ロシアイスラエル戦争/コンセンサスなき時代の叡智
(1180文字)
2020年頃から世の中を飛び交う言葉の位相が変わった。
コロナ禍、、?
ロシア問題、、?
イスラエル騒乱、、?
大きな問題なのになぜか呼称が一元化しない。
メディアによって呼称が異なり、なんと綴れば良いのかわからない。
2020年頃から世界的大問題に対する統一呼称がなくなった。
何故だろうか?
結論から書けば、IT企業がAI開発を促進させるためだ。
思想の炙り出し
統一呼称がない時、人々はどうやってその問題を検索するだろうか?
自分の思っているままに検索ワードを打ち込む。
すると、人々がこの問題について「どのように想っているのか?」が赤裸々になる。
イスラエルに対する想いが明確に見える。
思想が可視化されているのだ。
この人々の思想を、IT企業は狙っている。
AI開発最前線
AIとは人工知能だ。
人の頭脳を再現すること、それがAI開発の肝である。
そのためには膨大な人々の情報と行動パターンが必要だ。
これを収集するための装置の一つが検索エンジン。
検索エンジンを利用させることで、ある人物が「何を知らないのか?」がわかる。
「何を知らないのか?」を掛け算していけば、その人物が「何を知っているのか」がわかる。
ここまでは、2020年までに概ね把握された事柄。
ある人物が「何を知っているか」が分かったらば、
次に狙うべくはある人物が「どう想っているか?」だ。
現下、AI開発のために必要な情報は、
「何を知っているか」から「どう想っているか?」にうつろっている。
「何を知っているか」は知識にすぎない。
「どう想っているか?」は知識を脳内でどのように解釈しているかだ。
現下、AI開発はもはや人類の知識ではなく、人類の解釈をこそ必要としているのである。
コンセンサスなき時代のインテリジェンス
思想を炙り出すには、ある問題に対して統一呼称を作らなければいい。
人は易きに流れる。
統一呼称があれば、そのフレーズを用いてある問題について検索をかける。
それではその人物の思想は可視化されない。
統一呼称がなければ、その人物は自分の想いをのせて検索を行う。
だから思想が可視化される。
コロナ問題、
ロシア問題、
イスラエル問題、
・・・
・・
・
こうした一連のコンセンサスなき問題は、
我々の思想を炙り出すための試験問題だ。
この試験が終わる時、
それはAIが我々の思想から卒業するときだろう。
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