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無印バーム

1日予定がない日のわたしの朝とお昼ご飯は決まっている、ブランチというやつか。
けれどそんな大層なものではない、無印良品の不揃いバームクーヘンだ。
何種類もある中でどの味でもいいというわけではない、そう、わたしは偏食だから。大事なことなのでもう一度言う、私は偏食だから。
何味を好むかというと、紅茶味とメープル味と季節限定のむらさきいも味の3つだけ。 

バイトで賄いを食べる日以外は必ずその無印のバームクーヘンを食べる。
そんな不揃いバームの日々に光が差し込む時が来る。
それは、母親のご飯だ。
夕飯の残りのこともあるし、時間がある時は作っておいてくれることもある。そんな時はたとえ起きた瞬間がいつものバームの口でも母のご飯を食べる。 

今日は豚汁とご飯だったのでそれを温めて食べた。温めてそれらを器によそって食べるという一連の行為で人間らしい行動をしたという満足感に満たされ、さらにお腹も満たされる。
素晴らしい一石二鳥。
そんな一石二鳥を感じさせる母は偉大だ。


けれども結局、おやつの時間にバームクーヘンを食べてしまった。


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