アポロ計画の後、なぜテクノロジーが停滞したのか?
1969年にアポロが月にいった。
その後、科学技術水準は伸び悩んだ。
アポロが月に行ったのに、相変わらず地球上でこじんまりとした小変更が繰り返されるばかり。
ビデオがDVDになり、DVDがブルーレイになり・・・
傍目には小手先のリニューアルでお茶を濁し続けているように見えた。
だが、今思うに、
1969年から2000年。
この30年ばかしがテクノロジーにとってひいては人類の文明にとって非常に重要な期間だったのではないだろうか。
そして、結論を先取りすれば、
この期間に我々人類は誤った選択をなしてしまったのだ・・・
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アポロ計画失敗の理由
アポロ計画が頓挫した理由は明確だろうと思われた。
電子計算機の性能が劣っていたからだと思われた。
1969年当時のコンピューターは処理速度が遅く、2024年現在のコンピューターの1億分の1程度の処理能力しかなかった。
この処理能力の低さから宇宙空間における物体の運行を正確にかつ早く計算出来なかった。
だから、アポロ計画は暗礁に乗り上げた。
これは一面の真実ではある。
だがコンピューターの処理能力の拙さより、もっと重要な問題があった。
それは、
我々は人間をあまりに知らな過ぎたということだ。
我々は我々自身をうまく把握できていなかった。
だから宇宙を駆けることが出来なかったのだ。
AI開発へ
核と真空管を手に入れた人類は宇宙へ行けると思い驕った。
だが核と真空管では宇宙へは飛べなかったのだ。
コンピューターがどんなに進歩しても、それを使う側の人間が拙ければ宇宙は飛べない。
このことがアポロ計画失敗によって詳らかになった。
ここから人類の人類を知るための試行錯誤が始まる。
人工知能、
すなわちAI開発が始まった。
テクノロジー 停滞の訳
人工知能。
AI開発のためには、AIが処理しやすい膨大な人間の情報(ビッグデータ)が必要だ。
そのために、
従来人間が用いていた情報をAI向けに翻訳する作業が開始された。
これを「デジタル化」という。
絵や文章を「0と1の羅列」であるAI向け情報に翻訳する作業が始まった。
1970年代は科学者だけでこのデジタル化が行われた。
だが、科学者だけでやっていても埒が明かない。
そこで、イントラネットに白羽の矢が立った。
イントラネットとはアメリカ軍で用いられていた情報伝達並びに情報処理システムの総称。
イントラネットを利用して世界中の人間情報をデジタル化して吸い上げ、本格的なAIを開発する。
これが大まかな青写真。
だがイントラネットの民間転用はすぐには行えなかった。
冷戦がそれを許さなかったのだ。
だから、1970年代から1980年代はテクノロジーが停滞した。
デジタル化 人間情報からAI情報への翻訳期間
1995年。
冷戦が終わりインターネットが普及しはじめた。
だが、すぐにテクノロジーの飛躍的進歩は起こらない。
インターネットによって人間情報をデジタル化して収集する作業が必要だったからだ。
2000年代はパソコンソフトを中心とした人間情報のデジタル化収集の期間。
2010年代はスマホアプリを中心とした人間情報のデジタル化蒐集の期間。
そして2020年からはコロナを奇禍とした「有事の」人間情報デジタル化搾取の期間。
かくして、
現下2024年において、
われわれ人類の人間情報はおおむねAI情報に翻訳されたのだ。
2020年代 テクノロジーの飛躍期間
宇宙を駆けるために開発していたのがAIだった。
だがAIを開発する中で、AIを使えば人類を統制、人々にとんでもない利便をもたらせることがわかってきた。
今ではスマホを何度かタップするだけで、目的地まで気付きもしなかった最適の順路で案内してくれる。
2020年代に入り、急激なテクノロジーの進行が始まった。
これは情報のAI化・情報のデジタル化段階が終了し、
そのデジタル情報を用いた次の段階に突入したからに他ならない。
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