フロンターレと試合したら強くなる説

先日の天皇杯、毎年のこととはいえ初戦から大苦戦。いきなりPK先までもつれ込むも今季の快進撃の立役者の一人であるソンリョン兄貴のPKストップで勝利を収めた。

そこから数日、天皇杯で後数分のところまで勝利を掴みかけていたAC長野パルセイロが、J3リーグで圧巻の1-8勝利を鳥取相手に収めて多くの人がこう思った。

フロンターレ戦で自信とか掴んだんだろうな

ということで、今シーズンのフロンターレの対戦相手が対戦前後で成績に変化があるのかを少し調べてみる。試合数も集めるデータも多いので試合前と後は10試合くらいまでやろうかな。

逆にいつぞやの天王山を制したグランパスのように成績悪化の例もある可能性は高いので、そこも注目していただけたらよいかと。


2/20(土)ゼロックス vsガンバ大阪

試合結果 3-2 フロンターレ勝利

試合前 なし

試合後 ●△△●○△●△●●

今季絶不調のガンバはコロナの影響で中断を挟んでという条件付きではあるが公式戦5試合勝ち無しスタート。


2/26(金)J1第1節 vs横浜FM

試合結果 2-0 フロンターレ勝利

試合前 なし

試合後 ○△○○○○△○△○

今シーズンフロンターレの影に隠れていまいち理解されてないだけで成績は絶好調なマリノス。ルヴァンのグループステージは無敗で突破、リーグも2敗しかしてないのでそりゃ戦績は綺麗で当然だ。

初戦なので比較対象がないからなんとも言えないが、フロンターレに負けてからスイッチが入った感じと見てもいいかもしれない。


3/3(水)J1第11節 vsセレッソ大坂

試合結果 3-2 フロンターレ勝利

試合前 ○

試合後 ●○○○△○●△●○

大久保さんが恩返し弾決めまくった試合だが、守備が崩壊して逆転負け。次節も3失点で負けるもののそこから連勝し、5試合負け無しまで行った。だがその後は勝つ試合がだいぶ少なくなってきている。


3/6(土)J1第2節 vsベガルタ仙台

試合結果 1-5 フロンターレ勝利

試合前 △●

試合後 ●●●●●●△△○●

今シーズン最悪のスタートと言っていいベガルタは、フルボッコな負け方をしてその後も公式戦6連敗。初勝利は4/21で、復調の兆しが見えてくるのも5月半ばから。


3/10(水)J1第3節 vs徳島ヴォルティス

試合結果 2-0 フロンターレ勝利

試合前 △●△

試合後 ●●○●○○●○●○

昇格組の徳島はリーグ初勝利が第6節、だがその後は連勝含めてある程度残留に向けていいペースで勝点を積み上げれている印象。


3/13(土)J1第4節 vs柏レイソル

試合結果 1-0 フロンターレ勝利

試合前 ●●○●

試合後 ●●○△●○○△○●

得点不足に悩む柏は80分まで耐え抜くも個の能力の前に失点しそのまま負け。リーグ6戦で5敗とかなり苦しいスタートだが、未だに改善の兆しが見えてこない。


3/17(水)J1第5節 vsヴィッセル神戸

試合結果 1-1 引き分け

試合前 ○○△○●

試合後 ○●○○△△●△△○

今シーズン最初にフロンターレが勝てなかった相手がヴィッセル、前節グランパスにウノゼロ負けして2試合連続になるかと思った後半アディショナルタイムに劇的弾で引き分けになった試合。

ヴィッセルは今季絶好調の波というのはあまり来ていないが、フロンターレ戦後でのリーグ3連勝は今の所今季のピーク。フロンターレ戦後強くなった説第1号と言っていいのではないか。


3/21(日)J1第6節 vs浦和レッズ

試合結果 5-0 フロンターレ勝利

試合前 △△●○●△

試合後 ●○○○●○○△●△

試合自体は一方的なスコアの通り。新監督の元6戦1勝と苦しいスタートのまま負けた感じだが、その後10試合で5勝と持ち直してきた。この成績向上の部分を見るとフロンターレの試合後強くなった説を言いたくなる。


