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【コンテンツSEOの全ノウハウ】検索上位の記事を量産する設計図の描き方

私がWebライターの仕事をスタートしてからおよそ2年。フリーランスという立場上、会社という枠にとらわれずにご縁を広げさせていただいている。

おかげさまで、ご縁にはかなり恵まれているし、2年前に比べて付き合う人もだいぶ変わってきた。

ご縁に恵まれるのは嬉しいことだが、その反面「伊藤さんって何やってる人?」って聞かれることが多い。まぁ、ライターをやっていることは知っている方は多いのだが。

けれども、「ライターの仕事=書くこと」と誤解されることが多いのがちょっと残念だなって思う。

書くだけならば誰でもできる。誰でもできる状況だからこそ、Web上には大ロット生産の低クオリティ記事が出回ってるという最低最悪な状況である。

本来ならば、Webライティングはコンサルタントのように高度な技術が求められる職業のはずなのに、主婦や学生の小遣い稼ぎのような位置付けになってるのがとても悔しい。

ということで、このnoteでは、私が2年間かけて培ってきたWebライティングのノウハウの集大成を公開しようと思う。

どんな方にこのnoteを読んでもらいたいか?

①伊藤とご縁している方すべて
②ライターからディレクターにステップアップしたい方

このnoteの第一の目的は、伊藤がどんな仕事をしているのかを知ってもらうためである。ライターだから書くことが仕事なんだろうなぁということは、何となく理解されている方も多いはず。

その書くに至るまでのプロセスをもう少し細かく噛み砕いてみたので、差し支えない範囲でお読みいただければと思う。

もう一つ、読んでいただきたいなと考えているのが②の方たち。

ライターとしていい記事を書くことはできる。けれども、今度は自分と同じスキルをもつライターさんを育成し、チームの力でクライアントの成果にコミットしたい。そんな方を対象にしている。

私もディレクターとして、ライターさんに記事制作を依頼したことがある。依頼の仕方も悪かったし、フィードバックもあまり上手ではなかった。そのため、ほとんどのライターさんはついてこられず、途中で辞めてしまった。


そもそもの話①:Webライターってどんなことやってるの?

文字通りだが、私はWebサイトに掲載する記事を書いている。
これまで以下の2社様でご縁をさせていただき、実績を作らせていただいています。

▶︎これまでの実績⑴:国内最高水準の高気密・高断熱の家づくりを手がける住宅会社-WELLNEST HOME

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Twitterをやられてる方ならばご存知かも知れないが、お母さん社長の芝山さゆりさんが代表取締役を務める住宅会社である。

当社が手がける注文住宅は、気密性・断熱性ともに抜群に優れており、たった一台のエアコンで冬の寒さと夏の暑さを凌げるという超高性能な健康住宅だ。私も何度かモデルハウスを見学させていただいたこともある。

冬の厳しい寒さの中で、室内をTシャツ1枚でも過ごせるという凄まじさといったら感動の一言だ。興味があれば、ぜひ一度WELLNEST HOMEのサイトを訪問してほしい。

WELLNEST HOMEのサイト内には、家づくりラボというコラムページを実装している。

これは、これから住宅の購入を検討するお客様向けに、家にまつわる健康、建築材料、家にまつわるお金周り(住宅ローンやライフサイクルコスト)などのお役立ち情報を提供するものだ。

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実は、この記事を読んでWELLNEST HOMEのことを知り、住宅の購入に至るお施主様もいらっしゃる。

記事を公開したらたまたまそうなったわけではない。お客様がサイトを訪問してくれるように意図してやったことだ。それが、後述するSEOという技術である。

2018年にご縁した当時、Webサイトはすでに立ち上げ済みだったし、記事も公開していた。Webからの流入も80,000PVを軽く超えており、そこから問い合わせもあったくらいだ。

