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【子育て】「ママ大丈夫だよ、がんばって作ってくれたんだもんね」

うどんを作って、先に食べさせていたときだった。

「ママ、髪の毛入ってるー」

そう言って子どもは、うどんの中から髪を引っ張り出した。

大人の分のそばをゆでながら、

「(げげっ、ヤバ!)ごめんね、ママの髪の毛入っちゃったね」

すぐに謝った。

髪の毛が入っていたなんて嫌だろう。
入れるつもりはもちろんなかったけど、子どもにうどんを渡す前に気づけたらよかったのに。

そう思う私をよそに、

「ママ大丈夫だよ! 一生懸命作ってくれたんだもんね!」

子どもは髪の毛を引っ張り出すと、何事もなかったかのように再びうどんを食べ始めた。

神かと思った。

私はよく感情のままキーキー子どもに口うるさく言うのに、子どもは私を大好きだと言い、失敗を励まし、広い心でやさしく受け止めてくれる。

無償の愛をもらっているのはいつも、私のほうだ。

私が子どもを育てているんじゃない、子どもに私が育てられていると強く感じる。

きみのようなママになりたい。
きみを大好きだと言い、失敗を励まし、広い心でやさしく受け止められる、そんなママになりたいと強く思う。

きみのようなママの子どもなら、きっと幸せだろう。

今すぐには無理だけど、少しずつ。
きみのようなママになりたいと、そう思うんだ。

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「面倒くさい」が口癖のアラフォー主婦。節約・時短・効率化で小さな暮らしを目指す1児の母。人生最後のダイエット中。家事・育児・暮らしのことな…

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