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1994年10月 科学の心・上野と寄生虫愛・目黒

【まとめと言い訳】出かけた日は上野の科学博物館。何となく興味があって入ってほぼ一日ぼおっと見ている。夕方は江田の友人Sちゃん宅に移動、泊めてもらう。
翌日はSちゃんとふたりで、ずっと気になっていた目黒、寄生虫館へ。
写真は撮ってなかったのか、一枚もありませんでした!
ヘッダー画像はその後(2024年2月に)行った上野科学博物館旧館の天井です。

10月22日(土)
7:25 新幹線ひかり静岡発
土曜が特に混むというのを知らずに乗ってしまった。座れる席がなかった。急いていなかったら7:18のこだまに乗れば座れたかも、と思いながらも乗っている。
立ち乗りだったが、姿勢が傾くほどのものすごい混みようではなかった。

8:25頃 東京着。
晴れ間も見えて、気分もスッキリ。京浜東北線で上野まで。
ローソンまでてくてく行く。KOREA商店街を抜けて、到着。途中でみかけた日光館、シングル5000円、ダブル8000円だって、安い。覚えておかねば。

ローソンでノートとペンを買う。
PRONTでくるみパンとホットコーヒーを買う。パンは皮がぱりっとしていて美味しい。コーヒーはアイスコーヒーみたいに濃くてローストが強い感じ。

上野の国立科学博物館へ。
公園はどことなく秋の気配。でもどうして暗っぽいんだ? じめついているみたい。彰義隊の怨念か?

国立科学博物館に日中ずっと住み着く。だらだら見て歩き、出たのが17時過ぎ。(※何を見ていたのか記憶がない。メモや写真は日頃の習慣で取った&撮ったはずだが見つからず)、博物館を17時過ぎに出ると、もう真っ暗だった。裏口から出る。なかなかに味がある。

上野から銀座線で表参道へ。半蔵門線乗り換えで江田まで行けるので、ぼおーっと乗っていく。
江田は、ほとんど何もない。大きな道路の架線下になった、かなしい駅。
Sちゃん迎えにきてくれた。
Sちゃんひっこしたばかりの新居はこんな感じだった。広くて明るい。

外の「星の子」で2600円の寿司を買い、コンビニに寄る。
近くに自動車関連の会社の寮があって通りかかった時に聞いたのが、敷地にはその会社関連の車しか駐車できないらしい。
まわりは新興住宅地で、山を切り崩したばかり、家がない所はまだ草だらけ。

なにかとごちそうになる。キュウリとキャベツ、ナスの塩もみ、ジャーマンポテト、餃子、アップルワインクーラーもうまい。

換気口から外の車の音が入ってはくるが、思っていたよりずっと静かで、ぐっすりと眠れた。

10月23日(日)

8:30 起きる。恐ろしいほどの晴れ間。風寒し。
ハム・チーズのホットサンド、レタス、コーヒー、ヨーグルトを頂く。

ホットサンドの縁がまた好き

10:00頃 Sちゃんと出かける。目的地は目黒の寄生虫館。
渋谷→目黒。そこから少し道に迷って、区民センターのまわりを歩く。バラ屋敷があり(あまり大きなお宅ではないがバラがすごい)、六地蔵あり、で街並みの旧さも十分残されている。

寄生虫館に到着。

入ってすぐの、大きな、というか長いサナダムシの標本が圧巻だった。寄生中は迷惑な存在だという認識しかなかったが、一概にそう言い切れない生命の不思議さをそこかしこで感じた。そして寄生虫への愛も。

思わずスタンプを押す

ここの書籍がまた面白く、ここに来る前にもこちらを買っていた(何度も読んだなあ…)。

「寄生虫館物語 可愛く奇妙な虫たちの暮らし」
亀谷了 氏著

寄生虫館からの帰り、フィリピン人らしい若いママさん二人連れから、教会どこ? ととつぜん聞かれ、分らないので、交番の場所を教えた。で、駅まで行ったら駅にほど近い場所に教会を発見! Sちゃんと急いで先ほどのふたりを追いかけたが見失う。
とぼとぼ帰る途中、今度はおばあちゃんに道を聞かれてしまった。顔に道を聞いてください、と書いてあるのだろうか?Sちゃんと不思議がりながら南青山へ。

お高そうなブティック風の宝石やさん。なすびのような形の真珠(バロックというらしい)のピアスが意外と安い。静岡にある銀製品のお店よりもう少し和風な雰囲気。

てくてくと渋谷まで。げんこつラーメンはビルの地下。少しだけ並んだが入れた。店員たちの少しばかりデカい態度が鼻につく。でも今どきこのくらいで腹を立てていたら東京でメシは食えないだろう、とラーメンをすする。

Sちゃんリスクエストでマンガ屋さん(今でいうとコミック専門店?)に行く。

それからどこかのビルの二階、英国風?の喫茶店に入る。
大きな丸いポットに紅茶が三杯分くらい入っている。スコーンにバター、マーマレードつけて、でかいナイフとフォークで食べる。

となりのテーブルは上品そうな女性がふたり。ひとりが声高に訴えている。よく通る声だった。
「わたしが、物知り口調で何もかも『分かってます』って言い方をするって(多分、だんなが)言うの。私はそんなつもりじゃないのに」相手はふんふん、と聞いている。私たちもつい、耳をそばだててしまったよ、すみません。でも本当に、何でも分かっていそうなしっかりした感じの方だったんだもん。言い訳にもなんないけど。

Sちゃん夕方に用事あるので早めに別れ、私も16時台の新幹線で帰る。
今度は座れた!

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