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バガラバ、読了しました

バガラバ、読了しました!
いやあ、面白かった。
こういうバトルものの小説ってあまり読まないので
個人的には新鮮でかなり楽しませてもらいました。

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バガラバはあの!「シロナガス島への帰還」の作者である鬼虫兵庫先生の小説です。
シロナガスと同様に「池田戦」が主人公でストーリーが展開していきます。

あらすじ
オハイオ、片田舎の教会から大量殺人犯の死体が消えた。
ニューヨークセントラルパーク。
公園が紅葉で色づく中、口髭の男池田は黒人の男オクターブから事件の真相を探るように依頼される。
そして遠く離れた日本では女子高生の真夏がいつもと変わらぬ日常の中にあった。
事件は次第に様々な人間を巻き込みながら不可解な方向へと拡大を見せる。
霧が誘う世界、そこは―
異世界、跳躍、皆殺しバトル、開幕。
(小説ホームページから引用)

シロナガス島への帰還はミステリーでしたが、
バガラバは純粋なバトルものでした。
ただ、最近の流行りの異世界転生ものみたいに
魔法やらの異能バトルではなく地に足ついた(もしくはその延長線上の)戦いだったので、
ファンタジーにややアレルギーのある自分にとってはとても読みやすかったです。

ああ、そう!読みやすかったんです!
文章も結構しっかりしていて、変な言い方ですが
ライトノベル臭さはあんまり感じなかったというか、
かなり洗練されているように感じました。
私もニコニコ動画で紙芝居風のゲーム実況動画を上げているため、
小説などを読んでいるときに気に入った表現を見つけたら
付箋貼るなり、スマホにメモ取ったりしているのですが、
バガラバには心惹かれる言い回しが結構多かった。
例えば「風景がストンと切り替わった」は何のこともない表現のように思えますが、
情景が目に見えるようで言葉通り「ストン」と腑に落ちる感じがしました。
というか私が見てきた中では(あくまで私がですが、)
こういう場面で「ストン」という言葉選びをする人は見たことがない。

そしてなんといっても見どころは池田戦というキャラクターだと思います。
シロナガス島では探偵として怪事件を解決しますが、
池田というキャラについて多くは語られていませんでした。
このバガラバでを読めば池田の過去や、なぜあんなに強いのかが分かるので、
「シロナガス島への帰還」が好きな方には是非読んでいただきたい一冊です。

あ、あと表紙や挿絵を描いているのはあのZトンさんです!
私も大好きな絵師さんで何でとは言いませんが色々とお世話になっています。
…何でとは言いませんがっ!!!

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