陥没乳頭の私が完ミ(100%ミルク)から完母(100%母乳)になるまで

こんにちは。
男の子の一児の母のみらいと申します。

突然ですが、
私は子供を母乳で育てましたが、
生後2ヶ月まではミルクでした。
乳首が”陥没乳頭”だったため、授乳がうまくできなかったためです。
母乳が出る出ないの問題ではなく、そもそもくわえさせることができないという状態で、母乳は諦めかけていましたが、
試行錯誤の末、なんとか授乳ができるようになり、生後2ヶ月頃からはミルクなしで1歳10ヶ月まで(長すぎ?)授乳させることができました。

当時、ネット検索やTwitterなどのSNSでも、
「陥没乳頭の人が授乳できるようになった」という記載が見つけられず、絶望していました。


他にも同じような悩みを持つ人が結構いるんではないかと思い、このnoteを書きました。
母乳をあげる最初のステップの産院で、助産師さんが授乳の指導?をしてくれますが、
陥没乳頭の知識や対応策が乏しい・・・それなのに、「頑張ろう!!」みたいなノリだけで解決しようとしてくるので余計に辛かったです。
頑張っても無理なものは無理。頑張ってたよ。やる気はあったけど乳首が出てなかったらどうしようもないんだよ…と言う気持ちでした。笑

「とにかく何回も吸わせることが大事!」と言われその通りにするけど赤ちゃんが吸ってくれない・・・
そりゃそうですよね。吸う乳首がないんだもん・・泣
仮性ならまだしも真性の陥没だと、吸わせるだけでは母乳は出てきません。
というか乳首がないから吸えない。
(しかも、新生児は吸う力も弱い)
それを「頑張ろう!」「いっぱいやれば出てくるから!」みたいに言われると本当に辛いです。しかも入院中は常に助産師さん見に来てくれるし親も頻繁に様子を見にきて母乳出てるか心配してくるし、逃げ場がない。。。

陥没乳頭の場合、まずは乳首を出す!
それから赤ちゃんに吸わせる!
私は乳首を出す段階を飛ばしても授乳できるようになりませんでした。
吸えないから授乳できずにどんどん胸がはらなくなってきて、
「母乳の出ない体質」とされているケースが結構あるんじゃないでしょうか。

でも、違います!母乳は体内で作られるけど、
それを供給する乳首が陥没していて機能していないために母乳をあげられないだけのこともあるんです。

私はまず乳首を出すということに注力し、それから吸わせる、という流れで乳首を出してから授乳したら出るようになりました。

このnoteには何をやったかと、その過程を記録をしていきたいと思います。
私と同じように陥没乳頭で母乳を諦めていたり授乳できずに困っているママさんのお役に立てれば嬉しいです。

※そもそも陥没乳頭とは?
→乳首がへこんでいたり平かったり、突起していない状態のこと。
(女性の4人に1人がこの状態に悩んでいるとも言われているそうです)
 さらに「真性」と「仮性」に分かれます。
刺激して突起が出てくるなら仮性。刺激しても出てこないのが真性。私は左右とも真性の方でした。

※特別母乳信仰があると言うわけではありません。
ミルクでも母乳でも元気に育つことに変わりはないと思っています。
私は母乳だとミルク作る手間がなくなる、外出時にミルクセットの持ち歩きをしなくて良い、ミルク代が不要になる、痩せられるかも?などといったところにメリットを感じていて、授乳できるように頑張りました。


 
 

1産前編
2入院中
3完ミで一旦おちつく
4やっぱり授乳したい
5ついに完母になる


【産前編】

自分が陥没乳頭だと気づいたのは出産の数年前。(25歳くらい?)
いつも乳首がかゆくて、でも人前でかけなくて小さなストレスでした。
ふとネットで検索してみたところ、自分が「陥没乳頭」という症状であることに気付きました。

普段から
・乳首が痒い
・温泉などで人と自分の乳首の形が違うと気づく

・・・などなど思い当たる節が書かれており、まんま自分のことだ!と。
確かに、友達と温泉に入った時など「なんか違うな」となんとなく思ってはいましたが・・・
他にも同じように悩みを持っている人がいるんだということがわかって少し安心した記憶があります。

治す方法を調べると、美容クリニックなどでの「手術」が出てきました。
乳首を切ったりするのは怖すぎて絶対無理だと思ったので、もうちょっとマイルドな方法はないのか・・・?とネットサーフィンしまくりました。

「刺激すれば出てくる仮性なら、マッサージや吸引で治るけど、真性は手術しないと治らない」
そんな情報ばかりの中、救世主となるWEBの書き込みを発見します!

