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サッカーから考える、子どもの成長と若者のキャリア観



僕は、石川県加賀市という田舎に移住して働いている方の記事を読んで興味を持ち、連絡して、


町づくりや育成に力を入れているリオペードラ加賀というサッカークラブに居候して、2週間弱お世話になりました。というか、ありがたいことにこれからも。
ここは、グループとして、スポーツ、教育と食育をテーマに、サッカー育成を中心とし、体育スクール、無農薬農業や加工販売、学童福祉、全く希少なヨガなど、多岐にわたる事業を行なっています。

この二週間のin加賀で、いろいろ自分の中で進展があったり、ここの人、土地の素敵な魅力を感じたことを書きたいことは山々ありますが、それはまた。




今回は、、、

 滞在中、たまたま、
株式会社メンタリスタ代表取締役の大儀見浩介さんの、心理学の講義を受けさせていただきました。

リオの育成方針が特徴的で、選手である子ども向け、親向けにそれぞれ心理学の面から主体性を育むサポートしたいという想いで定期的にお話をされている。

そのあとにご飯会もあり、交流させていただいた。

内容をつらつら書くと侵害になってしまうので、講義内容は軽く。



めちゃくちゃ刺さることが多かったのですが、一番はというと、

内発的動機」と「外発的動機

子どもたちが、どう思考すれば成長していくか、という視点でのお話。

内発的動機は、子ども達自ら、「したい」と思い、考え、行動をすること。

外発的動機は、親や先生、指導者などの縦横の人が、「こうしろ」と言ってしまい、それをもとに行動すること。
また周りの目を気にして行動すること。

目標を持たなければいけないからとか。








圧倒的に、サッカーにおいても、子どもの心身の成長、「自分自身の人生」においても、内発的動機からくるものが幸せをもたらす可能性が高く、成長する。イキイキする。

受け身じゃ、身につかない。

親が介入しすぎずに、与えすぎずに、子どもの好奇心や主体性、自律心を育むことが大切で、ワクワクすると自分からやるし、パフォーマンスが上がる。努力する。続く。



指導者や親が、これから子どもがサッカーを通じてどうなっていくかも考えずに、目先の結果や勝利、目標などの評価の固定思考を求めて、
一から十まで指示して教えて、子どもに押し付けるのは良くないし、子どもの創造性を奪ってしまうかもしれない。
そもそも子供の純粋さ、感性、独創性を舐められない。

だから、子ども一人一人自身が、個が、どう成長したかにコミットして成果を楽しんだ方が大事なのである。自分は、誰とも違うんだから。



個性
好奇心をモリモリ、イキイキする人に。

その内発的動機を、どう引き出して、向上心やモチベーションへ持っていき、
自分でやらすか。自分なりの成功や成長、評価に向けて努力できるか。それが難しいんだと思う。

大人でもむずいし、自分も笑

小さい子達は特にわちゃわちゃヤンチャしますからね。笑


でも、頭ごなしに全部怒っても、やりたくないこと、できないことはできない。
楽しくないと、やりたくもなくなる。大きくなったとき、サッカーから離れる人が増える。


リオの子達、びっくりするほどうまかったです。

サッカーをやらせるわけじゃない。
大人がサッカーを押し付けてどおする。大人が主役じゃない。子どもがメインだ。

自然と、自分から練習する子が多く見受けられました。
それは、日頃からボールを触る楽しさ、主体性を持ててるからだと思う。

ワクワクの内発がチャレンジを施し、失敗をいっぱいし、小さな成功体験。そうして失敗前提で恐れない思考が育つ。失敗したり、間違えて学べばいい。失敗を恐れてしまうように怒ってもなんにも成長しない。

