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プリンセスプリンシパルCrown Handler第3章ネタバレあり感想

 4月8日(土曜日)に広島バルト11にて鑑賞
 

宮中を中心としたドラマ

 前回、リチャードから自分に付くかどうかを問われたシャーロットの場面で終わりました。
 そして今回
 リチャードからの誘いをチーム白鳩で話し合い、リチャードを利用してシャーロットの女王就任に繋げると言う計画を立てます。
 この計画の為にアンジェとドロシーは宮中にメイドとなって潜入します。
 こうして舞台は宮中が主になります。
 前回、エドワード王子が殺害され王位継承第1位となったメアリー
 そして体調を崩したまま伏している女王
 内務卿であるノルマンディー公は遠くない事態に備えて、メアリーに王女としての教育を強化する。
 一方でリチャードは何やらコソコソしている。
 高貴な王族の世界、その務めを果たすための厳しさに加えてリチャードによる陰謀が渦巻くドラマが今回面白かったです。

リチャード動く

 エドワードを殺したリチャードは今回でノルマンディー公との対決に動きます。
 エドワード暗殺など王族が危険に晒された事件の責任を取れと諸侯が騒ぎます。これをリチャードが煽っていた。
 リチャードは諸侯の発言をノルマンディー公へ直に伝えますが、ノルマンディー公は「お前には今以上の権力を渡さない」と告げる。
 シャーロットに対して自分に付くかどうか何度か尋ねるものの、シャーロットは旗色をはっきりと見せない。
 リチャードにとっては自分よりも王位継承の順位が低く、政治的に重要な要職にある訳わではないシャーロットは「味方になるなら良し、最低限邪魔をしなければ良い」と言う存在なのかもしれない。
 だが、メアリーとお茶会をした事を知った後でメアリー襲撃事件を起こすリチャード
 おそらくリチャードは、メアリーが次期女王の重圧に耐えられず病んでしまうか弱って、女王になれない状態になると思っていたんじゃないかと思う。
 しかし、シャーロットがお茶会をした事でリチャードはメアリーが予想よりも弱っていないと見えた。だから襲撃事件を起こし命を狙う事となったのかもしれない。
 この襲撃で、メアリーが無事でも心的な重圧を増やしシャーロットへショックを与えられればリチャードにとっては成功なのだと思う。
 リチャードにとって望む状況
 王位継承第1位のメアリーが女王になれないほど弱くなる
 シャーロットが自分の側に付く、または邪魔をしないように抑える
 こうした状況を作ってから、新大陸から呼び寄せた部下と兵で行動を起こしノルマンディー公を排除すると言ったところだろうか?
 そして、リチャードが考える世界の修正は何かと思うと世界大戦のような動乱を起こしての新秩序構築なのかもしれない。
 しかし、終盤でリチャードはノルマンディー公により逮捕されてしまう。
 でも次回で部下達が助けに来そうではあります。リチャードによる波乱はまだ続く様に思う。

チーム白鳩捕まる!

 今回の大きな展開、それはチーム白鳩が王国の官憲に捕まってしまった事だろう。
 しかも全員が一網打尽で捕まってしまう。
 今までにない窮地だ。
 捕まったシャーロットへノルマンディー公は共和国のスパイを続けながら協力しろと命じます。
 このやり方は珍しくなく、第二次世界大戦でもイギリス当局に捕まったドイツのスパイに対して、ドイツのスパイを続けさせながらニセ情報をドイツへ流させました。
 シャーロットも同じように共和国へのニセ情報を渡したり、共和国からの指令をノルマンディー公へ報告したりするのでしょう。
 果たしてそこからチーム白鳩が助かる道が開けるのか?凄く気になるところです。
 気になるところでは、チーム白鳩唯一の外国人である日本人ちせに関してだろう。
 今回の堀川公の台詞によれば、この作品の日本は明治時代の不平等条約改正前のような状況に置かれているらしい。
 日本から強くちせ釈放を要求するのは難しいところだろう。

 今回のメアリー亡命、次期女王と言う人物が敵対国への亡命と言うインパクトは銀河英雄伝説での銀河帝国正統政府を思い出させる。
 共和国がメアリーを保護するに留めれば良いものの、メアリーを担ぎ出して共和国が立憲君主制を採用した上で「我こそはアルビオンの正当なる政府」と名乗り出すと動乱へ時代が動き出すのは間違いない。
 そうでなくても、作中でも言及されていた共和国が次期女王を誘拐したと見られる汚名が政治的にマイナスに働く事も考えられる。(共和国を支持している国が離れたり)
 そう考えるとメアリー亡命は共和国内部では、政治側は消極的で軍部が積極的であったと推測ができる。
 軍部の積極性は共和国に何かしらの正当性を持たせて王国との戦争に踏み切りたいと考えているのかもしれない。
 それかメアリー亡命によるスキャンダルを公にして、王族の権威を失墜させて王国内部での共和国へのシンパを増やすなども考えているのかもしれない。

ドロシー最高だよ!

 さて、今回のドロシーはアンジェと共に宮中へメイドとなって潜入します。
 このメイド姿のドロシー、眼鏡をかけてポニーテールなんですよ!
 俺の好きな属性を知って盛り込んだような姿!
 好きなキャラクターが好きな属性を盛り込んだ。何という贅沢仕様!
 好きなメニューを注文したら、好きなトッピングやデザートを注文していないのに追加してくれたような嬉しさですね。
 凄く眼福
 それでいて今回は窓から逃げ、落ちそうになるメアリーを身体を張って助ける大活躍をする。
 リチャードからの誘いに関して乗るかどうか全員の意志を聞きつつ、「いけ好かない奴にはつかない」とシャーロットの思いに背中を押します。
 厳しく言い決断を迫るアンジェとシャーロットの間に入る。
 まさにリーダーとしての役目も果たしているのも良かった。
 やっぱりドロシー最高だ。
 

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