抑制と倫理の狭間に

父は手を抑制をしている。というより、抑制をお願いしている。無意識に気管内チューブを自己抜管しかねないからだ。モニターも付いていないのに、呼吸器のアラームに気づいた時は死んでいることがありうるからだ。母や親戚に「あんたはよく平気な顔してお父さんの手を縛るね」と言われる。父にも口パクで「なんで手を縛ると。きつい。」と言われる。私も好きでやってるわけではない。今どき抑制なんて倫理的に問題がある。ましてや意識があるのだから。。。誰かずっと見守るのなら良い。面会時間は10分なのだから、いや30分こっそり延ばしても、それ以外は見守れないのだから一緒である。

受け入れが難しい母と親戚。私だって認めたくはないが、現実から逃げるわけにはいかず。何10回、いや何100回も同じ説明をする方も疲れるのだ。。。週末の当直は月2回は回ってくるため、それ以外の月2回を宮崎に戻る日としている。自分の時間もほぼない。せめてもう少しわかってもらいたいものだ。。。

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