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【3月18日】阪神オープン戦まとめ(佐藤タイムリー三塁打!梅野タイムリー三塁打!中野合流即勝ち越し打!)

こんにちは!かったーです!

今回は3月18日におこなわれたオリックスVS阪神のオープン戦を阪神ファン目線で振り返っていきたいと思います。

この試合は青柳晃洋選手に代わって開幕投手を務める藤浪晋太郎選手の登板・中野拓夢選手が1軍合流即スタメン・佐藤輝明選手VS山本由伸選手の同級生対決など見どころ満載の試合となりました。

個人的に気になった選手・気になったポイントを挙げていくので、阪神ファンやプロ野球ファンの楽しみになれば幸いです。


スコア

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スタメン

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野手成績

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投手成績

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気になった選手

藤浪晋太郎

試合後矢野監督から開幕投手に指名された藤浪晋太郎選手がこの日の先発でした。

登板内容は5回 97球 被安打4 奪三振6 与四球2 失点2と球数が少し多かったものの踏ん張ることができました。

2失点はショートゴロの間と犠牲フライということで打ち込まれた訳ではありません。

味方の守備に足を引っ張られましたが、ずるずる崩れてしまう気配は感じられなかったので、開幕戦も十分期待できそうです。


投げてるボールとしては初回に最速160キロを記録し衝撃を受けましたが、前回登板よりも明らかなボール球が少し目立った印象です。

それでもカーブやスライダーなどの変化球を上手く使って、試合を作ることができました。


試合後藤浪選手は

ーー1週間後と同じマウンドに投げられたのは良かった 
「そうですね。開幕と全く同じ舞台なので。そういう意味ではマウンドの感触を確かめるという意味でも良かったと思います」

ーーあと1週間で修正できる自信は 
「悪かった部分も、めちゃくちゃ悪いということはないので。本当に微調整というか、微妙なタイミングだと思うので。何とか修正、もちろんしないといけないですし、できると思います」

とこの日の登板を振り返っており、1週間後の開幕戦に向けて微調整を重ねていくそうです。

また開幕投手については

ーー青柳とは連絡は 
「今日、ラインで『ごめんね、頑張ってね。申し訳ない』と頂いたんですけど。こればっかりは誰しもなることなので。青柳さんが悪いわけではないので。2週目以降、戻ってきてくれると思うので、それまで良い流れつなげたいなと思います。そういう話をしましたね」

ーー昨年の開幕の経験も生きる 
「すごく緊張して頭真っ白になりましたという感じでもないので。経験してるぐらいの緊張だったので、今年も普通に入れればなと。あくまで本命の開幕投手ではないので。あくまで代行という形なので気楽にいければなと思います」

とコメントしています。あくまで代行だということで緊張している様子は伝わってきません。

昨年開幕投手を経験しているというのも余裕に繋がってるのかなあと勝手に思っています。

青柳選手の思いも背負って良い投球を見せて欲しいですね。


佐藤輝明

山本由伸選手との同級生対決となった佐藤輝明選手は4番サードでスタメン出場しました。

結果は2打席目に山本選手のカーブにうまく反応し、右中間方向へのタイムリー三塁打とします。

島田海吏選手の送りバント失敗・マルテ選手の守備妨害と嫌な流れが漂っていた中での一打だったので、まさに4番としてチームを救う働きと言えるでしょう。


結果ももちろん印象的でしたが、山本選手のインハイのストレートを見送ったシーンが個人的には印象的です。

何度も取り上げているのですが、オープン戦での佐藤選手は高めのボール球になかなか手を出しません。

あの山本選手との対決でもその姿が見られたので、今年はさらに怖い打者として活躍してくれそうです。

また6回の打席でもインハイのボール球・低めのフォークに手を出さず甘くなったボールを打ちにいきます。
(結果は宜保選手のファインプレイでセカンドライナーになりますが、当たりは素晴らしかったです。)