私は途中から記事制作に携わらせていただき、1年間で150,000PVまで流入を増やすことができた。

▶︎これまでの実績⑵:夢と感動を届ける人材育成トレーナー佐藤政樹さん

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佐藤政樹さんは、劇団四季で10年にわたって活躍してきたプロの俳優だ。劇団四季で培ってきた圧倒的な伝達力を、今は人材育成トレーナーとして、企業で働くプロフェッショナル向けにお伝えしている。

ありがたいことに、佐藤さんのサイト内のコラム記事の執筆に携わらせていただいている。

佐藤さんは、かねてより夢をもつことの大切さを説いている。佐藤さんは華やかな経歴を歩まれていると思う方が多いが、それは大きな勘違いだ。彼こそ失敗と屈辱にまみれた人生を味わってる方は、そうはいないと思う。

佐藤さんが大学を卒業したときは、ちょうど就職氷河期の真っ盛り。就活の面接でことごとく断られている。

どこの企業にも入ることができず、フリーター生活を余儀なくされた佐藤さんが、人生の意義を見出すことができたのが、劇団四季との出会いだ。

人間の人生を左右するのは、生まれつきの才能でも能力でもない。

人生に対して生きる意義を見出し、自分が本来持っている才能を存分に発揮する。その時に、自分の人生が輝きだす。生きる過程で味わう失敗や屈辱は、それに気づくためのかけがえのないプロセスである。

佐藤さんは、そのようなことを多くの方に伝えるべく、自らの天命を成し遂げようとしている。

そんな佐藤さんのオフィシャルサイトの中で、企業の組織・人事にまつわるコラム記事を書かせていただいている。

マッキンゼーの元コンサルタントのフレデリック・ラルーさんがティール組織の書籍を出版して以来、日本においても自律型の人材育成に対する関心が高まっているように感じる。

「社長や上司から言われたことだけやっていれば偉くなれる」という価値観は、日本ではレガシー化している。いち社員であっても、経営者目線で思考・行動し、自ら主体的に企業の成長にかかわる。

そういう自立型人材の育成のための学びにしていただければと思い、記事を書かせていただいている。

企業に勤める方も、フリーランスとして活動する方も、必ず学びになることがあるので、佐藤政樹さんのオフィシャルサイトのコラムをぜひ読んでいただきたいと思う。

Webライターの仕事は「書くこと」という大きな誤解

タスクベースで考えると、Webライティングの作業の大半は書くことだ。しかし、書くことが仕事だというのは大きな勘違いだ。

皆さんの身の回りにある自動車や家をイメージして欲しい。それらを行き当たりバッタリでつくることがあるだろうか?

自動車をつくるにあたっても、車の設計図を描き、その設計図に基づいて工場で車を生産するはずだ。

Webで記事を書くにしても、ちゃんとした設計の意図があり、設計図を基にしてライターさんが記事を生産するのである。

私がお伝えするのは、コピーライティングや作文の技術でも何でもない。記事の設計図の描き方だ。

設計図があるからこそ、単なる作文ではなく、Web上での成果につながるのである。決して主婦や学生の小遣い稼ぎなどではなく、自動車やITと同じようなエンジニアリングなのだ。

そもそもの話②:Webライティングが目指すものは何か?