そうやって自分から、成果を出すために頑張る。それを評価してもらえたらそれは自分の成果。貢献につながる。大人たちの評価のために頑張るんではない。自分のため。

自分の意思で、行動を決めていく。
そうじゃないと、大きくなっても誰かの指示や、誰かのアドバイス、ましてや親の言うことでしか物事を決めれなくなる。


日々の小さなことでも、アップでも、練習でも、試合でも、


ロボットみたいな受動的でなく、

能動的に。クリエイティブに。



そういう過程が後々結果的に、成功がついてくる可能性が高いですよという感じです。


目先の目標や結果だけではない、本来の目的。





ちなみに、
僕は昨年、カンボジアのプロクラブでビジネススタッフとしてインターンしていて、
育成アカデミーチームで、運営サポート兼アシスタントコーチのポジションもやっていました。
それが育成に興味を持ったきっかけです。

関わりながらずっと思っていた、結果と成長のギャップ。
面白く気さくなスペイン人ヘッドコーチだったけど、勝つために、トップチームも目指してるわけではないサッカーの、中盤を飛ばして蹴るサッカーを育成年代でも推進。でも、僕はそれは違うと思ってた。
1番の目的は、トップでも通用するような力を育み、プロに輩出すること。
僕なりにその時漠然と思ってたのは、プロになるなんて一握りやから、じゃあ育成サッカーの役目ってなんなんやろうと考えると、プロにならんくても、自分のプレーやキャリアに意思を持ち、成長思考を持つことだったんだなと今実感。
大事なのは、チームの結果よりも、選手一人ひとりの成果が先。結果なんてそれぞれ違っていい。
と本気で思ってた。
その目的のために、サッカーを選ぶ方がいいと思ってた。
トップチームにとってのリソースとしても、ローカル人のいい選手の母数が上がってくればくるほどいい。
それをよく上司にぶつけてた。聞き飽きたと言われるくらい。笑



それが本当に身に染みてわかった気がする。


これは、人の人生でも共通してる気がしてて、僕がすんごく追求していきたいと思ってることです。
成果を求め、内発的にチャレンジしていく人に。

自分なりの納得に向かってがんばっていく。


下記、優秀な同僚に書いてもらった記事↓↓↓↓↓↓




 僕自身のサッカー人生は、ほとんどの時間を外発的動機で過ごしていたと思う。

高校時代は特に、監督も怖かったし、チームメイトの顔色を伺ってた。周りの評価ばっか気にしてた。だから今もそういう気質がある。

でも、自分がサッカーが好きで楽しくて、上手くなりたいと真剣に思ってたから、自主練はめっちゃしてた。
その心の気持ちを具現化して、目的設定、環境選択が思考できなかったんやろうと振り返ってる。
でもすごい縁や、仲間ができて助けてもらったりしてるから、選択が不正解だったとかいうわけではなくて。


自分がイキイキできて、サッカー人生を楽しめる環境を選択していくこと。志を高くできるとこを自分で考えて行動していくことが大事。
それがいろんな縁や学びを得て人を強くする。
そんなことが大事と感じた。


今までレールに乗って紛れもなく外発的に生きてきたと思う。
それをわかったから、反骨心でいま、無意識に能動的に動いているのかもしれない。



内発的動機や好奇心、向上心からくる行動がモチベーションをもたらす。








 そして今回のnoteのもう半分、
この話を聞いて、
若者のキャリア選択に当てはめてみた。


僕が大嫌いな言葉、「市場価値
話の流れからわかると思いますが、この言葉は、思いっきし外発的動機を促すものでしかない。
競争や比較思考をもたらし、焦燥感や危機感を駆り立てる魔法の言葉。

新卒就活したらわかると思うが、よく耳にするこの言葉。コンサルやIT、ベンチャー会社に多い印象。
宗教かというくらいに諭してくる。騙されかけた。働かなければ働かなければ、価値を高められない。20代はとにかく働くんだ。ノルマを達成するんだ....
まるでその仕事が世の中で一番価値があり、成長させるかのように言ってくる。


売り上げをお金としてしかみてないとか、給与アップのためにとか、切なくない?
僕にとっては、そんなん何が楽しいんやろってなる。



そもそも"成長"の概念って人それぞれですよね。
スキルや結果って人それぞれですよね。


自分に主体性を持って生きたいと思っても、市場価値を正解としたりする就活生も多い。
この歳でやりたいこと好きなことの答えなんてわかるわけないけど、それは考えるの放棄してへん?
それで激務してて楽しくなくて、目死んだら意味ないでしょ。