4/3(土)J1第7節 vs大分トリニータ

試合結果 2-0 フロンターレ勝利

試合前 △●○△●●○

試合後 ●●●●●△○△●△

今年はより一層苦しい戦いになっている大分は、フロンターレに負けた後も大型連敗。ただし、対戦相手と結果を見てみると、神戸2回、名古屋、浦和、鳥栖など格上や調子のいい相手が多く1点差負けが多い。圧倒されてないということが垣間見える。鳥栖と引き分けたりしてるのも印象が良い。


4/7(水)J1第8節 vsサガン鳥栖

試合結果 1-0 フロンターレ勝利

試合前 ○●○○△○△●●

試合後 ○●○●○△○●△△

序盤に旋風を巻き起こしたダークホースの鳥栖だが、フロンターレ戦に負けたことで公式戦4試合勝ち無しとなった。その後は連勝こそないけど2試合続けて勝てないこともないを繰り返してたが再度崩壊。だが考えてみるとルヴァンカップは6戦未勝利しかも5敗1分けで敗退してるので、リーグ戦で見れば快進撃と言っていい戦績だ。


4/11(日)J1第9節 vsFC東京

試合結果 2-4 フロンターレ勝利

試合前 △○○●△○○○△○

試合後 ●○●△●△●○△○

そこそこ調子よくやっていたFC東京だが、守備崩壊して負けたフロンターレ戦以降一気に成績悪化。2桁順位まで落ちていった。

これはフロンターレと試合したら弱くなる説の例に当たる可能性が高い。


4/14(水)J1第19節 vsアビスパ福岡

試合結果 3-1 フロンターレ勝利

試合前 ●●△●○○△●●△△

試合後 ○○○△○△○○○○

今年の昇格組台風の目アビスパ。開幕から11試合はいかにも昇格組といった感じだったし、フロンターレ線も力の差を見せつけられて敗北。6戦勝ち無しになったが覚醒して10試合負け無しに。

今季のフロンターレ戦後強くなった説の体現者と言って間違いないだろう。


4/18(日)J1第10節 vsサンフレッチェ広島

試合結果 1-1 引き分け

試合前 △●△○○●△○●●

試合後 ●●○●△△○●●○

今シーズン2チーム目のフロンターレに負けなかったクラブはサンフレッチェ。圧勝しかねない内容だったが個人技で追いつかれ最後は引き分けに。

元々あまり調子のいい状態ではなかったが、この引き分け後も連敗や複数試合未勝利が続く。


4/29(木)J1第22節&5/4(火)J1第12節 vs名古屋グランパス

試合結果  0-4 フロンターレ勝利 3-2 フロンターレ勝利

試合前 ○○○○△△○○●○

試合後 ○●○△●△○

Jサポ全員が大注目した天王山2連戦、前半3分で失点してからボロボロで2試合通じて7失点の2連敗となったグランパス、希望の光は2試合目の後半に取った2得点だが、その後の結果はいまいち。

半分も勝てなくなり失点が増えたり得点力不足が鮮明になったりとだいぶ苦しい。けが人も出ているので泣きっ面に蜂。グランパスはフロンターレと試合をすると弱くなる説を提唱したい。


5/8(土)J1第13節 vsガンバ大阪

試合結果 0-2 フロンターレ勝利

試合前 ●●△△●○△●△

試合後 ●●●○○△

相変わらず調子の悪いガンバに2-0で完勝したフロンターレ、この試合の次のサンフレッチェ戦の敗北後に監督交代が行われてやや改善傾向に。

これをフロンターレとの試合後強くなる説と捉えるのは厳しい。


5/12(水)J1第20節 vsベガルタ仙台


試合結果 2-2 引き分け

試合前 ●●△△○●●○●●

試合後 ●○○○△●

降格圏に沈むベガルタだったが2つ勝利を歯抜けにだが挙げて息を吹き返しつつあったが、その成果をフロンターレにも見せつける形になった試合。これでフロンターレに負けなかった3チーム目となった。

