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onodaimoko
2014年6月6日 00:14
「マスター、やってますか」 午後11時を回った頃のことだ。寿司屋に男が入って来た。やけに声が大きい男だった。この時間帯だ。酔っ払いかもしれない。せっかく一人で飲んでたのに。正直、嫌な客が来たなと思った。深い時間までやっていて、尚且つ、高確率で一人になれる、そういうのが好きでこの店に来ているのに。「へい。どうぞ。お掛けになって下さいまし」 顔見知りというわけじゃなさそうだな。大将の顔を見て思っ