ストーブリーグのストーリー(3)

前回はあべちゃんの話で少し流れからそれた話もしましたが、今回は1からの流れである「選手の出入りを中心に時系列で振り返る」を再開していきます。

今回は1月1日の元旦からと、マテウス加入まで含めて全体の振り返りをさくっとやります。今季の目標とかはあべちゃんの話の最後でちょろっと出しちゃったので、繰り返しになる部分もあると思いますが、ご容赦ください。



元旦 ACL消滅


今年のストーブリーグの悩みの種であったACL出場の可否が、鹿島が負けたことにより「出場できない」に決定すると同時に、ルヴァンのGSから出場することで2月16日が初戦になることも決まりました。

これにより今期の大筋の日程や方針が決定することになり、2チーム分の戦力というより未来志向の若手重視で組んだメンバー構成が、ルヴァンで使えるようになったともいえます。



元旦 ソンリョン、ジェジエウ、ダミアン契約合意


3人共に移籍や引退などが少し噂されていましたが、無事3人とも合意に至れた上に、ジェジエウは完全移籍に移行したため大収穫の日になったといえます。

これによりキーパーのベンチ入りがソンリョンで片方埋まったため、丹野と競わせるのか、移籍の噂があったレイソルの中村が来るのかなどで話がにぎわい始めます。

FWは昨年同様小林とダミアンが軸で回し、知念がレンタルされたことで2トップの可能性が低くなったようにも見えます。

ジェジエウは能力では抜群なので今期も期待大です。



1月4日 カイオ延長、奈良ちゃん完全移籍


1月4日は第二の衝撃が走る日になってしまいました。


まず既にレンタルでJ2に行っていたカイオがレンタル延長が決定しました。

奈良ちゃんの鹿島完全移籍は前々から噂は立っていましたがいざ決まるとやはり厳しい。しかも相手は即戦力のCBが立て続けに海外に行った鹿島で、奈良ちゃんとしてもアピールの場として最高の場所。お互いに利害関係の合う最高の移籍になってしまったのが一番厳しいポイントです。

不幸中の幸いなことに数日前にジェジエウの完全移籍加入への移行が決定したので、それも影響あったのかと。



1月6日 ラルフ期限付き先変更


昨年の時点でガンバへのレンタルで修行中だったラルフが、今年は降格した松本山雅へ行先変更。

松本山雅には昨年までのパウリーニョやエドゥアルド、今年加入になった山本など元フロンターレの顔ぶれがいつもいる感じで、親近感がわきますね。



1月7日 ジェフも期限付き先変更


ジェフはFC岐阜からガンバへ、ラルフが抜けても代わりが来るガンバ。

あべちゃん家長筆頭に何人も拝借してきたお返しのつもりといわれても不思議ではない。笑

ジェフは試合に出てもミスが目立ち、そもそも出場機会にも恵まれない中チームは降格。もしかしたら境遇としてはここ最近のレンタルメンバーで一番苦しかったかもしれません。それでもステップアップしたのは凄いことでしょう。



1月8日 契約合意大量


この日はコーチ陣と選手合わせて20人の契約合意が一斉に発表。加えてジェジエウとダミアンが来日しました。


契約合意した選手は16名(公式サイトからコピペ)

登里享平 齋藤学
谷口彰悟 下田北斗
守田英正 安藤駿介
車屋紳太郎 田中碧
大島僚太 脇坂泰斗
小林悠 原田虹輝
中村憲剛 山村和也
長谷川竜也 家長昭博

コーチは4名(公式サイトからコピペ)

コーチ 吉田勇樹
コーチ 二階堂悠
GKコーチ 菊池新吉
フィジカルコーチ 篠田洋介


これにより来期の根幹となるメンバーや、粗方の選手層が確定することになりましたが、J2の方では契約解除となった選手が再契約されるなど「オルンガがやったから7点差も可能性0ではない」的な事も考えられましたが、今のところそのような例は複数発生はしてないようです。


