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家が火事になりました

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2020年2月10日に家が火事になりました。火事が起きる確率は、0.04%と言われています。でも起きてしまえば100%。突然、大混乱が始まります。何が起きて、何にを感じたか、いつ…
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2020年10月の記事一覧

家が燃え、妻の身体におきたこと。

 心と身体はつながっています。仕事でももう少し頑張ればって無理をしがちですが、そんな時こそちゃんと休んだ方がいいです。まして火事は人生の一大事。もし自分が火事にあったとしたら、そんな想像しながら読んでみてください。   今から8ヶ月前、僕の家は火事にあいました。いわゆる全焼です。幸いにも家族は全員怪我もなく無事です。近隣への延焼もほぼありませんでした。  最近、ふとしたことがきっかけで妻と火事の話になりました。改めて聞いてみると、知らないことがいっぱい。あの時どうだった、

いつかあの家に2人を招いたら、きっと泣いてしまう。

 人が火事になる確率は0.024%、それなりにレアな体験です。そして非日常をおくり続ける日々は、さらにレアな体験を呼び寄せます。  火事から半年が過ぎた週末の昼下がり。僕は、東京都写真美術館で森山大道の写真展をみていました。アレハレボケのとんがった白黒写真、どぎつい色が焼き付けられたカラー写真、どれもインパクトがすごくて、どうやったらこんなスナップ撮れるんだろう、と思いながら、被写体たちの過剰な人生に思いを馳せていました。  すると被災地の復興を考える「FUKKO DES