それは、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「陥没乳頭を治すには」というスレです。

そのスレでは、陥没には「ある方法」が有効だと共有されていて、
「真性だったけど治りました!」という書き込みもありました。
そのある方法とは、
「ダイソーピぺ」で乳首を吸引するというもの。
ダイソーピぺとは、ダイソーで売っているスポイトを加工したものです。
スポイトのギザギザの部分を切り取り、
ギザギザ部分のみを吸引器として使用します。
(「ダイソーピぺ」というのはスレの方達が呼んでいる名称で、正式な商品名称はダイソーに売られている「スポイト 8本入り」というものです。)
↓今も販売されているようです。

私が使用していたもの↓

気持ち悪いと思われた方、申し訳ございません。文字だとどんなものか想像が難しいので。。)

早速、ダイソーで買ってきてやってみました。
最初は、乳首に押し付けてもすぐポロッと落ちてしまってうまく吸引ができなかったのですが、掲示板の書き込みの、「ぎゅっっと乳首とピペの隙間がなくなるように押し付けて」から
離すようにしてみたところ・・・
びっくりしました。
それまで平坦(というか凹んでいた)乳首がちょこんと出ていました。
生まれて初めて自分の乳首を見ることができました。
刺激してもつまんでもでてこなかったのに・・・!
そしてさらに衝撃だったのが、
出てきた乳首の先に、白いカスがたくさん付いていました。
長年溜まっていたカスのようで、かゆみの原因もこれでした。
綿棒で拭き取り、それ以来我慢できないほどのかゆさは無くなりました。
しかし、ピぺをつけた直後は乳首が出てきましたが、すぐに引っ込んでしまいました。

それからは気が向いた時にやっていました。
しかしやはりピぺをつけた直後は出てきてくれるのですが、すぐに引っ込むの繰り返し。
2ちゃんねるには、とにかく毎日継続すれば定着してくるという書き込みもありましたが、
ズボラ人間の私は1週間に1度くらいしかやらず、さらに面倒で段々とやらなくなってしまいました。

結局陥没乳頭は治らないまま(というか忘れかけたまま)
時はたち、結婚して妊娠しました。
そして妊娠8ヶ月のとき。
産院の母乳指導というものがあり、
助産師さんに乳房をチェックしてもらう授乳指導という診察?がありました。
そこでやはり陥没乳頭を指摘されました。
「そのままだと赤ちゃんが吸いにくいから、これ使って吸引したりマッサージしたりしていこうか」
と、↓これを買って帰るよう勧められました。


この吸引器具は、ピンクのところを押さえながら乳首に押し当て、
手を離すと吸引できます・・・が、
これをつけたまま服を着られないので、(着ると胸に大きな突起物があって変な感じになる)
長時間つけられません。
また、吸引することにより子宮が収縮してしまうから様子見てやってね、と言われなんだか怖くてあまり出来ず。

そして、陥没乳頭は何も改善しないまま、
出産の日を迎えました。
(予定帝王切開でした)

【入院中】

そして息子誕生。
3000グラムちょいの元気な男の子を出産しました。

産後1日半経過後、初授乳してみようか〜と助産師さんが息子を連れてきてくれました。
不安が頭の片隅をよぎりながらも、助産師さんに支えられながら息子を抱きます。
そして胸を出して助産師さんが「はいパクーっ」と言いながら、
息子の顔を思いっきり胸に押し付けてきます。
しかし、乳首が出ていないので口におっぱいを当ててもこれがおっぱいだとわからないのか?顔を背けられました。
息子からしてみれば、おっぱいが欲しいのに何か柔らかいものに顔を押し付けられているだけ、という状況だったのではと今は思います。
吸うおっぱいを探して、口をパクパクさせていました。

