価格交渉2
農家. 🔛 サイゼリヤ
「OK!ボス!」 「１万本買うから９０万円にしとくれ」
９０万円 ➗ １万本 ＝ ９０円／本
ニンジン１本の原価８０円
９０円 − ８０円 ＝ １０円(１本当たりの利益)
１０円 ✖️ １万本 ＝ １０万円
農家の利益はまとめると１０万円と莫大だったので、交渉成立
そこでサイゼリヤは大胆な提案に切り替えた。
ニンジンをまとめて１万本買うから９０万円に安くしてくれと持ちかけたのだ。
９０万円 ➗ １万本 ＝ ９０円／本
なのだから、
先ほどの１本１００円提示よりも、実のところ単体で見ると提示額は安くなっている。
ところが農家は即時快諾して、１万本のニンジンをサイゼリヤに９０万円で売却した。
な
ぜ
か？
農家としては単体では安くても、まとめると１０万円という莫大な利益が約束された取引だった。
だ
か
ら、
飛びついたのだ。
チマチマとそれなりの額で売っていると、なかなか売れずにニンジン鮮度が落ちてしまう。
最悪、売り物にならなくなる。
翻って、
まとめて沢山販売できれば、単品で多少利益率が下がっても全体では大きな利益が確保される。
また、まとめて販売できれば、腐って売り物にならなくなるニンジンは無くなるので、利益ゼロ商品の出現を避けられる。
これがたいへんにデカい。
したがって総合的に見れば「儲かる」という判断が農家に働いた。
だから、
「沢山まとめて売れるなら、少々安くてもかまわない」とニンジン農家さんは考えたのだ。
これを買い手のサイゼリヤ側から書き直すと、
「沢山買ったら安くなる」となった訳だ。
規模の経済＝スケールメリット
「沢山買ったら安くなる」
この現象が「規模の経済」だった。
前項で説明した通り、非常に洗練されたメカニズムで「沢山買ったら安くなる」わけである。
ところで、
「規模の経済」は「スケールメリット」とも呼ばれる。
こっちの方がオンナコドモには、スマートな響きで女子に受けること間違いない。
規模の経済あらため「スケールメリット」。
これで競合・好敵手に差をつけるんだ。
だが「スケールメリット」の含意がわからないとライバルに足を引っ張られる恐れがある。
だからここでは「規模の経済＝スケールメリット」となる理路理屈をしっかり押さえてしまおう。
規模とはスケールだ。
だからスケールメリットとは「規模の長所」となる。
なんのことはない。
「スケールメリット」とは「規模の長所」なのだ。
沢山買うというスケール買い・規模の経済の長所。
それはなんだったか？
聡明叡智な読者ならばもう間違えようと思っても間違えられない。
スケール買いのメリット。
それは、
「安くなる」だ。
つまり規模の経済によって安く買えることが、スケールメリットとなるわけだ。
規模の経済（によって安く買えること）
＝ スケールメリット
規模の経済爆誕中！
食料品スーパーに行ってペットボトルドリンクを段ボールごとダース買いすれば、すこぶる安く買える。
これだって立派な規模の経済だ。
ユニクロで一枚2,000円のＴシャツが二枚ならば3,000円。
これだって一角の規模の経済だ。
沢山買ったら安くなる。
このように、
この世はスケールメリットの寿司詰めシアターなのである。
この世はシアター、誰しも役者。
この夏、スケールメリットでシアターを変えろ！
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