では、そもそもの話だが、Webに記事を上げて何がいいの?って話である。ざっくり申し上げれば、以下の2つが目的だ。

⑴Webサイトを見てもらう
⑵商品・サービスの行動など何らかの行動を起こしてもらう

マーケティングやマーチャンダイジングをちょっと噛んでる方ならば分かると思うが、AIDMA(アイドマ)の法則とよぶものとまったく同じだ。

お店を構えただけではお客様は来ない。お客様が来たとしても、商品を買ってくれるとは限らない。Webサイトでも同じことが言える。

Webサイトがあれば自然とお客様が集まってくれるなんてことはあり得ない。

アクセスがあっても、想定していたお客さんが来てくれるとは限らない。訪問してもらっても、皆がみな商品・サービスを買ってくれるとは限らない。

お客様の訪問の頻度を上げるための技術がSEOであり、購買行動につなげるためにコピーライティング、心理学、行動経済学などの知見も必要だ。

私の役割は、WebサイトにおけるAIDMAモデルを確立し、商品・サービスの購入確率を上げることだ。

今回のnoteでは、Webライティングの全体像の中で、SEOライティングに特化してノウハウを公開したいと思う。

AIDMAの法則とは
お客様にお店に入ってもらい、商品を買ってもらうまでの一連の導線設計のためのフレームワークのこと

A(Attention):「あ、こんなお店があるんだ」とお店のことを認知する
I(Interest):興味を持つ
D(Desire):買いたい欲求が湧く
M(Memory):お店や商品がお客様の記憶に残る
A(Action):商品・サービスを買う

そもそもの話③:SEOとは何か?

Webサイトをつくっただけでお客様が訪問してくれるわけではない。サイトへの訪問を促す方法はたくさんあるのだが、私がご紹介するのはSEOについてである。

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のこと。WebサイトがGoogleやヤフーの検索エンジンに引っかかりやすくするための技術だ。

簡単にいうならば、Google検索を使うユーザーさんが求めている情報を提供するのがSEOである。しかも、数ある競合サイトの中で、自社が圧倒的に質の高い情報で。

ひと昔前だと、被リンクの数がものをいう時代だった。架空のサイトをバンバン立ち上げて、そこからメインのサイトへリンクを飛ばすことで上位表示させるという、何ともインチキなやり方だ。

いまでも意味のある被リンクは有効なのだが、架空サイトによるインチキな被リンクは通用しなくなってきた。

SEOというと、何だか胡散臭い。

世間的に見れば、そういう先入観を持つひとは多いだろう。現に、お役所の方々はいまだにSEOに対する先入観がひどい。

Googleさんも常に進化し続けているから、そういうインチキサイトは淘汰され、本物の情報を発信する人たちだけが報われる。

キーワード選び4つのポイント【SEOライティングはキーワード決めで8割が決まる】

ライティングをやる上でいちばんしんどいのが何か?

それは書くことじゃなくて、どんなキーワードで検索上位を狙うかだ。キーワードによって検索してくれるユーザーさんも変わるし、ユーザーさんが購買行動にいたるかどうかも、キーワードでガラッと変わってくる。

パレードの法則、80:20の法則というものがあるが、キーワード設計は記事制作全体の2割のプロセスに過ぎない。しかし、キーワード設計だけでSEOライティングの8割の効果を決めるといっても言い過ぎではない。

SEO対策はGoogleにとっては厄介な存在なのである。なぜならば、Google社は広告手数料で儲けるビジネスモデルだからだ。

Webサイトを通して集客したい人は、Google社に広告費を払ってGoogle広告(旧Googleアドワーズ)に掲載させていただかなければならない。いわゆるリスティング広告というやつだ。

本来なら、Google社にお金を払って検索結果に載せてもらうのが筋なわけ。

だから、ただ同然で検索上位に載せるというSEOはGoogle社にとっては厄介な存在だ。

もちろん、広告予算をかけてリスティング広告を運用するのも一つの手段だ。その傍で、広告予算をかけずにSEOで継続的に検索上位を維持し続けるならば、それが長期的に資産となる。

どのキーワードが最適化については明確な答えがあるわけではなく、クライアント様とブレーンストーミングをしながら仮説を立てて絞り込み、記事を公開してから答え合わせをする。その繰り返しだ。

それでも、キーワード選定には一定のセオリーがあると思っており、自分なりのセオリーを共有したいと思う。私がキーワードを選定する際は、以下の4つの基準に基づいて選んでいる。

CV(コンバージョン)につながりやすいかどうか
⑵一定の検索ボリュームがあるかどうか
⑶検索ニーズを満たす圧倒的なコンテンツ力を持っているかどうか
ドメインパワーが競合サイトに比べて有利かどうか

