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雪かきにみるコミュニティのすがた

僕は知る人ぞ知る豪雪地帯に住んでいる。知る人ぞ知ると言ってるくらいなのでテレビでも放送されることが少なくて、ちょっと離れた隣町が放送されるたびにウチにもスポットあててくれよと舌打ちをしてるんですけど、今年も例の寒波のタイミングで結構降ったんです。ほんとうに降ったんです。

それで、雪が降ると雪かきをしなきゃいけないのですが、これが結構奥深くて面白い。

我が家は賃貸アパート1階住まい。駐車場は出入り口に一番近いポジションなので、雪かきを必要とするスペースが狭いんですね、車の前をちょろっとどかせば道路に出られるんです。労力少なくて済むのでラッキー。朝もそんなに早くから準備をしなくても良さそうですしね。

…なのですが、地域という視点で観ると僕が雪かきをしないと他の住人は雪かき範囲が広くなってしまうわけですよ。出口の前が積もってると道路一歩手前で止まっちゃうわけですね。だからスコップを持った誰かが外に出てるのを窓の外に見つけると、なんとなく僕も出て行くんです。「あ、おはようございます、雪多いっすね」みたいなことを言ったりして。普段話すことはないのですが誰かと一緒に住んでるんだなぁってのを自覚する瞬間だったりします。

ちなみに、雪かきをしたくないのか、積もったら溶けるまで車を使わないと決め込んで何もしない人もいるんです。その人んちの車はマジで雪が積もりに積もってオブジェになっちゃうんですよね。で、緊急で車が必要になったりしたときに慌てて雪かきをはじめていらっしゃるんですけど道具もなくって手で雪をどかそうと笑。ドラゴンボールで見た亀仙流の修行やん!ってツッコミたくなるほど。

そんなこんなで、駐車場の雪かきが落ち着いたら次は子どもの通学路のコンディションを見るために小学校への道を歩きます。そして、誰の守備範囲かわからない歩道は新雪が積もったままなので人が歩けるくらいの幅だけ取っておく。歩いていると色んな地域の姿が見えてきます。住人総出で徹底的に雪かきしてる駐車場もあれば、ほぼほぼ手つかずで出入り口もふさがったままという場所も。普段見えない地域の関係性が雪の残り方によってわかるんですよね。悪趣味かもしれないけれど超面白いんです。

というわけで今日も晴れたので一気に雪もとけてきてそのうち全部消えちゃうんですけど冬も雪も結構好きです。では今回はこの辺で。


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