1991年9月 日帰り大谷嶺ギリ2000m登山
【まとめ】ある日「2000mの登山をしたい」という事になり、初心者のmeと登山経験者の友人Mちゃんとで静岡市の安倍奥、大谷嶺(1999.7m)に登ることに。車を大谷崩の車止めに置き、ひたすら登る。侮るな山!しかし景色は格別でした。
9月7日(土) 晴
朝早く起きてMちゃんと車で出発。
静岡市を梅ヶ島に向かい北上、新田という所を左に入り、杉林、別荘地(人がいるのか不明)などを抜けて約6.5キロ西に進む。
大谷崩とは……
そう、そこはとにかく崩れている。その上に登ろうというのは、いかがなものか?
と思いながらも車を走らせる。
8:30 ガレ地と雑木林とが入り乱れる大谷崩に到着。
ここまでは車で数回来たことがあったので大丈夫だったが、車を停めてから頂上を見て怖気づく。
山登り経験者のMちゃんにもアドバイスをいただいて揃えたものや服装。
◎おむすび3個
◎水(小ポリタンク)、お茶
◎ウーロン茶缶350ml(凍らせて)
〇チョコレート2枚
◎ハイレモンとヨーグレット各1箱
◎タオル1
◎バンダナ1
△Tシャツ、下着着替(雨天時温泉に入るかもの予備)
◎マッチ
△カッターナイフ
◎山用の地図
〇磁石
△ヘッドライト
〇ビニル袋
◎ティッシュ
◎時計
◎はおおいに役立ったもの。
〇はほどほど役立ったもの。
△今回使わなかったもの。
(しかしナイフとヘッドライトは万が一の場合に必要かと)
服装はかなり軽め。雨はないだろうと踏んで、雨具を持たなかった(念のため持った方がいいんだけどね)。
あとからの反省点としては、
・秋冬の帽子は通気性が悪いので良くない。つばはあるといい。
・日焼け止めは必要。特に首の後ろがすごいことに。
・ジャージの着古しはウエストのゴムが緩くないかチェック。
・下着は綿ランニングだったが、案外暑かった。
15分ばかり、登山道を探して木立の合間をウロウロ(大きく崩れた地形なのだが、木々はそれなりに大きく成長していた)。そして沢も多く、見通しが悪い。
ようやくガレ場に出る。
登山道が見つかり、Mちゃん、そして私と上っていく。
ご夫婦の方がたを見かける。
まずは目指すのが新窪乗越。冬の帽子がむし熱くて脱ぎ捨て、持っていたバンダナを頭にかぶる。
ガレ場は尖った白っぽい石が多く、富士山みたいに(登った事ないけど)荒涼としている。
所々、ススキ、大きなアザミ、ヨモギ、銀のひげの光る草、低い灌木が生えている。
花はなでしこみたいなのとか、ツリガネソウ。
山登りに慣れていないmeは少し登ってはすぐ休む。ガレ地でひたすら登るだけなのでよけい、しんどい。
Mちゃんとご夫婦は軽々と上っていく。
石は細かく、尖ったものがますます多くなる。踏むと、硬い音を立てて崩れていくので注意。
ようやく、新窪乗越!
束の間休憩して、すぐに大谷嶺へ向かう。
尾根道は楽だろうと思ったが、上り下りがけっこう激しく、上りだけより心理的に疲れる。
途中の尾根道で、先ほどのご夫婦がお弁当を広げていた。
すみませんすみません、とまたぐように避けて先へ向かう。
進行方向右側はいきなり崖。少しでも足を踏み外したら命にかかわる、と慎重に歩を進める。霧が出てなくてよかった。所々、道は左側の森の中に入り込んで、また崖の際に出たり、を繰り返している。
途中、道の左側にトリカブト発見。たくさん咲いている。紫色が美しい。
林の中にはキノコも豊富。登山道の真ん中にも生えていた。
しかし、大谷嶺まで遠い……どこが(新窪乗越より)30分だ! とMちゃん怒ってる。しかし足取りはスタスタと軽い。うらやましい。
次こそ大谷嶺だ! と気力ふりしぼりまた歩く。
林の中、ふと振り向くといつの間にかすぐ後ろに人が。気配を感じずかなりびっくり。その人はすたすたと私たちふたりを追い抜き、先へと進んでいった。
meはというと、木の根を乗り越え、石にけつまづき、ようやく第二のピークへ。あれ、まだ大谷嶺は先だった。再び先に進む。
崖っぷちに出るたびに、冷房も顔負けの涼風が吹き上がっていて気持ちよい。
前方のMちゃんの上げる歓声につられ、最後の気力を出し切ってもう少し上る。
やっとやっと、大谷嶺(1999.7m)。ド素人のmeが足を引っ張ったのもあって、新窪乗越から1時間!
クマザサの茂る頂上はちょっとした広場になっている。さらに先、八紘嶺方面への道は林の中に消え、シジュウカラが枝から枝へ遊んでいる。
頂上でのおむすび、塩気が美味い。
しかしそれ以上に、水分がうれしい!
おむすびの包み紙に描いたスケッチ。
十分に休息してから、元来た尾根道を戻る。
山伏に向かって左の崖側は静岡県、右の林が山梨県になっている。
ひたすら林の多い道を歩いて行くうちに、霧が出始める。まあ、涼しくて歩きやすい。
新窪乗越からまた崖を降りていく。途中まで行ってから先ほどまでいた尾根を見上げると、すっかり厚い霧に覆われているでは! しかも、ゆっくりと霧が降りてきている。キングの中編を思い出す不気味さ。
ふたりでできるだけ急いで道を下る。
ガレ地が終わって柳の木が生えているところに脱ぎ捨てていった冬用帽子を拾い上げ、どうやら、無事に扇の要に到着!
どんどんと曇っていく中、それでも明るいうちに帰ることができた。
無事でなにより!
おしまい
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