それぞれ詳しく説明していこう。

▶︎⑴CV(コンバージョン)につながりやすいかどうか

CV(コンバージョン)とは、商品を買う・会社に問い合わせる・資料を請求する・メルマガの読者登録するなど、お客様が何らかの行動を取ることである。

キーワード選定の際にGoogleキーワードプランナーなどで検索ボリュームを調べる方が多いと思うが、個人的に検索ボリュームは二の次だと思っている。最終的にお客様が何らかの行動に至らなければ意味がないからだ。

あくまでも仮説レベルに過ぎないが、CVにつながりやすいキーワードかどうかは、そのキーワードが「買いたい系」キーワードであることがポイントだ。

SEOキーワードは大別すると、「知りたい系」「買いたい系」の2つがある(これは完全にバズ部の受け売りだが)。

「知りたい系」キーワードは、ユーザーがほしい情報を調べるためのキーワードだ。たとえばゲームの攻略などは典型的な「知りたい系」キーワードだ。

ゲーム好きならご存知かもしれないが、「ドラクエ11 攻略」で検索したとしよう。

その検索意図は「ドラゴンクエスト11の攻略方法が知りたい」だけだ。攻略方法を一度知ってしまえば、ユーザーは満足して離脱するだろう。商品・サービスの購入に至ることはない。

狙うキーワードの優先順位としては、「買いたい系」キーワードの方が先だ。これは商品・サービスをすぐにでも買いたい人が調べるキーワードだからだ。

買いたい系キーワードにはどんなものがあるか?一番簡単なのは、商品・サービス名がキーワードになるパターンだ。

たとえば、「新入社員研修」というキーワードで検索をかけたとしよう。すると、新入社員研修をサービスとして提供する研修会社のサイトが軒並み上位に来ているのが分かる。

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つまり、検索ユーザーの大多数の意図する検索ニーズとは、「新入社員研修を研修会社に発注したい」ということが推定できる。

さらに、上の検索結果の上位2サイトを見てほしい。青文字のタイトルの下に緑文字の「広告」マークが見えるだろう。

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これら上位の2サイトは、Google社に広告費を払って検索結果にひっかけてもらっているのだ。なぜ、わざわざお金を払って検索上位に上げてもらっているのか?

それは、新入社員研修の受注につながるから。いやらしい言い方をするならば、「新入社員研修」はお金につながるお宝キーワード(「買いたい系」キーワード)になると推定できるのだ。

さて、ここまでくると、ユーザーの検索意図と同時に、検索をかけるユーザー層もある程度推測できる。「新入社員研修」で検索をかけるユーザーはどんな人たちか?

当然ながら、企業の人事担当者、中小企業の場合には経営者あたりが検索をかけているだろうことも分かる。

以上のような形で、そのキーワードが想定していたユーザーが検索をかけるものであり、かつ商品・サービスの購入につながる「買いたい系」キーワードであることが、キーワード選定の第一の基準だ。

▶︎⑵一定の検索ボリュームがあるかどうか

次に検討すべきなのが検索ボリュームだ。検索ボリュームをもとに、SEO施策でどれくらいの効果を見込めるのか、ざっくりと見積もることができる。

検索ボリュームを出す手段は様々あるが、ここではGoogleキーワードプランナーを使うことにする。

さて、先ほどあげた「新入社員研修」の月間検索ボリュームを見てみよう。 キーワードプランナーで出てきた月間平均検索ボリュームは3,600になっている。

誤解しないでいただきたいが、このキーワードで検索一位を取ったからといって、毎月3,600人がコンスタントにサイトを訪れるわけではない。検索一位でだざっくりその半分の1,800人がクリックするだろうという計算だ。

