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MBA受験体験記 #1 佐賀の田舎からHarvardへ

自己紹介:しょう

初めまして!

2021年からHarvard Business SchoolというMBA(経営学修士)コースに入学するしょうです!記事タイトルにあるように、私の故郷は佐賀の農村で小学校の同級生50人中大学に進学したのは4%(日本平均50%超)という日本のなかでも稀に見る田舎で育ちました。

帰国少女でもなく、英語圏に留学した経験もない私が世界有数の大学に進学することになるとは、夢にも思っておりませんでした(合格通知を受領した後も、しばらくは信じられませんでした)。

そんな私がなぜ・どのようにMBAに行くことになったのか。MBAのメリットとは、MBAに合格するまでのステップは、などについて自分の考えや経験をもとに、今後数回に分けて書いていこうと思います。

もし興味があるのであれば、諦めずに世界に飛び出てほしい、また、幅広く今後のキャリアに悩まれている方々の背中を少しでも押すことができればと思い、今回、私のMBA留学(準備)記を発信してみることにしました。

まず、初回の今回は、「なぜMBAに行くのか」、「MBAのメリットとは?」について、考えてみたいと思います(私自身は入学前なので他校含めたMBAの卒業生などに聞いた話も踏まえて書いていきます)。

MBAのメリット①「時間」

私が感じる最大のメリットは、「時間」です。何を悠長なことを言っているのかと思う人もいらっしゃると思いますが、これが現在の率直な考えです。

最初の学期などは勉強で忙殺されるMBA生ですが、それ以降の学期や学期間の休みなどでは、自由に使える時間が社会人対比圧倒的に多いです。

これまでの交友関係とは全く異なる人たちとのふれあいのなかで自分の人生観が揺さぶられ、「自分の人生にとって大事なものとは」というような大きなトピックについて、ドッシリ腰を据えて考える機会も多いようです。

実際に入学時と卒業時では、将来の目標が大きく様変わったという卒業生に数多くお会いしました。

また、自由な時間を家族に費やし、家族との時間が最も充実していた2年間と表現する方もいました。

私の場合は、この「時間」を活かし、日本で働いていてはできないような経験を積み重ねたいと思っています。例えば、スタートアップにドップリ浸かったり、妻の起業のサポート、もちろん家族との思い出作りとして旅行もたくさんしたいとも思っています。

このような、これまでとは全く違う時間の使い方ができ、そしてそれらの経験を通じて、キャリアを含めた自分の人生観を見つめ直す時間と考えています。

MBAのメリット②「グローバル経験」

多くの学校でグループワークを重視しており、グループで課題をこなすなかで、Diverseなチームで働く経験を積むことができます。

その他にも、課外活動やExperiential Learningといわれる体験型授業でグループで取り組むことが多々あります。これらの経験を通じ、多国籍のチームのなかでどのようにリーダーシップを発揮するか、チームワークを構築するかということにチャレンジする機会があります。

実際に、先日とあるコンサル企業の説明会に出た際に、「MBAでの経験で今の業務に役立っていることは?」という質問に対し「多様なバックグラウンドの人とチームを組む際に、即座に関係を構築し互いの強みを生かしながら、プロジェクトを進める能力が身に着いたこと」と答えていらっしゃいました。

私自身、今後、グローバルで働くことを意識するなかで、英語力を含むグローバルな舞台でのコミュニケーション力には課題を感じており、MBAを通じて最も強化したい部分はこの点です。

MBAのメリット③「知識

各分野についてのエキスパートになれる訳ではないのですが、卒業生などの言葉を借りると「各分野に対する勘所が身に着き、適切な問いを立てることができるようになった」ということかと思います。

また、学校によって違うのですが、選択科目の受講の仕方を工夫することで一部のスキルを伸ばすことも可能です。最近では選択科目をデータ分析やプログラミングに集中させ、入学前は素地がない人でも卒業時にはその分野で働けるレベルにまでになられたという話を聞きます。

私はこれまで大学卒業後10年超、同じ会社(金融)で働いており、MBA後に携わりたいVC投資に必要なスキルセットが不足していると感じてました。

これらを網羅的に学べるMBAは効率的なオプションと考えておりました。

MBAのメリット④「人的ネットワーク

「MBAを通じて世界のエリートとの繋がり、将来のビジネスに生きるのでは」と漠然と思っていましたが、卒業生などの話を聞くと、半分正解、半分不正解のような気がしております。

まず、同級生とのネットワークということを考えると、卒業した数年というスパンでMBAでの同級生リレーションがビジネスに生きたとおっしゃった方にはあまりお会いできませんでした。

一方、縦の繋がりについては卒業後数年で恩恵を受けられた方が多数いらっしゃいました。例えば、転職に悩んでいる際に業界にいる同窓生にコンタクトし転職サポートを受けることができたという事例や、起業家で同窓生から資金調達をすることができた事例など。

私自身、入学前ですが、同窓の大先輩にお話を伺う機会にも多数恵まれています。大企業の経営者、ベンチャーの創業者など、大変お忙しい方でも予定を調整し、お話を伺う機会に恵まれています(そういった人々に同窓ということで初回のアポイントを取りやすくなるのは確実にあると思っています)

MBAのメリット⑤「転職や給料アップへの挑戦権

MBAを経ることで転職の可能性が広がる、もしくは給料が上がるという話を良く聞きました。海外のMBA生だけでなく、日本人のMBA生でも、MBAを機に目標としている業種や会社への転職を実現されている方が多くいます。

日本人に特に人気な業種はトップファームのコンサルタント、PEあたりでしょうか。最近ではGAFAという大手テック企業に就職する方も多いようです(海外法人に勤める方も多数います)。

MBA生を採用している上記のような業界はMBA入学前の学生に対して会社説明会を開催しております。この点からもMBAを経ることで新たなキャリアチャンスを得られることが分かります。

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このような感じでMBAを目指した私ですが、冒頭に述べたとおり、田舎育ち(英語圏留学経験なし)で英語力の壁もあり、MBA受験のプロセスには人並み以上の時間と労力がかかったと自負しておりますので(笑)、失敗談やTipsも含めて、次回以降、改めて共有できればと思います。

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