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運命変えたインスタストーリー

KATYBLSM - I am me 
Prod.THAIBEATS

Artwork by Rei Saito
IG : reisaitoillustration


KATYBLSM - I am me (prod.THAIBEATS)

真面目の意味を履き違えた大人俺に言う
「マニュアルはこうで普通ならばみんなこうする。」
保険掛けていざとなれば罪を擦り付け合う
礼儀、作法、行儀、マナー言うが裏で愚痴を言う

それが普通というなら
俺は異常でいいぜ
それを真面目と呼ぶなら
俺の事をgangと呼んでくれ

ママにありがとう
パパにありがとう
無邪気で馬鹿野郎な俺に
愛を本当ありがとう

好きな事で飯食えるのは難しいけど
好きな事するのに意味があんだ
金より愛と刺激なんだ
俺達はロボットじゃねんだ
俺は俺のままでいい
自分という星を輝かそう (省略)

幼稚園

小学校

中学

高校

大学

社会人


世間一般的な目線から言われる"普通"のルートを

着々と進んできた俺は人生で初めてDrop outした。


というか、初めて自分の意志で

自分の未来を創ろうと思った。


会社辞めた2日後にドレッドに戻した。

演じ続けた七三の木村くんから

ケイティ・ブロッサムに戻り

歩くだけで楽しくて気分が上がった。


会社に属してるとお金には困らへん。

そう。

ただ困らへんだけ。


贅沢出来るわけでもなく

節約せなあかんわけでもない。


ただ自らが社会のサイクルの一部になる事で

毎月困らへん程度のお金が口座に振り込まれる。


お仕事にやりがいが無ければ

興味のカケラも無い。

会社に趣味合う人もおらんし

溜め息ばっかのヘタレに囲まれてた。


こんなん安定という名のただの我慢やった。


そんな安定は俺にはただの不安定やったし

もっと大事なモノが俺には必要やった。


東京という街に憧れて上京したものの

もう東京に対して何のこだわりも誇りも無かった。


"好きな事して生きる"


ただそう思った。


俺が会社員になって一安心した両親に

また心配を掛けるのは胸が死ぬほど痛かった。


それでも若い今のうちにチャレンジして

近い将来両親を安心させて見返す自信はあった。


手段は何でもいい。


音楽、ファッション、絵、スケボー


幸いにも趣味は沢山あった。


けどどれも食っていけるほどのスキルは無い。


だからまずは好きな事に携われる

バイトを始めようと思った。


これから関わる人は重要やと思ったし

色んな人に出会って世界を広げたいって思った。


ラップ初めてまだ半年とかやったから

音楽業界の友達も作って色々教わりたかった。


クラブのスタッフ

アパレルのスタッフ

音楽スタジオのスタッフ


何しよ!?

掛け持ちしよかな!?

俺これからどうなるんや!?

1年後、会社辞めて良かったって言えるかな!?


期待と不安で胸がいっぱいやった。


そう思ってた矢先

世界では大変な事態が起きて

常識は覆されるとともに

俺の作戦は全部水の泡になった。


"新型コロナウィルス第一波"


クラブは閉まって

アパレルは求人どころか人件費削減。

音楽スタジオの募集はどこもやってない。


終わったって思った。


やりたい事やる為に仕事辞めたのに

コンビニの店員せなあかんのか?


次のお仕事が決まらへんまま

ただ焦りと不安だけが積もっていった。


そんなある日ボーっとインスタのストーリー見てたら

衝撃的な写真が目に入った。


宇治茶の名産地!?

古民家シェアハウス!?

サウンドマンが来る!?

お茶摘みの仕事!?

スタジオ使い放題!?

時給1500円!?

田舎暮らしを堪能!?

綺麗な空気でデトックス!?


Cityboy過ぎてよく分からんかったけど

その時の俺にとって

希望やった事に間違いはなかった。


あん時の胸の高鳴りは今でも鮮明に覚えとう。


「これや!呼ばれてる!」


飛び起きるように行きたいってメールを送った。


その1通のメールから

ケイティブロッサムFarmストーリーは始まった。











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