仮にそのうちの1%がCVにいたると見積もったならば、CV数は18ということになる。

もちろん、検索ボリュームが大きいに越したことはない。母数が増えればそれに比例して問い合わせ数も増えるからだ。

とはいうものの、検索ボリュームが大きければ良いわけではない。だからこそ、「買いたい系」キーワードかどうかの見極めが先にくる。

その上で、目標とするCV数に対してクリック数を決め、クリック数から必要な検索ボリュームを逆算する。

ここで設定したクリック率、CV率は、あくまでえいやで決めた数値なので、実績とのすり合わせは記事を公開した後にちゃんと測定しなければならない。

そこだけは注意してもらいたい。

▶︎【番外編】検索ボリュームが大きければ大きいほどいいわけではない

検索ボリュームが大きいに越したことはないのだが、大きければ大きいほど良いというわけではない。

たとえば、「合コン」というキーワードをピックアップしよう。

合コン

月間検索ボリュームが22,200ととてつもなく大きい。こうした単体で検索ボリュームの大きいキーワードのことを「ビッグキーワード」という。

「これだけたくさんの人が検索してくれるならば、狙っていけばいいじゃないか」と言いたくなるところだが、ちょっと待ってほしい。

そもそもの話を考えてもらいたい。

「合コン」というキーワードで検索する人はどんな人だろうか?
どんな情報を求めて「合コン」というキーワードで検索したのだろうか?

「合コン」というざっくりしたキーワードだけだと、これが絞りづらいと思わないだろうか?

検索をする人は、合コンの幹事をする人間かもしれないし、合コンに参加したい人間かもしれない。

幹事の人間は、どんな属性の人か?

学生 or 社会人?
男性 or 女性?
公務員 or 会社員?

では、その幹事はどんな情報が欲しいのか?

合コンで着ていく服装が知りたい?
司会の進行方向が知りたい?
合コンにぴったりなお店が知りたい?

キーワードがざっくりしすぎていて、誰がどんな情報を求めているのか分からなすぎなのだ。

だからこそ、キーワード選びの際には以下の2点はしっかり抑えておいてほしい。

・誰が検索するのか?【ターゲット】
・どんな情報が欲しいのか?【ニーズ】

ビッグキーワードで上記が把握しにくいならば、サジェストキーワードに着目するのも手だ。Google検索のとき、検索窓の下にこんな表示が出てこないだろうか?

関連キーワード

これは、そのキーワードと一緒に検索される可能性の高いキーワードが自動的に表示されているのだ。このサジェストキーワードからターゲットとニーズを特定していく。

ここで上がってきた「合コン 募集」に着目してみよう。

おそらく、このキーワードで検索する人は、「合コンに参加したい側」であり、「合コンの開催情報を知りたい」のではないだろうか。

実際にこれで検索してみると、検索上位に来ているのは全国の合コン開催情報のまとめサイトや主催会社のサイトである。

名称未設定

こんな形でターゲットニーズを絞っていく。

こうした二語以上のキーワードから構成され、検索ボリュームの小さいものは「ロングテールキーワード」と呼ばれることがある。

「検索上位を狙うならビッグキーワードよりもロングテールだ」という説も出回っているらしいが、その考え方自体はナンセンスだと私は思っている。

ビッグキーワードであろうと検索上位をしっかり狙えるものはある。しつこくなるがキーワード選びに際しては、以下のことをしっかり念頭に入れておいてもらいたい

・誰が検索するのか?【ターゲット】
・どんな情報が欲しいのか?【ニーズ】

これが絞り込めているならば、ビックキーワードだろうとロングキーワードだろうと関係ないと思っている。

これから話す2つのポイントも踏まえた上で、本当にそのキーワードを狙うべきかどうかを判断してもらいたい。

▶︎検索ニーズを満たす圧倒的なコンテンツ力があるか

CVにつながる確率が高く、かつ検索ボリュームも大きい。こうしたキーワードが見つかれば儲けものだ。

しかし、いくらお宝キーワードが見つかったとしても、そのキーワードの検索ニーズにあったコンテンツが書けなければ意味がない。

医師の資格もないし医療の知見のない人が、医療系の情報なんでできやしないだろう。料理をしたこともないやつが、料理のレシピ情報を発信するのも無理がある。

クライアント企業が、お客様に対して圧倒的なコンテンツを届けられるかどうかは大切だ。

私が関わらせていただいたWELLNEST HOME様は、日本では最高峰の高性能な住宅を手掛けているから断熱性、機密性、家にまつわる健康、燃費性能等々、語らせれば右に出るものはいないくらいだ。

