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1987年2~3月 初海外はドイツふたり旅 09
【まとめ】ベルリンから無事、脱出し、次なる目的地ビーレフェルトへ。
旅仲間Kのペンフレンド宅へやっかいになる。ドイツの普通の地方都市、普通の家庭生活も、初めての海外旅行ではとにかく、めずらしいことだらけ。
向こうもこっちが、ずいぶんめずらしかったようですが。
3月7日(土)
7:00頃 ベルリン・シャルロッテンブルクにて目覚める。
チェックアウト後大きな荷物をロッカーに入れて(3.00DM)、郵便局に行って要らない荷物を送る。箱が2.40、送り代17.20DM。
郵便局を探すのに最初苦労する。ベルリンはさすが都会らしくよそから来た人も多いが道を聞くと思ったより親切に教えてもらえる。
荷物を出してしまってからハンバーガーを買う。2個で3.00DM
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10:40 ベルリン発ハノーファー行き。
次の目的地は、KのペンフレンドAが住むビーレフェルトBielefeld。
手紙でKが、「3月にドイツに行くが、7日くらいに会えるだろうか」と聞いていて「いいよ!」と返事をもらっていたので、とりあえずかの町まで行くことになっていた。
週末の列車はすごく混む。最初のうちは予約席ばかりで、通路に立っていたが、後から親切な人が「コンパートメントが空いたよ」と声を掛けてくれて座ることができた。ありがたいこってす。
13:55 ブラウンシュバイク
西側はさすがに微妙に小奇麗な気がする。
車中で日本人のお兄さんと話をする。やはりベルリンからハノーファーに向かっていると。気の向くままの一人旅らしい。
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ハノーファーでいったん降りるが、今まで乗っていた列車がビーレフェルトまで行くことを知り、あわててまた乗り込む。
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が、ずっと止まったまま。他のお客もさすがに焦り始めていた。
40分後にようやく動き出す。
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ビーレフェルト着。
Kが早速電話をかけてみると、なんとすぐ車で来てくれた!
そして家に泊ればいいよー!って。ほんとありがとうございます。
車はシートベルトはするがドアロックはしないのだと。クラッシュしてもすぐに逃げられるように、とのこと。うん、さすが車社会の国だ(?)。
Aは駅から少し行った街なか、アパートの二階に、ご両親と暮らしている。
部屋には彼氏のHくんが寝ていて、起こされて少しもうろうとしていた。軍役があって、休暇か終了かわからないが帰ってきていたらしい。
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到着後にHの妹Mさんが来てくれて、みんなでコーヒータイム。
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ホームメイドのケーキ(マーブルケーキとアップルトルテ)をごちそうになった。
軽い食事も。黒パンにハム、チーズ、マリネ風の和え物、トマト、オレンジジュース。
その後5人でパブに。
Alster(ビール+レモネード)
Alt(黒ビール?コーラで割ったものもある)
Berlin Weiss? 緑色のビールカクテル。すっぱ甘い。何かの植物エキスが入っているらしい。ステアして飲む。
帰り道が寒いが、三人は何だか歌を歌っている。品のない?楽しい歌らしい。横にスクラム組んで(人があまりいないので迷惑さはないかも)、歌いながらダラダラ帰る。
ドイツの若者は(たまたまかもだけど)英語が達者。時々わかんないことばが出てくると独英辞典で探している。
Hは聞いたら今軍役で、15ヶ月の義務期間があるのだそうな。
五人で色んな話が出てきて、特にHの妹さんのMがとてもにぎやか。
色んな話が出ている中、Aのお母さんがニコニコしながらドイツ語で何か私に言ったので聞き返したら「Mはちょっぴり頭がイカレてるのよ」という意味だったらしい。うん、何と相槌を打てばいいのかビミョウ。
Aは日本の文字にとても興味があるらしい。Kと色々と説明する。
Kとふたりで日本語をしゃべっていると、Mがクスクス笑って「なんか(日本語が)面白い!」って言ったらしくAにたしなめられていた。sとかsyとかtsとかtyuとかの擦過音が珍しいらしい。
いやいやでもドイツ語会話もじゅうぶん面白いっすよ。
Aのところは集合住宅なので、夜10時を過ぎるとお風呂には入らないのだそうな。
朝シャワーを使うといいよ、と言ってくれたのでその晩はそのままぐっすりと眠る。
この日だったかイギリスとベルギーの間(北海?)でフェリーが転覆、多くの方が亡くなったらしい。テレビでも新聞でも大ニュースになっていた。
3月8日(日)
8:00 起きてびっくり。すでに8時。
シャワーを浴びて顔を洗い、朝ごはんをいただく。
インテリアに凝っていて、至る所に絵や版画、植物や花が飾ってある。
Aの部屋にも植物がいっぱいだった。
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午前中はママからいろんな場所の絵葉書を見せてもらう。今までの旅行先らしい。イタリア、モナコ、ドレスデン、ブダペスト、ロンドン、などなど。
ママは英語はまるっきりだが、片言まじえていろいろと説明してくれる。
午後は車で市内観光。Kと私に「寒いでしょう!」と長めのジャケットを貸してくれた。
まずは公園のような中にある民族博物館へ。茅葺の家がそのまま博物館になっている。
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大きな犬が中にいて、とても人懐っこい。
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リネン・ウィーバーというビーレフェルトの有名人と関係あるらしい。AとH、M三人がかりでいっしょうけんめい説明してくれる(その時は分かったんだよ、今はちょっと思い出せないだけ)。
それから、シュパレンブルク城Sparrenburg(要塞)へ。
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17世紀フリードリヒ・ウィルヘルムという30年戦争時のプロイセンのトップらしい人が関与したなんちゃら。はいすみません歴史がほんと駄目です。Kは分かったらしいが。
井戸もあって、60mほどの深さなのだと。
少し高台になっていて、塔はさらに110段くらいの階段があった。入場料1.00DM。AとKと三人で上る。Hきょうだいは「あ、今日はいいです」とパス。
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街が180度見渡せる。すばらしい眺め!
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あちこち凍りついていて滑ってあぶない。
この後、ギャラリーへ。テヘラン出身の画家など3、4人のグループ展。
それから街なかに降り、お店は閉まっているがぶらぶらとみて歩く。
帰宅してコーヒーとケーキ。
日本のいろんなこと、政治や職業の話(広く浅く)、若者の考え、食生活など色々と聞かれてふたりで四苦八苦して説明する。なかなかエネルギーを使う。他にも、軍隊について、ベルリンのこと、家族の職業、自分の将来のこと、休暇について、などなど。
夜はテレビを色々観る。まずは東ドイツの大河ドラマ。Frid AugustⅡ、ザクセン王と言ってた。古いドイツ語を科白で使っているらしく、ドイツ人でも珍しがるらしい。
あと、ドイツで人気なダラスとかダイナスティの話。ダラスは45分に切り詰められていて「ボンサイ・ダラス」と呼ばれている、とか。
この後、22時過ぎにNonstop Nonsensというコメディコント番組。志村けんみたいな人のオン・ステージ形式、というのか。Aがひっしに番組に出てくるドイツ風ユーモアについて説明してくれるので、半分くらいは分かった。
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ユーモアについてこんなに懸命に説明してくれるのは、ドイツ人が几帳面だからなのかAが真面目だからなのか?しかしやはりドイツ人と日本人とは相性は良い気がしたよ。
びっくりしたのが、22時過ぎの番組にはCMがないんだって!
遅くまでテレビみてすっかり家庭生活に戻っている。
でも明日はAともお別れだ~。
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