助産師さんは「最初からうまくできる人なんていないからね。でもとにかく吸わせておっぱいに刺激を与えるのが大事だから、なんとか吸ってもらえるよう頑張ろうね」と言ってくれました。

助産師さんの言葉を励みに産後2日目も授乳にトライしますが、
全力で顔を背けて拒否されギャン泣きで全く吸ってもらえず・・・ミルクはごくごく飲んでいました。泣

そんな中、おっぱいが急に張ってきて、母乳が溢れパジャマにシミができていました(ノーブラで過ごしていたため)
初乳だけは栄養があるので飲ませたいと思っていたので、哺乳瓶にしぼって飲ませました。

母乳は作られているのにくわえてもらえないのを見て、
助産師さんがこれ使ってみる?と提案してくれたのが、メデラの乳頭保護器です。



本来は乳頭が授乳で傷ついた人向けのものですが、
私のような陥没乳頭の人が乳首をくわえてもらうために使うこともあるようです。

保護器をつけるとくわえてくれた!・・・はいいけど、吸ってる気配がありません。
保護器をくわえている息子は母乳もミルクも出てこないので泣き出します。
保護器だとくわえても数秒が限界でした。
保護器ごしだと、強く吸わないと母乳が吸えないようなのですが、まだ新生児で吸う力が弱く、
母乳が出ていないようでした。
なんとか保護器越しに両乳首くわえさせて(母乳はほぼ飲めていないけど)、その後哺乳瓶でミルクをあげる、という流れでした。
ただでさえ帝王切開の傷口が痛くて、起き上がるだけでも苦痛なのにこの一連の作業はかなりきつかったです。

それでもくわえてくれるようになったのは一歩前進?!と思い
3時間おきに授乳タイムだったので、まず産前に使っていたピジョンの乳頭吸引器で吸引してから、
保護器をつけてくわえさせるようにしていました。
(吸引器で吸引しても、すぐに引っ込んでしまうのであまり吸引の意味はなかったです)
くわえるのは一瞬で、すこーしだけ吸うようにはなりましたが、母乳はほぼ出ていないようでした・・・。

私は四人部屋でしたが、他の3人のママさんは順調に母乳が出ているようで、
うまく吸わせてあげられないことが惨めで恥ずかしいような気持ちになりました。
(今思うと視野が狭くなっていた・・・でも、実母も義母も母乳が出てるかすぐに確認してくるし、助産師さんもみんな「頑張って母乳出しましょう!」みたいなノリだったので、とても「ミルクでも良いんですけど」とは言えない空間だった・・・)

退院する頃にはおっぱいは張らなくなり、母乳がシミになることもなくなりました。
体が「母乳はいらないんやね〜」と判断し、母乳の生産を終了したようです。

【完ミでいったん落ち着く】

その後、1ヶ月実家に里帰りし自宅に戻ってきました。
この頃はもう母乳は諦めて100%ミルクでした。

しかし、先輩ママである友達が我が家に遊びにきてくれた時のこと・・・
体型が全く変わらず本当に産後?!という感じだったので、
産前と全然体型が変わってないよね!と友達に言うと、
「母乳あげてたらどんだけ食べても太らんよ〜」
と言われました。
産後の食欲が止まらず、
体重が全然減らなくて困っていた私はその言葉がうらやましくてうらやましくて・・・

さらに当時、夜中に2、3回は夜泣きしていて、
その度に起きてミルクをあげていたのが結構きつかったのです。
お湯を沸かしてミルクを溶かして人肌にして哺乳瓶を洗って消毒して・・・
工程が多すぎる。。
もし母乳が出れば、添い乳できて少しは楽なのに、と思っていました。

もし・・・もし・・・母乳が出たら・・・
楽に痩せられる+夜中のミルク作りしなくて良くなる・・・
しかもミルク代もかからない・・・

控えめに言って最高すぎ・・

・・・と、痩せたい&ラクになりたいとの理由により、
もう一度だけ母乳にチャレンジしてみようかな?という気になって来ました。

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