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最低限文化的な生活プロジェクト2022その4 この橋を渡って

コロナ明けで体調が安定せず、読書する気持ちが失せていた先週。

“そもそも”の話に思い至った。

『Twitterのハッシュタグで#わたしを作った児童文学5冊というのが流行っていた』から。という理由で始まった児童書の読書。
果たして、わたしを作ったのは児童文学なのだろうか( ̄△ ̄)?

子供の頃、何を読んでいたのかに依って、私は作られている…と考えるならば…シートン動物記と、ファーブル昆虫記と、推理小説で私は出来ているのか?
しかし、シートン動物記は何冊かのタイトルしか記憶に残ってないし、ファーブル昆虫記にいたってはフンコロガシの事しか覚えちゃいない。推理小説はルパン、ホームズ、少女探偵ジュディシリーズと色々読んだけれど、未だに連続殺人事件に巻き込まれたことがない体たらくだ。かといってフンコロガシてるかと言われれば、20年も前に仕事で便検査してたくらいで私の本質ではない。転がすどころか寧ろ便秘がちだ。

私の人生に影響を与えた、本…作家は…新井素子…寧ろ新井素子しかいない!(・ω・)

新井素子。
当時は女子高生小説家デビューなんて、そうある事じゃなかった。セーラー服、おかっぱ、眼鏡。如何にも文学少女でございますなビジュアルの新井素子嬢にときめいたかは知らんが、兄の本棚にグリーン・レクイエムがあったのだ。

頭の中で思ってる事をそのまま書き出したみたいな、女の子の独り語りみたいな文体は当時新鮮だった。
子供だった私は“こんな感じの文章で良かったら私でも書けるかもしれない。私、作家になりたい!”と思ったのだ。
人生に滅茶苦茶影響与えまくってるじゃないか!私を作ってるのは、間違いなく新井素子だ!

まあ残念ながら私に“こんな文章”は書けなかった処か、創作ムリ絶対!だったわけだが、ブログもまだ流行ってない頃からテキストサイトで駄文を垂れ流し続けてきたそのキッカケは、間違いなく新井素子の影響だ。

ただ、あまりにも新刊が出ないから、諦めて他の作家ばかり読むようになり、疎遠になってた。
ここは新井素子を読まねばならぬ!

という訳で、借りてきたのが今回の本となった。まあ、実は夏にグリーン・レクイエムも読み直していたけれど。
新井素子の代表作のひとつがこのグリーン・レクイエムで、私の“男は信用ならねえ”という信念(?)の源になった作品である。ちなみに森鴎外の舞姫と源氏物語の影響も大きい。
大学時代にこれを書いた作者も普通は心配になる所だが、この頃付き合ってた彼氏が旦那様なので、私だけ取り残された形だ。

今回借りた本は…恋愛要素が更にない!読みやすい。
珍しく短編集だったので更に読みやすかった。
なんて言うか碁盤や家具が喋ってるの、もとちゃんだなぁ( ̄∇ ̄)と懐かしくなったり。ディアナ・ディア・ディアスとかの重めの作品よりも“素子とひでおの愛の交換日記”みたいなエッセイ集に近い感じ。

作家生活40年を越えたそうですが、私がもとちゃんの本読みはじみたの小5なんで、私のファン歴ももうすぐ40年だった。
これは、#わたしを作った新井素子を、作成するべきなのだろうか?

現在は、もとちゃんの影響で猫も飼ってる。
一生愛す!

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