佐藤正樹さんも同様である。世の中で研修講師や人事・組織コンサルタントは沢山いるが、劇団四季の長年の経験に基づいたノウハウや人間力を語れるのは、日本において佐藤さんしかいない。

少し極端な例だったかもしれないが、どちらも存分に語れるだけのコンテンツをもっていることは間違いないだろう。

この考え方は、経営コンサルと非常に近いものを感じているのは私だけだろうか?

コンサルティングの常套手段として、SWOT分析という経営資源分析の手法がある。これは、企業の強み弱みと、企業を取り巻く外部環境(機会脅威)を洗い出した上で、次なる施策をうつためのフレームワークだ。

たとえば、ある地域にこってり系のラーメンが好きなガテン系の男性がたくさん住んでいたとしよう(機会)。ラーメン二郎を出店すれば、すぐにでもお客様が集まりそうな勢いだ。

しかし、自分たちにラーメンをつくるだけのノウハウや資金力(強み)がなければ、こうしたガテン系男子のお腹を満たすことはできない。

Webメディアについても同じことがいえる。

たとえば、登山系のメディアを運営するとしよう。山ガールという言葉が一時期流行ったが、各社でどんな登山ウェアを出していて、その特徴は何か、誰に・何をオススメするか、知りたい人は多いはずだ(機会)。

だが、肝心の記事を書く人間が山に登ったこともないならば(弱み)、メディアの読者に対して価値のある情報を提供できない。

そうしたことがまかり通っているのがWebメディアの業界だから、とても恐ろしいことだと感じている。

日本では医療系メディアのWELQ問題があり、低品質のコンテンツは検索の上位から外れるようになってきた。

WELQのことはよくわからないが、その分野の専門でもなんでもない奴が、ネットから拾ってきた情報をパクって記事に起こすだけのへぼライターは、この世から消滅した方がいいと思っている。

Googleがどこまでアップデートするかは分からないが、質の低いコンテンツが淘汰されるのは今後も変わらないし、その分野の専門でも何でもないのに、コンテンツを書くというのはあり得ない。

▶︎⑷ドメインパワーが競合サイトに比べて有利かどうか

ここまできたら、キーワードの選定としてはかなり精度が高くなってきた。最後の仕上げとなるのだが、そのキーワードで検索上位にきているサイトのドメインパワーも調べておこう。

ドメインパワーとは、該当のWebサイトが検索エンジンからどれくらいの評価をもらっているかを示す指標である。Webサイトのブランド力とか信用力と言い換えてもよい。ドメインパワーが高い方が、検索順位も上位に来やすい

自分たちのサイトのドメインパワーと競合サイトのドメインパワーを比べてみるのだ。競合サイトよりもドメインパワーが強いならば、検索上位にくる確率はより高まる。

ドメインパワーを調べる方法もいくつかあるが、私は競合分析ツールであるahrefs(エイチレフス)という有料ツールを使わせていただいている。

最低でも月額10,000円はかかるのだが、メディア運営、コンテンツマーケティングを本格的にやる方は、必ず持っておくべきツールだ。

名称未設定

見ていただきたいのは、UR(URLレーティング)DR(ドメインレーティング)の2つである。

エイチレフス

URとDRの詳細は割愛するが、簡単にいえば評価の高いサイトから自分たちのサイトにリンクを貼られているほど、これらの数値が高くなる傾向にある。URとDRが高いほど、検索上位に来やすくなる。

