『わたしらしくCジャンプ!』
挿絵を担当した赤羽じゅんこ先生の『わたしらしくCジャンプ!』が1/27に発売された。
イラストレーター&チアダンス講師をしているわたしにとって、こんなに嬉しい依頼はない!奇跡のようなお仕事!
講談社でいつもお仕事させていただいている編集Mさんが、「チアダンスならサトウユカさんがやってるし教えてもいるよ!」と、この本の編集Tさんに伝えてくださったおかげでいただけたお仕事。依頼が来たときは本当に嬉しくて震えた。
好きなこと、やっていること、やりたいこと、そういうのは人にどんどん伝えておくべきだなあと思った。こんな素敵なことが起こるんだもの!
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さて、まずは表紙の制作。最初に提出したラフ案がこちら。
タイトルにあるCジャンプというのは、このように体をそらせてアルファベットのCのような形で飛ぶジャンプ。ザ!チア!!という表紙案で提出した。
が、
「明るいCジャンプの感じはいいとは思うのですが、作品のテーマが、チアダンスをするだけではなく、『働きがい』というSDGsもありますので」というお返事をいただき、考え直しになった。
あと最初に提出したメインの3人のキャラクターラフがこちら。
主人公・奏ちゃん、チアなのでポニーテールにしていたのだけれど、赤羽先生のイメージがショートの子だったのでそこも修正し
描き直した再ラフ。
奏ちゃんはCジャンプが苦手なのだけれど、最初のラフだと「すごく元気で踊るのが得意な人のイメージがします。ここの表情も、これでいいのか、とてもポイントだと思います。」とのコメントをいただいていたので、表紙では奏ちゃんにCジャンプをさせないで、仲間の2人をにっこり眺めているだけにしてみた。
そして忙しそうなサラリーマン、OLさん達を背景に描いた。
我ながら、この表紙いいじゃん!と思って、これで通りますように!と思いながら提出した。
お返事はOK!作者の赤羽先生にも喜んでいただけた。自信があったのでわたしもすごく嬉しかった。
そしてペン入れし
完成したのがこちら。コピックと色鉛筆で塗っている。
わたしの描く表紙にしてはすごく現実的というか、珍しい感じなのだけれど、すごく気に入って、我ながらいい絵が描けた!!と思えた。
表紙のこの奏ちゃんがお話の最後ではどう変化するのか…ぜひ見てもらいたいところ。
裏表紙も気に入っている。練習帰りの夕焼け。私はこういう夜との境目の空が大好きなのだ。
表紙が出来上がったら本文の中のカットを描いていくのだけれど、SDGsの働きがい問題と絡めてのチアも、とてもチアの良いところが活かされていて、「赤羽先生チアダンスされてます!?」と思うくらい、チアをすごく理解してくださっている感じがして嬉しかった。
私のチアの知識がとても役に立った!!チアリーダーの腕の動きや位置ってすごく厳しいのだ。親指側が前を向くように、とか手首の角度とか、肩は下げるとかターンの時の膝の位置とか。ダブルターンのコツはみぞおちをしまうこと……などなど話しだしたら止まらない!!でもきっと、チアやダンスをやっている子が読んだ時に「なんか違う」と思われない絵だと思う。そこは自信を持って言える!
それからチアはとにかく笑顔!私はチアをはじめてから顔が変わった。チアを始めてから可愛くなった!(笑)そして、自然な笑顔が身につくと人生変わると思う。大袈裟ではなく。これは本当にチアのいいところだと思う。
車椅子のチアチームの存在は、今回お話の中に出てきたことで初めて知った。
絵を描くために車椅子チアを色々と調べたけれど、もはやイラストレーターとしての資料調べの域を超え、チアリーダーとして色々な記事や、車椅子チアチームの方達のブログを読んだ。知らない世界だったし、とても興味深かった。
車椅子チアも含め、描きながら改めてチアっていいなあと思えたし、本当に嬉しい奇跡のようなお仕事で、わたしの宝物の1冊になった。
奥付の画家紹介に初めてチアダンスの講師をしていることを載せてもらえたのもすごく嬉しかった!ありがとう編集Tさん!
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私はチアで人生が変わったから、チア講師としてこれからもチアの楽しさをもっともっと伝えていきたいし、ダンスの知識を活かしてこんな風に挿絵の仕事ももっともっと頑張っていきたい。
赤羽先生、素敵なお話をありがとうございました。
⭐︎私のチアクラス→大人のチアダンスクラスGenie
こちらの記事がお役に立てたら幸いです!