見出し画像

Vtuber今酒ハクノさんを推したい

 YouTubeを楽しむ今までバーチャールVtuberは知ってこそいたけど、興味は無かった。
 そんな自分に初めて興味を持って推すにまで至ったのが今酒ハクノさんです。

画像1

遭遇


 その遭遇はつい昨日(1月29日土曜日)の朝、休日の朝に布団でごろ寝をしながら何気なく開いたYouTubeの動画一覧
 よく見ている薬理凶室や岡田斗司夫さん、しくじり企業、2chの怖いスレ、ミリタリー関連に混じって「トップバリューのお酒を飲んでみる」と言う動画がある。
 目新しさもあったけど、マックスバリュの酒コーナーにあるイオングループのプライべートブランド「トップバリュ」のお酒は気になっていた。
 とはいえ、「ジェネリック製品」・「美味くない」など低い評価を目にして手を出さずにいた。とはいえ気になるものだった。
 なので動画を見てみる。
 「カネ!名声!滅びよ人類!」
 強烈なワードで度肝を抜かれ、「乙酒~」と言うキャッチ―な挨拶をする投稿主のキャラクター、勢いに呑まれそうになる。
 動画の内容は実際に飲んでみて、味を語ると言うもの。



  味についてイジリつつも、良い点と価格に対してどんな物かをよく語っている。その語り方は早口だけど聞きやすい、何より酒を飲んでいる人だからこそ分かる独特の表現力がその酒がどんな物をよく伝えている。(「なんか下の方で残留物がある」と言う表現など)
 これがVtuber今酒ハクノとの遭遇である。
 自分も酒が好きなので今まで投稿された今酒ハクノさんの動画を色々と見てハマって行く。
 今酒ハクノのキャラクターの姿はボサボサな長い髪で、三白眼のような目、緑のタンクトップに黒いジャージを羽織る成人女性の姿をしている。
 バーチャルVtuberと言えばカワイイ女の子のキャラクターをイメージしていただけに意外なものでした。むしろ、どこかだらしなさを感じる容姿と自ら酒クズと自称する気取らないスタイルも好感が持てます。
 ダメ人間さを前面に出す一方で、無茶な事は諫め、危険な事には注意をしっかりし、酒と言う扱い方によっては危険な物の動画にあっては良いバランスを保っている。
 そうした上で、ハクノ姐さんのイジりを楽しむ動画であるのです。


深いぞ今酒ハクノ


 今酒ハクノさん、お酒やツマミのレビューが多い中で映画のレビューもしている。
 2019年公開の映画「ジョーカー」についての動画では主人公のアーサーの境遇について、どれほど同感できるかで見方が違う事を語っていた。
 この主人公の不遇から生じた感情についての語り、Eテレの「100分de名著」でフランツ・カフカの小説「変身」を特集した回で出演者である伊集院光さんが「変身」の主人公であるグレゴール・ザムザの心境について語っているのと通じるものがある。



 グレゴールが虫に変身したのは仕事を休めない抑圧から解放されたと言う意味で、それは伊集院光が10代に引きこもりを体験した事も交えて共感と共に語っていた。
 今酒ハクノと伊集院光によるこの2つの不遇な主人公に対する語りは自身が人生の中での苦しみやドロップアウトした経験があったからで、それを隠す事も無いからでしょう。
 それ故に飾らない(飾ら過ぎないとも言えるけど)スタイルが今酒ハクノさんの魅力だと思うのです。
 今酒ハクノの映画レビューだとムービーナーズにおける映画「ヒトラー~最期の12日間~」について総統官邸地下壕で将校や職員が呑んだくれているシーンから飲んでいる酒は何かについての記事が興味深かったですね。
 酒はジャガイモの酒で、実際に取り寄せて飲んで感想を書いています。
 一番見ているであろうミリオタや歴史オタでも着眼していなかった部分への着目は面白い記事です。


 今酒ハクノさんについてのもう一面、それはヒップホップやラップも歌う音楽家の面もある。
 YouTubeで歌った動画が挙げられ、2021年10月には初のソロCD「暗銀の盾」を発売している。「暗銀の盾」はVtuberになってからの今酒ハクノ自身を語る熱い曲なのでお勧めだ。



 酒・映画・音楽(他にもゲーム実況もしているようです)に才能を広げる今酒ハクノさんを私は推して行きたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?