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みじめになるということは、自分が幸福かどうか気に病むだけのひまを持つことだ。【きまぐれエッセイ】

みじめになるということは、自分が幸福かどうか気に病むだけのひまを持つことだ。(バーナード・ショー)

バーナード・ショーの言葉、「みじめになるということは、自分が幸福かどうか気に病むだけのひまを持つことだ」というのは、一見、皮肉たっぷりでありながらも非常に深い洞察が含まれている。

私たちは、忙しい日常の中で、自分の幸福について考える時間がほとんどないことが多い。朝から晩まで仕事や家事に追われ、友人や家族との交流、趣味に没頭することで、幸福について悩む余地がなくなる。しかし、もし時間に余裕ができたらどうだろうか。自分の人生を見つめ直し、「本当に幸せか?」と自問する瞬間が訪れる。幸福について考えること自体が、時に私たちを不幸にしてしまうのだ。

例えば、長期休暇に入った途端、普段の忙しさから解放された人が、自分の人生に疑問を持ち始めることがある。これが、ショーが言う「みじめになる」という状態だろう。何もすることがないと、人は自己の存在意義や幸福について深く考え始め、結果として不安や不満が生じることがある。

忙しい生活が、実は心の平安を保つための一つの方法なのかもしれない。ショーの言葉を借りれば、幸福についてあまり深く考えないほうが、かえって幸せに過ごせるということだ。仕事や趣味、他人との関わりに集中することで、自然と幸福感が得られるのだろう。幸福は追い求めるものではなく、日々の忙しさの中に見出されるものなのだ。


#川越つばさの気まぐれエッセイ #エッセイ

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