この後公式戦3連勝含む4試合負けなしを達成し残留争いの上位に上がってくるため、サンプル数は少ないがフロンターレと試合して強くなる説の仲間入りと考えていいかもしれない。


5/16(日)J1第14節 vs北海道コンサドーレ札幌

試合結果 2-0 フロンターレ勝利

試合前 ○●△●●○△△○○

試合後 △○△○△○

フロンターレが相性の良さを見せつけての勝利、小林悠の仕事人ぶり。

あまり連勝もないのでパッとしない順位のコンサドーレだったが、フロンターレに負けて以降は無敗。綺麗に勝ちと引き分けのオセロを続けている。成績が良化したとは言いにくい。


5/22(土)J1第15節 vs横浜FC

試合結果 3-1 フロンターレ勝利

試合前 ●△●●○●△△○●

試合後 △●●

最下位相手にしっかり勝ったが無用な失点をした試合、相手の調子は相変わらずといったところか。


5/26(水)J1第16節 vs湘南ベルマーレ

試合結果 1-1 引き分け

試合前 △△△△△△○●△●

試合後 △△○○

押し込まれての失点に追いつくので精一杯だった試合。

ベルマーレは残留争いの中でも負けが少ないクラブ、引き分け数は現在リーグ最多で粘り強さがある。その特徴がフロンターレにも通用して見事に勝点をもぎ取った。惜しむらくは勝ちきれなかったこと。

フロンターレと引き分けた後も引き分けが続いたが、ルヴァンカップでは不調とはいえFC東京に勝ち天皇杯も苦しみながらPK戦で勝利。公式戦連勝を飾った。この粘り強さは本物な感じがする。


5/30(日)J1第17節 vs鹿島アントラーズ

試合結果 2-1 フロンターレ勝利

試合前 △△○△○○○△●○

試合後 ○○

お株を奪う勝負強さで勝ち取った勝利。

やや復調してきたとはいえ波に乗り切れないアントラーズはその後ルヴァンでエスパルスに2連勝して決勝トーナメント進出を決定している。


6/2(水) J1第21節 vs横浜FC

試合結果 0-2 フロンターレ勝利

試合前 ○●△△○●●△●

試合後 なし

またしても2点差で完勝。これでシーズンダブル達成、横浜FCは単独最下位で試合消化数の少ない19位大分にに勝ち点差5つけられる苦しい状況。


6/9(水) 天皇杯2回戦 vsAC長野パルセイロ

試合結果 1-1 PK4-3 フロンターレ勝利

試合前 ○△△△△●●○●○

試合後 ○

恒例の天皇杯は格下に苦戦をやったこの文章を書くきっかけになった試合。

10試合やって3-4-3という悪いと言わざるをえない調子のチームがあの試合をやったことに驚かされたが、それ以上の驚きは直後の試合

6/13(日)J3第11節 vsガイナーレ鳥取

アウエイの試合で、鳥取1-8長野というおそらく記録にも記憶にも残る大勝利を収めた。今後快進撃が続く場合、フロンターレと試合したら強くなる説の代表例になるだろう。


結論

今回は細かいスコアまでは記入していないが、見たところ多くのチームは「関係なさそう」という結果になった。だが福岡の件を筆頭に一気に行くクラブも散見されるため、データが蓄積してきたら面白い結果が出るかもしれない。まずは昨年のデータを洗い直すのがいいだろう。

ただし、これは直後の10試合程度の事なので、シーズン通して考えたりしたらもっと変わってくるかもしれないので、ディープラーニングも研究したら面白いはず。

ただ、なんとなくの印象としてフロンターレと試合した後は強度が上がるとかはあると思う、あのレベルの前プレとか切替速度は試合やって印象に絶対残るし、目標とされてもおかしくない。

あと個人的な意見としては、グランパスはフロンターレと試合やると弱くなる説を提唱したい。笑

お気持ちよろしくです。