良質な記事をたくさんあげるほどSEOに有利になるのが間違いないが、被リンクがいまでもSEOに大きく影響を及ぼしていることに違いはない。

極論を言ってしまえば、記事自体が大したことがなくても、ドメインパワーが強いだけで検索上位にくることだって十分にある。いくら良質なコンテンツを書けたとしても、ドメインパワーで負けてしまうのは非常に勿体ない。

まぁ、ドメインパワーはあくまで指標として調べる程度に留めておいてもらいたい。仮に競合サイトよりもドメインパワーが劣っていたとしても、必ずしも競合サイトに負けるとは限らないからだ。

キーワードが決まった
さてどんな記事を書けばいい?

長くなったが、ここまでがキーワード設定の話である。あとは、そのキーワードに沿った記事を書くだけだ。

では、どんな記事を書けばいい?
タイトルや見出しタグにキーワードを入れる?
本文にキーワードや共起語を盛り込む?
文字数は何文字にすればよい?

こうしたことが大切とは言わないが、キーワードだけが詰め込まれただけの中身のない記事自体に何の価値もない。

私が考えているのはたった一つだけ。

読者のニーズを満たす記事を書く

ホントこれだけしかない。

読者はなぜそのキーワードで検索しているのか?

そこを深堀していくのだ。なので、読者のニーズを推定するプロセスが必要になる。ニーズの推定が簡単なキーワードもあれば、難しいキーワードもある。

ニーズの推定のために行うのが競合サイトのチェックである。ターゲットとするキーワードをGoogleの検索にかけ、現時点で検索上位に来ているサイトでどんな記事を書いているのかチェックするのだ。(あくまで目安だが、最低でも上位10サイトは必ずチェックしてもらいたい)

ニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2つがある

先ほどと同じ例で、「新入社員研修」というキーワードで検索にかけたとしよう。

名称未設定

すると、検索結果の上位には、研修会社のサイトがズラッと並んでいる。どの会社も、自社が手がける新入社員研修を売りに出しているではないか。

つまり、「新入社員研修」で検索をかけるユーザーは、
自社で新入社員研修をやってくれる研修会社を探しているのでは?
と推定できる。まあ、ここまでの推定は簡単だ。

これは、すでに表出化している顕在ニーズだ。もしこのキーワードでSEOをかけるならば、自社が実施している新入社員研修のメニューを詳しく書けばいいだけだ。

問題はここからだ。上記はあくまで表面的なニーズでしかない。そもそもユーザーは

なぜ新入社員研修を探しているのか?
何に困っているのだろう?

つまり、顕在ニーズの背景に隠れた潜在的なニーズを満たす情報を提供することで、記事としての品質はグッと増す。

毎年、新卒を採用している企業ならば、4月に入社式が終わったら、配属前に研修は行うはずだ。研修会社にわざわざ頼まずとも、人事部が企画すれば研修の内製化だってできるはずだ。

なぜわざわざ、新入社員研修を自社で企画せず、外部の研修会社に頼もうとしているのか?

■新入社員を毎年、採用しているのはいいが、1年経たずに辞める人が多くて困っている。何とか定着率を上げられないものか。
■自社に社員が語るよりも、外部の権威のある講師に語ってもらった方が、新入社員も聞く耳を持ってくれるのではないか?
■配属後のOJTですぐに戦力として活躍できるよう、研修で学んでもらいたい

色々と要素は考えられるかもしれないが、それを推定していくのだ。

もう一度おさらいだが、読者が満たしたいニーズは、顕在ニーズ潜在ニーズに分類される。

顕在ニーズは、読者が満たした欲求のうち、あくまで表面的な欲求だ。その裏に隠れた欲求(潜在ニーズ)を満たせる記事こそが、優れた記事となる。

ちなみに、潜在ニーズを推定する方法は、競合サイトをチェックするだけではない。以下に簡単にまとめてみたので参考にしてもらいたい。

【読者の潜在ニーズを推定する方法】
①関係者に直接ヒアリングを行う
②そのキーワードで上位にある競合サイトをチェックする
③ヤフー知恵袋などにある質問者の困りごとをチェックする

