韓国語 語源マラソン〈ㅁ〉頭音の単語

語源マラソン5回目。今回はㅁ(m)頭音の単語です。

마주(副詞、向かい合って) 「合」動詞「맞다」に語源。「お互いに向かい合って」の意。

마중(出迎え) 「合」動詞「맞다」に語源。「만나러(会いに)」とほぼイコールの言葉。

만나다(会う) 合動詞다と動詞다の合成か。맞나다→発音表記で「만나다」。ここで나다は「現れる」と訳しうるが実際、맞다を強調する役割を果たしており、よって만나다は原意的に「会う・meet」の強調ともいえる。なので普段は보다の方が使われやすいといえる。

만들다(作る) 마(手)に由来か。これは漢字「摩」に通じるという。この動詞の原意は「手で作る」か。実際、
악기를 만들다
가구를 만들다
음식을 만들다
기계를만들다
といえるがこれらは「手」作業なのが共通している(詩や音楽は짓다。考えるに、元々手作業は만들다、精神から作られうるものは짓다と使い分けられていたか)。

많다(多い) 「만」に由来。これと形容詞形成「하다」により→만하다として成立。これが後に縮約され→많다となり現代に至る。ところでこの「만」は「多」を表しているのだが英語「Many」と発音・意味的に類似し、漢字では「萬/万」と音が類似し「萬」は多数字なので意味的に関連なしとも言い切れず興味深い点。

말씀(お言葉) 말(言葉)と쓰다(使う)の合成。よって原意は「言葉使い」だったが敬語的な名詞に意味が転換された。

임금의 말씀
부모님의 말씀 

말하다(言う、話す) 말(言葉)と하다(する・Do)の合成。原意が「言葉をする」。これは現在、①単発的に言葉を出すとき ②ストーリーや講演等、いわゆる長い話をする以外 で使われている(長い話では이야기하다)。

맑다(澄む・Clear) 물(水)に由来か(물→묽다→맑다)。水は「澄」様態の象徴。clearを意味するこの語は、水をはじめ空気、空模様などに使われる。「雲無く空が澄んだ様子」は「날씨가 맑다」といい和訳では→「天気が晴れている」。

매일(毎日・Everyday) 漢字語「毎日」のコリア発音。마이일→

모레(あさって) 모르다(わからない)に由来か。明日のことはある程度推測できるがその次の日はわからない…という発想。たしかに「나도 몰래(私もわからなくて→思わず)」とするとき発音に類似がある。

몸(体) 모두(全て)に語源をおき「身体部位を総称して」という説があるが、民間語源的な感。

물(水、液体、料理の「だし」) 女真・満州語「muke(水)」と対応。
つまり発音「mu」部分が類似で意味が共通。




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