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IPゲーム大半が2000年以前のタイトル

どんなゲームも最初から人気があったわけではなく、IP化していくのは人気を得た前作の第2弾からである。とはいえ、続編が不人気の場合はその後のシリーズ化は難しい。最初にリリースされたタイトルとその次回作がある程度の人気を得ると、だいたいその後続いていくようだ。
 
『ファミ通ゲーム白書2023』掲載の売上ランキングトップ30で大半を占めるIPタイトルだが、それぞれの第1弾は以下のようになっている。
 
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は『ポケットモンスター 赤・緑』(1996年)、『スプラトゥーン3』は『スプラトゥーン』(2015年)、『星のカービィ ディスカバリー』は『星のカービィ』(1992年)、『マリオカート8 デラックス』は『マリオカート』(1992年)、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(1999年)、『あつまれ どうぶつの森』は『どうぶつの森』(2001年)、『モンスターハンターライズ+サンブレイク セット』は『モンスターハンター』(2004)年、『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!』は『桃太郎電鉄』(1988年)、『ドラゴンクエストX  目覚めし五つの種族 オフライン』は『ドラゴンクエスト』 (1986年)、『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』は『実況パワフルプロ野球'94』(1994年)、『グランツーリスモ7』は『グランツーリスモ』(1997年)、
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は『ゼルダの伝説』(1986年)、『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』は『ファイアーエムブレム』(1990年)である。
 
この中では『スプラトゥーン』が最も新しく、次いで『モンスターハンター』『どうぶつの森』という順になる。これらは2000年以降発売されたタイトルで、そのほかは、1980年代後半から1990年代にかけて発売されたタイトルだ。30年ぐらい前に発売されたタイトルがシリーズを重ねてIP化しているのがわかる。
 
こうしたIPは、ゲームというカテゴリーの商品として価値の再生産を繰り返しながら今日に至っている。中には、例えばマリオやポケモンのようにテレビアニメや映画などメディアミックス的に展開し拡大再生産を続けているものもある。
 
ちなみに2023年4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、興行収入が140億円になっている。(『CINEMAランキング通信』歴代興収ベスト100/2023年12月24日現在)

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