SEOで検索上位表示されクリックされる魅力的なタイトルのつけかた

タイトルづけは記事制作の中でももっとも大事な工程だ。どんなタイトルをつけるかによって、その記事が検索上位にくるのかそうならないかが分かれる。

タイトルをつけるにあたり考慮すべき点は2つだけ。

⑴狙うキーワードが含まれていること
⑵顕在ニーズと潜在ニーズに訴えかけるものであること

▶︎⑴狙うキーワードが含まれていること

タイトルの中にキーワードが含まれていること。

これが大切なのは言わずもがなです。Google社が公開している検索エンジン最適化スターターガイドのP4を見てほしい。

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ページのタイトルは、「そのページが何について書かれたものか」を検索エンジンに伝えるものだ。

上の例でいえば、「ギフト 花」というキーワードで検索をかけると、「ギフト 花」がタイトルに含まれたページが検索結果に表示される。

タイトルにキーワードを入れれば必ず上位表示されるものではないが、そのための必要条件といっても言い過ぎではない。いくら質の良い記事を書いたとしても、これが満たされていなければ意味がないので注意してほしい。

▶︎⑵顕在ニーズと潜在ニーズに訴えかけるものであること

Google検索を利用するユーザーのニーズは、顕在ニーズ潜在ニーズの2つがある。ここで顕在ニーズと潜在ニーズについてもう一度おさらいしよう。

顕在ニーズとは、ユーザーが検索によって解決したい表面的なニーズのことだ。ここでもう一度、先ほど例にあげた「合コン」というキーワードに登場してもらおう。

合コン

この関連キーワードである「合コン 服装」について深堀してみる。このキーワードで検索する人が求めているのは、おそらくは「合コンで着るオススメの服装が知りたい」といったところだろう。

こんな形で、そのキーワードから想像できる検索ユーザーのニーズのことを「顕在ニーズ」という。

合コンで着ていく服装は何がいい?

まぁ普通といえば普通だが、こんなタイトルならばユーザーが求めているニーズとマッチしていて良さそうだ。

では、もう少し踏み込んでみよう。

そのユーザーさんは、なぜ合コンで着る服装のことを調べたいのだろうか?

ここから先はあくまで推測の域になるのだが、いろいろな理由が考えられるのではないだろうか。このnoteを読んでいるのが男性ならば、ちょっとだけ創造力を巡らせてほしい。

・女性から声をかけられたい
・女性にモテたい
・恥ずかしい思いをしたくない
・場の雰囲気を盛り上げたい

挙げ出したらキリがなさそう。このように、顕在ニーズの奥には多数の潜在的ニーズが潜んでいるのだ。

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顕在ニーズと潜在ニーズの関係は、ちょうどこんな風に氷山モデルに喩えられることもある。

こうした顕在ニーズと潜在ニーズに訴えかけるようなフレーズが入ると、検索ユーザーに響くタイトルになる。

先ほどつけたタイトルにもう一捻りを加えてみるとこうなる。

合コンでモテること間違いなし!女の子の気を引くならこの服装でいけ!

先ほどのタイトルよりこちらの方がクリックしたくなりそうではないだろうか。こうした形で顕在ニーズ、潜在ニーズに訴えかけたタイトルを決めていく。

まとめ

これまでのWebライティングのノウハウの集大成として、SEOで検索上位を狙う方法について説明してきたがいかがだっただろうか?

このnoteの中でお伝えしたのは以下の3つのことだ。

⑴キーワードの選び方
⑵顕在ニーズと潜在ニーズ
⑶上位表示されクリックされるタイトルのつけかた

細かい文章スキルについては触れなかったが、ここまで話してきたことを押さえておくだけで、SEOの精度はグッと高まることは間違いない。

ぜひ参考にしていただきたい。

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