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最低限文化的な生活プロジェクト2022その2 星の王子さま

何故いまさら?

そう思われますか?
半世紀程生きてきて、未だかの名作:星の王子さま を読んでいない。しましまです。こんばんは。

前にちらっと書いた通り、あまりにも"素晴らしい、素晴らしい。"と言われると、なんだか読みたくなくなるのですよ、天邪鬼なので。
なんか、『星の王子さまが好きでぇ~☆』とかいう女はキラついてるイメージがあってな。"星の王子さま読むと泣いちゃうのぉ~☆"とか言っちゃう私、可愛い~‼とか思ってそうな女にはツヤ消しぶっかけるか鑢でこすりてぇ!みたいな偏見があってな。

そんな訳で、王子さまは何ひとつ悪くないのに毛嫌いされるという被害が発生していた訳です。主に被害妄想のせいで。

こんなこと書いてると、キラキラ女子との間にどんな確執が??みたいに思われてしまいますが、リアルキラキラ女子から何か嫌なことをされたかというとそんな事はないんですね。キラキラ女子、リアルが充実してるから、普通に良い子が多い。満たされている人間は、他人を攻撃しない。

キラキラ女子ですね。マウント取ってきやがるのは。
絡んでこなければどうでも構わないのですが、キラキラはこちらから挑んでもいない勝負で勝ち誇ってくるので、質が悪い。1人夜道で光っていれば良いのに~。光ってるだけ偉いのですけどね。こちらは常に省電力モードです。誰の道しるべにもならないし、別に地球に優しくもないという。

そんな、存在しない敵とつるんでいる(いないよ)という理由だけで、避けてきたプリンス。天下の岩波児童文学シリーズで借りてきました。北区図書館で。

むかし、むかし。ある小さな星に、ひとりの王子さまが住んでいました。

そんな書き出しで始まると思って読み始めた私。いきなり飛行機故障で砂漠で往生している"わたし"が出てきたので、間違ってサン・テグジュペリの伝記借りてきたのかと思いました。1冊も読んでいなくても、その死がミステリとして語り継がれている事は知っているのですよ。マニアって嫌ね。
砂漠で王子さまに出会うのですね。思っていたより深い話で、児童文学だけど大人に刺さる作品でした。ファンが多い訳だ。しかし、大人なだけに読んでて寂しくなる作品でもありますね。最後には、おばちゃん、少し泣いてしまいました。夜に星を見上げるだけで、反射で泣ける。

王子さまの大事な花は、地球ではただの1輪のバラの花なのでしょうけど、王子さまにとってはただひとつの特別な花なのですね。
ウチの猫が、ただの白黒雑種にゃんこだけど、私にとって世界一の猫であることと似ていますね。我儘すら愛しい特別な存在。この子の為なら、死んででも帰ります!!解る。

子供の頃に読んだらば、きっとまた違うことを思ったでしょう。王子さまに共感出来る程度には、年を取り過ぎてしまいました。無垢な心でこの作品に触れてみたかった気がしますが、もう無理です。敬遠して損したと思いました。

本は図書館に返却しましたが、これは買ってしまうかもしれません。
素敵なお話でした。

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