若手がレンタルで出て行く中残った原田

出場機会が減って少し不安もあったけど残った下田

神戸から声がとも噂された大島

などなど、この日にだいぶサポの不安が解消されたため、大型補強こそないけれど「残留こそが最大の補強」というここ数年のフロンターレらしいやり方で安心させてくれました。


1月11日 宮城期限付き移籍、マテウス加入


1月11日は待ちに待った毎年恒例の新体制発表会見の日。

10日までの時点で一番懸念されていたポイントは間違いなくRSB

フィットしてなかったとはいえ2人の本職が抜けた中補強は山根一人のみ。明らかに頭数が足りない。しかも山根は湘南では3バックの右だったため、厳密にはRSBとも言い切れない。


という不安の中考えられていたのは「遅れて加入」のパターン。

天皇杯の結果待ちで出遅れた移籍市場で、今年はキャンプ途中からの参加を覚悟してでもしっかり吟味して獲得を目指すというもので、確かにそうなるとして不思議ではない考え方でした。

で、いざ会見が始まったらあれですよ。

わざと出し惜しみして隠していたのかわからんですが、それだったらちょっと嫌ですね。実際多くの人は不安な時間を過ごしてたわけですから。


私は彼についてよく知らないですが、現時点でよく知る必要もないと思っています。実際エウシーニョも来た当初はよくわからなかったし、マギーニョもそうだった。

で、マギーニョは粗削りながらもゼロックスでひと暴れして期待感高まってたけどあれでしたし、エウシーニョは気付けば心から愛する選手になっていましたから。


なので今後に期待する、ただそれのみです。山根もそうです。



1月12日 守田英正選手入籍


11日以降に選手の出入りは発表されていませんが、ある意味衝撃の大きさではトップクラスだったのは守田の結婚発表。

昨年は悪い意味で目立ってしまった守田だったけど、RSBに言って頑張るなど守田のおかげでなんとかなったという部分が多いのも事実。

私生活も充実すればメンタル面での不安も解消が期待できるし、なによりもいい知らせが舞い込んできただけでフロサポのテンションはいつも以上に上がるので、グッドなタイミングだったとも感じます。



ストーブリーグのまとめ


各選手の出入りの理由は個別の項目で話しましたし、チームの今期の指針についてもあべちゃんの所で詳しく考察しましたので、まとめのまとめといった感じで、重なる部分もあると思いますが書きます。


1.今年からフロンターレは完全に未来志向にシフト

メンバーを見てわかる通り、めちゃくちゃ若いです。

しかも大半は新卒と生え抜きで、補強組は欲しい所に入ってるという感じ。

確かに痒いところは残ってますが、レンタル組の多さからしてもキャッチフレーズからしても、今年絶対タイトルというより数年後にタイトル量産といった指針でやっていることは間違いないでしょう。


2.ポジション争い多数

今完全にスタメンが未定なのはRSBぐらいなものですが、ほぼ全てのポジションに定位置は無いといっていいでしょう。あるとしても大島と谷口ぐらい。

特にレンタルバックの宮代や三笘といった実力のある若手の突き上げは、ルヴァンを戦う時には見る機会も増えやすいので要注目です。

練習試合ではダミアンが大爆発するなど、昨年の序列も絶対とはいえなくなっていますし、キャンプでどういったサッカーを鬼木監督が目指すのかという部分もあります。

おそらくメンバー構成からして4‐2‐3‐1は継続だと思いますが、それ以外は正直言ってコンディション上げ中の今では、現地で見ていてもはっきりと言えることは数少ないでしょう。


3.まずは1勝ずつ

新体制発表会見でもそうでしたし、私自身も口酸っぱく行ってますが、フロンターレは胸に3つも星が輝くようになった今、チームが若手だとかそういう言い訳をしてタイトルを目指さないというのはもう禁句です。

しかし、それは理想論であることも重々承知しているので、まずは1つ1つ勝つことを積み重ねていくしかないでしょう。

若手が多いことは不安材料にもなりますが、若手は試合の経験から育つ生き物ですので、勝利も敗北も成長曲線に乗せることができれば、フロンターレほどポジティブになれるチームもそうそうないでしょう。

大きな野望も一歩ずつです。



お気持ちよろしくです。