見出し画像

MBA準備体験記 #11 インタビューに自信をもって臨むための『2ステップ』

勝手にメンターProfile

私の場合、英語でのインタビューは初めての経験で全く未知の領域でした。
英語力にも不安があるなか、インタビュー練習を開始する前は「何を話せば良いんだろう」「どう話せば良いんだろう」「英語の発音自信ないけど大丈夫かな」といった不安であふれていました。

今でも完璧なインタビューをできる自信はありませんが、最終的には「こういう質問がきたらこれを話そう」「自分の癖は●●だから本番ではここは気を付けよう」「英語の発音よりも話すペースや内容や表情の方が大事、発音はネイティブでなくても何とかなる」くらいの心持ちでインタビューに臨めるまでになりました。

シンプルですが、この状態に至るまでには、インプットとアウトプットを繰り返すことが私にとっての対策でした。

ここでは私個人のインタビュー対策を書いてみました。対策方法は人それぞれですのであくまでn=1の体験談としてご理解いただければ幸いです。

インプット「ネタだし」 

主要な質問に対して回答のアイデア出しをする作業です。どのような回答が良いか悩んでいたとき、以下の海外MBA.comのRMさんの体験談が大変参考になりました。

MBA受験というプロセスは、ブランディング/マーケティングというレンズを通して見ると、非常にわかりやすく、攻略できる対象になると思う。このプロセスは、「如何にして、ターゲットカスタマーである“志望校のアドミン”に“自分”という商品を選んでもらうか?」ということに尽きる。
①Customer
「アドミン」のニーズを理解する。どんな人物が欲しいか?合格者でどのようなポートフォリオ(ダイバーシティ)を組みたいか?当然、学校によって、ニーズは異なる。
②Company
「自分」を知る。自分の強み・弱み、ユニークセールスポイントは何か?それは、どのように育まれてきたのか?
③Competitor
「他の受験者」を知る。相対の中で、自己の勝てるポジションやユニークセールスポイントを探す。

このポイントを頭に置きながら、まず、以下の頻出の質問に対する回答を考えました。

・Go through your resume (Self Introduction)
・Strengths/Weaknesses and examples
・Achievements
・Failures
・Career Goal
・Outside work (Volunteers/Hobbies)
・Why MBA
・Why this School
・How contribute to this school
・Anything to add
・Any Questions

ただし、考えるのはアイデアだけで、一言一句回答を作るのはデメリットが多い気がしました(理由は後述)。

対策で漏れがちなのは、Anything to addとAny Questionsかなと思いますが必ずといっていいほど聞かれます。

Anything to addはそれまでのインタビューで話していないセールスポイントを伝えるチャンスです。”nothing”などと回答してしまうと良くないと思い、予め絶対に話したい内容5つくらいを付箋にリストアップしていました。

例えば、私の場合はキャリアゴールを目指すきっかけとなった出来事、プライベートでのリーダーシップ経験などです。

Any Questionsについては面接官の属性(アドミ、卒業生、在校生)で聞く内容を分け、事前に質問リストを作っていました。この質問も、単純な興味で聞くというよりも、学校のことをどれくらい調べているかを示すチャンスと捉え、学校ごとにカスタマイズした質問リストを準備しました。

強み・弱みについては、具体的なエピソードから考えるほかに、以下のような外部サイトを利用することも有用です

アウトプット「模擬面接」

考えたネタを話す練習を繰り返しました。10月頃から、毎日1セッション(30分)、カウンセラー、DMM英会話もしくはMBA受験同期と練習するようにしていました。

最初は簡潔に答えることができず、一つの質問に対し、3分超話し、最終的に何の話をしているか分からないような状態でした。

基本的には一つの質問に対する回答は1分~2分が目安と言われています(カウンセラーからはSelf-IntroductionやWhy MBAなどの重要な質問は2分30秒くらいまで許容されるとアドバイスされました)。

できるだけ相手の質問に直接、簡潔に、回答するために結論ファーストやSituation Task Action Result(STAR)の順番で話すのが効果的でした。

ただし、同じ回答を練習し過ぎると、言い回しが固定され、あたかも暗記しているような雰囲気が出てしまいます(私はこれに陥ってしまいました)。カウンセラーのVinceなどはこれを避けるため、同じ質問でもわざと別の言い回しを練習するようというアドバイスをするそうです。

なお、インタビューカウンセラーの評価などはこちらにまとめていますので、カウンセラー選定に悩まれているときはご参照ください。

また、先述のRMさんは、アウトプットをインプットのヒントを得るプロセスとして利用されており、有益だと思いましたのでご紹介します。

学校ごとに、価値となるポイントは異なる。自分が価値だと思うことが、学校にとって価値でないことはよくあるし、逆もまたしかり。プロのカウンセラーとの壁打ちや、同窓生・在校生とのチャットによって、それが「価値あるユニークネスか」を確認する必要がある。その際、常に仮説を持ったうえで、ブレストにお付き合いいただくことが重要。多くの目的志向的活動に共通すると思うが、まずは自分で考え抜くことが、良質なアウトプットへの近道。


私のように英語が苦手な受験生にとって、インタビューは最も苦痛なプロセスであるとは思いますが、多くの学校でインタビューの招待が来た際の合格率は約50%と言われています(一部出願者のほぼ全員にインタビューを実施する学校もあります)。

辛いところですが、あと少し力を振り絞ることで受験のゴールを迎えられるという気持ちで何とか乗り越えれました。

(関連記事)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?