ゾッとする怖い話を教えてください:深夜の農道で出会った老夫婦との心温まる体験
はい!こんちわKATZです!
今日のテーマは「ちょっとゾッとする怖い話を教えてください」
ライブドアブログのお題に沿ったテーマです。
目次
結論 怖さの先に学びがある
臨床実習と不思議な夜の出会い
恐怖の先にわかった裏事情
老夫婦との別れとその後に残ったもの
まとめ
結論 怖さに先に学びがある
人生には、予想もしない出来事が突如として訪れることがあります。それが恐怖であれ、不安であれ、その瞬間にどんな選択をするかで未来が大きく変わることもあります。2001年の北海道の深夜、僕が経験した出来事もまさにその一つでした。一見すると怖くて逃げ出したくなるような体験でしたが、あの夜に出会った老夫婦との出来事は、今でも心に深く刻まれています。怖さを乗り越えて行動した先には、思いがけない学びと感謝が待ってました。
臨床実習と不思議な夜の出会い
2001年、僕は理学療法士養成校の4年生で、最後の臨床実習の真っ最中でした。実習先は遠方だったため、下宿生活をしながら通っていました。ある週末、急な用事ができて一時的に寮へ帰り、その日の夜、再び下宿先に戻ることになりました。北海道の広大な農道を車で走っていたとき、恐怖の瞬間が訪れたのです。
暗闇の中で、ぶどうかごを背負った老夫婦が手を振っているのが見えました。その時の時間は深夜23時頃。あまりの異様な光景に僕は幽霊だと思い、パニックになってアクセルを踏み叫びながらその場を去りました。しかし、しばらく走った後に「あれ? 足があったよな…」という違和感が頭をよぎったのです。
恐怖の先にわかった裏事情
疑念が拭えなかった僕は、恐る恐る車をUターンさせ、再びその老夫婦のもとに向かいました。やはり、そこにはまだ二人が手を振っていました。心臓がバクバクしていましたが、勇気を振り絞って窓を開け、「どうしましたか?」と声をかけると、老夫婦はこう答えました。
「1時間ほどかけて軽トラックでぶどう狩りに来たんですが、バッテリーが上がってしまって動かなくなってしまったんです。どうしようもなくて、山を降りて農道で助けを求めたんですけど、誰も止まってくれないんです。」
話を聞いた僕は、夜中に農道で手を振る姿に恐怖を覚えるのも無理はないと思いつつ、彼らを自宅まで送ることにしました。車内に漂う汗の匂いと、老夫婦の疲れ切った様子から、助けがもう少し遅れていたら倒れてしまっていたかもしれないと感じました。道中、いろいろな話を聞く中で、二人はお互いにパートナーを亡くした後に親しくなったご近所さんであり、実際の夫婦ではなかったことを知りました。
老夫婦との別れとその後に残ったもの
深夜の農道で出会った老夫婦は、僕に「命の恩人だ」と感謝の言葉を伝え、1万円を手渡しました。僕は「いいですよ」と辞退したものの、彼らはそのまま立ち去り、僕は見送ることしかできませんでした。
後日、その1万円を大切に使おうと決めた僕は、当時勉強していた脳血管疾患に関する専門書を購入しました。当時、僕が購入したのは『ステップス・トゥ・フォロー 』という脳血管疾患に関する専門書でした、今は改訂第二版が発売されているようです。
P.M. デービス
丸善出版
2012-02-29
その書籍のおかげで学びが深まり、臨床実習を無事に終えることができたのです。
あれから23年が経ち、老夫婦はもうこの世にいないかもしれません。しかし、彼らとの出会いは今も心に残っています。この時期になると、ふとした瞬間に思い出し、あの夜の出来事に感謝する気持ちが湧いてきます。怖い体験だったはずが、今では温かく貴重な思い出となりました。
まとめ
深夜の農道で出会った老夫婦との出来事は、ただの怖い話にとどまらず、人と人との温かなつながりを感じる瞬間でした。最初は恐怖に逃げ出した僕でしたが、勇気を持って彼らに手を差し伸べたことで、自分自身も多くのことを学び、実習を成功させることができました。人生は、予測できない出会いや出来事の連続ですが、その一つひとつに必ず学びがあり、新しい道が拓けていくのです。
このような体験は、ふとした時に立ち止まり、自分がどのような道を歩んできたかを振り返るきっかけとなります。あの時の老夫婦との出会いは、僕にとって忘れられない人生の一部です。そして、恐怖を乗り越えた先に見つけた温かい思い出は、今でも大切に心に残っています。