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日本の大麻文化の復活を強く願う

先月発行された『致知』6月号の連載記事で、菟田中子さんの「大麻の力で地球課題を解決する」という論説が掲載されいた。この論説を読んで、私は改めて日本の大麻文化の復活がいかに重要であるかを強く感じた。論説の詳細等は下掲、ahiraga氏のnoteを参照して頂きたい。

日本の大麻文化の歴史と復活の必要性

「大麻」と聞くと、多くの人は即座に違法薬物という連想をする。これは第二次世界大戦後のGHQの占領政策の一環として大麻が禁止され、その結果として悪いイメージが定着したからである。しかし、歴史を振り返ると、日本では1万年以上もの長い間、大麻が生活に取り入れられ、有効活用されてきた事実がある。

日本で栽培されてきた大麻には麻薬成分はほとんど含まれておらず、主に繊維が丈夫であるため衣服や住居の材料として使われてきた。例えば、茅葺屋根の最下層や壁材、七味唐辛子に含まれる麻の実、神事の祓い具やお札、大相撲の横綱が締める綱など、さまざまな場面で大麻は日本人の生活を支えてきた。

現代日本における大麻の状況

戦後80年の歴史の中で、大麻は完全に禁止され、違法薬物としてのイメージが強化されてきた。結果として、大麻の栽培面積やそれに携わる人も激減し、日本の伝統文化が失われつつある。しかし、昨年12月に実現した大麻取締役法の大改正は、75年ぶりの画期的な内容となり、部位規制から成分規制へと切り替わった。これにより、麻薬成分THCの濃度によって合法・違法を分けることができるようになり、社会的に有用な大麻の活用への道が開かれた。

世界での規制緩和と日本の現状

世界各国では大麻の規制緩和が進んでおり、欧米を中心に医療や産業用大麻の合法化が進展している。しかし、日本では依然として厳しい規制が続いており、日本の伝統文化そのものを否定し続ける現状が続いている。例えば、HHCH(ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノール)という大麻に含まれるTHCと似た構造を持つ物質は、令和5年11月22日に指定薬物に指定され、令和5年12月2日からはその製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止された。

大麻文化復活への願い

菟田中子さんが経営するヘンプイノベーション株式会社は、大麻の有用性を最大限に活用し、健康で持続可能な社会の創造を目指している。昨年の法改正を機に、大麻草のサプライチェーンを復活させ、地球の環境課題を解決するためのビジョンを掲げている。この取り組みは、日本の優れた伝統文化を再評価し、未来に繋げるための重要な一歩であると考える。

私は、日本の伝統文化を守り、未来に伝えるためには、大麻の有用性を再認識し、その活用を推進することが必要だと強く感じている。世界が規制緩和を進める中で、日本もこの流れに遅れを取らず、大麻文化を復活させるための道を切り開いていくべきであろう。菟田氏や松川泰子さんのような先駆者たちの努力に敬意を表し、私たちもまた、大麻の持つ可能性に目を向け、未来のための一歩を踏み出すべきだと考える。

大麻文化復活の意義

大麻の復活は、ただ単に伝統文化の再評価にとどまらない。それは地球環境の保全や持続可能な社会の実現にも大きく寄与するものである。大麻はその多様な利用価値によって、私たちの生活の質を向上させる可能性を秘めている。日本が誇るこの貴重な資源を活用し、次世代に繋げることが私たちの使命である。

私も、大麻文化の復活を強く願い、その実現のために声を上げ続ける。伝統と革新の融合を目指し、日本の未来を切り開いていきたい。

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