「できること」を増やしていくことは大切やけど、
とりあえず市場価値を高めること、だけが就活の目的ならば、ちょっと危険だと僕は思う。




お金や競争社会の背景から、企業がしてくる情報操作かもしれない。キャリアアドバイザーや人事がステータスありきの価値観を勝手に押し付けてくる。
経済的安定ばかりを求める。
いい経験してるねと言いながら、結局企業紹介の駒として見てたり、「でもね」とか言いながら現実という言葉を言ってくる。
お金のために、会社に入らないとこの先、生きていけないとか。

そのための就職して、キャリアアップ。

そもそも、なんで、何の競争をしてるの?



もっと自分主体の成長があるでしょ。もっと好きで必死になりたい。
今まで社会について全く教えてくれんかったくせに、
全て世の中の根拠ない常識を。



新卒とかいう"時期"でみんな無理矢理やらされ。

都市で今流行りの企業に努めることだけが正解じゃないかもよ。



僕の周りの同世代の多くが、働きたいと思ってない。会社の文句も多い。
そもそも、その仕事やビジネスは本当に必要か?必ずあなたでないといけないのか?
やりたくないなら、やらんかったらええのではないか?
今までの僕は、この思考に至れなかった。
とりあえず稼がないと自分を自立させないといけないとと思ってた。そうでないとやりたいことをできないとか、生きたいように生きれないと思ってた。
自立という言葉の概念を曖昧にしたまま。



今見たらすべて「外発的動機」やないか。周りの評価でしかない。


そんなんにずっと惑わされ、悩まされていた自分。

周りや世間の評価を求めて頑張る固定思考ではない、自分にとっての本当の成長を追い求めたい。



中には会社に誇りを持って働いている人もいるし、そういう話を聞くとすごく嬉しい。







結局は自分の人生で、「どうしていきたいか」なのに、こうやって雑念をもたらすことが沢山ある。





だから僕は市場価値という言葉が大っっ嫌いになったんです。


人の価値を、資本主義の世界観だけの市場とかで勝手に決めないでください。どんな仕事してたって、その場所でイキイキしていて、仲間と切磋琢磨して、、、社会の一助になってるなら、それでええやないか。

人生100年時代、それじゃあ甘いとも言うであろう。
僕もそれに怯えていた自分がいることも確かです。
でも、いつ死ぬかわかりません。




社会の共通前提がどんどんなくなってきている今は

変なルールや、根拠のない常識、企業の大人が根拠ありきに自信満々に言ってくる固定観念に縛られないようにしたいですね。
僕は今まで、ずっっっっっと無意識に縛られていた。
真面目であり、傲慢やから!笑



内発的動機で生きる方が楽しいやろうし、
周りからどうみられるかや、意見などの外発的動機に踊らされていたら、不幸になるだけである。
僕は特にそうである。外発的動機からくる行動ほど、うまくいかないことはない。






大儀見さんもゆってくれはった。
僕もずっと苦しんでた、人にマイナス思考にもたらすのは「比較


加賀でお世話になったここで働いている方々は、世間体なんて気にせず、イキイキしていました。そういう人達からは、プラスな言葉ばっかり出てくる。

みんなあったかくていいひと。一人一人想いを持ってたし、リオに愛を持ってた。

消滅指定都市だけど、魅力いっぱいの加賀を元気にしていく。


それが子どもにも。みんなイキイキサッカーしてた。



そしてここは常に常識を疑って、未来を見ている。





他人のアドバイスは大事やけど、最後は自分の意思決定価値観

今回で内発的動機から行動していいんだと思えたことが本当に収穫でした。



社会に出たことない若僧なりの嘆きでした。





サッカー最高!

未来はもっと自由がいいな!
もうちょい幸せになろうよ!ニッポン。




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