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新規事業開発の考え方が変わってきた、というはなし
今年は社内の新規事業提案をがんばろうと半年間すごしていたんだけど、見事に企画100本がボツになってしまった。1本だけ興味を示したひとがいてミーティングをしたんだけど玉砕。
新規事業はこんな日々の繰り返しらしい。
そこで先輩に泣きついてアドバイスをもらったんだけど、年々新規事業の検討は難しくなっているらしく、先輩も苦労しているのだとか。
ぼくは10年前の新規事業開発の空気感を覚えている。消費者の『不』を起点にするべし、と何度も先輩にいわれたものだ。『不』というのは不公平、不自由、不安を指していて、それが起こっている場所を探し、解決しようというのが思考の型だった。ぼくは『不』を探す意識を持って日々をすごしていた。
ところが10年経つと状況が変わる。検討されていない『不』がなくなっているのである。目に見える不のほとんどは解決するためのサービス検討がされまくっているというのである。よってぼくがアイディアをぶつけると、その話はすでに検討済みだ、なんて言われてしまうのだった。
時代の変化ってやつかぁ。
そこで大事になってくるのは、以前から検討されているが、解決させるための道具やツールを新しくつくれないかという観点を持つことだという。
昔から課題が認識されていて、「〇〇だったらいいのになー、でもそれを成し遂げるための技術がない、データ分析ができない」という案件に対して、現在の技術ならアプローチができるかも。それを探すのが新規事業の今風のアプローチらしい。カーボンオフセットの領域なんかはまさにこれだよね。ようやく、排出CO2が可視化できるようになってビジネスが加速してる。
生成AIも何かと便利である。仮説が出来たら複数議案出しをお願いしておけばぼくらはその中から筋の良いものを見つけることができるし、アイディアのブラッシュアップも楽である。
新規事業はアイディア勝負の時代から、テクノロジーをうまく使うことに軸足が変わってきているように思う。時代の過渡期には経験の総量を増やすとレバレッジが効くので、まだまだ挑戦を続けていきたいと思ったのでした。
それでは今日もありがとうございました。
また明日からがんばりますー。
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