基節骨の牽引について
こんにちは、柔道整復師の川崎です。昨日、足趾の基節骨骨折の治療を行いました。
足趾は短く、持ちにくいため、整復が難しいことがあります。整復の基本は、遠位骨片をしっかり把持し、近位側に支点を取ることです。しかし、これがうまくできないと、操作が難しくなり、牽引力も伝わりにくくなります。
昨日はエコーを使いながら整復を試みましたが、牽引しても手が滑り、うまく牽引できませんでした。仰臥位での整復を試みましたが、効果はありませんでした。ティッシュや濡れたタオルを使っても変化は見られませんでした。
業務終了後、同僚の足を借りて練習しました。結果として、腹臥位での整復が牽引力がかかりやすいことがわかりました。方法は以下の通りです。
患者を腹臥位にし、下腿の下に術者の右膝を当てる(ベッドの高さを調整する)。
右手で足趾を把持し、左手で中足骨側に支点を取る。
術者は右足に重心を移動させ、牽引する(患者の趾腹に指が引っかかる)。
充分に牽引した後、屈曲させて骨折端を合わせる。
この方法では、支点が取りやすく、牽引力がかかりやすいため、良い結果が期待できます。また、足関節は底屈位の方が足趾を引きやすいことも分かりました。
整復は一回で終わらせることが望ましいため、この症例から練習の重要性を再認識しました。他に良い方法があれば、ぜひ教えてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?