試合後佐藤選手は

「最高峰のピッチャーなんで、いい当たりができて内容はよかった。今日はよかったと思います」

とコメントしており、内容の良さを本人も感じているようです。

内容の濃い打席を今後も継続してもらいたいですね。


梅野隆太郎

1点を追う7回、1アウト2塁の場面で比嘉幹貴選手の甘めのスライダーを強振し、同点のタイムリー三塁打とします。

この前の打席で送りバントを失敗しており、すぐに取り返すことができて梅野選手自身も一安心でしょう。


先日のソフトバンクとの試合で坂本誠志郎選手が本塁打を含む3安打を記録し、捕手争いがかなり熾烈になっています。

昨年と違ってある程度の併用がオープン戦での起用法を見る限り考えられるので、2人とも打撃で結果を残しているのは矢野監督も安心しているはずです。


またオープン戦になってから初めて藤浪選手とバッテリーを組んで、カーブなどの変化球を上手く使い、藤浪選手の良さを引き出していた印象です。

開幕投手が青柳選手から藤浪選手に代わったことにより、開幕マスクも坂本選手になるのかなあと勝手に思っていましたが、この試合を見る限り梅野選手の可能性も十分にありそうです。


中野拓夢

この日1番注目を集めたのは1軍合流後即スタメンに抜擢された中野拓夢選手でしょう。

下肢のコンディション不良の影響で、2月・3月と2軍での調整が続いていました。

先週から2軍で実戦復帰を果たし、ようやくこの日に1軍に合流することができました。

2軍ではフルイニング出場・盗塁を試みるなど脚の調子は万全と見て良い動きをしていたので、あとは1軍で結果さえ出れば開幕スタメンに滑り込むだろうなあと思っていました。


そんな中同点の7回に比嘉選手のインローのスライダーを引っ張り込んで、一塁線を破る勝ち越しのタイムリー三塁打を放ちます。

中野選手らしい打撃で、迷いなく三塁に行った点も評価できるポイントでしょう。


中野選手は試合後

「1本出したいなって気持ちはありましたし、アピールしないといけない立場っていうのは変わらないので、何とか1本出てよかった」

とコメントしています。

加えて

「正直、同じポジションの人であったりの結果は常に気になっていた。焦りもあった」

と2軍調整中に焦りがあったことを明かしています。

遊撃手を争う小幡竜平選手・木浪聖也選手はスポット的に活躍することはあったものの、続けてアピールすることができなかった印象です。

そんな中、開幕直前のこの時期に実績的にも1番レギュラーに近い中野選手がすぐに結果を出したので、開幕遊撃手は中野選手の可能性が高くなったのではないでしょうか。

脚力的にも打順のバリエーションが広がるので、中野選手の存在は非常に大きいと再確認することができました。


岩田将貴

この日2番手でマウンドに上がったのが育成の岩田将貴選手です。

13日の巨人戦では2つの四死球で1失点と勿体無いピッチングでしたが、16日のソフトバンク戦では1回を8球で抑える好投を見せています。

そして迎えたこの日は1回 15球 被安打0 奪三振1 無失点と素晴らしい投球を見せます。

左打者だけでなく代打で出てきた右打者の紅林弘太郎選手・ラベロ選手も見逃し三振とファーストフライに仕留めます。

この日はストレートとスライダーに加えてシンカー・ツーシームも投じ、投球の幅が広がっていた印象です。

さらに紅林選手から三振を奪ったインコースのストレートがかなり印象的で、あれができれば十分右打者も抑えることができそうです。


試合後岩田選手は

「前回の福岡(ソフトバンク戦)では制球を重視して投げてよかったので、今日もそこを意識して続けることができましたし、これをさらに継続できるように頑張りたい」

とコメントしています。

渡邉雄大選手とともに支配下枠を争っている立場ですが、どちらも結果を残しているので、矢野監督からすれば嬉しい悩みでしょう。

左の中継ぎとして支配下に滑り込めるか注目していきたいと思います。


ケラー

この日の4番手は来日2度目の登板となったケラー選手でした。

登板内容は1回 15球 被安打1 奪三振1 与四球0 無失点と素晴らしい投球を見せてくれました。

前回登板は最速148キロでしたが、この日の最速は152キロと前回よりも調子が上がってきているようです。


得意のカーブで先頭の吉田正尚選手ショートゴロに打ち取り、続く中川圭太選手には粘られてしまいますがカーブで空振り三振を奪います。

伏見寅威選手ライト前ヒットを許した後の紅林弘太郎選手の初球に”スラッター”と思われるボールを投げショートフライとします。

カーブにも130キロ台と120キロ台のものの2種類があるように見えたので、スラッターと合わせて引き出しの多さも感じられました。


デイリースポーツ評論家の中田良弘さんはケラー選手について

「良いカーブを投げているけど、それを生かすのはやはりストレートなんだよね。きょう見た感じはきれいなフォーシームという感じだった。ジョンソンも同じような軌道のカーブを投げていたけど、直球の強さがあったからね」

とコメントしており、2019年にセットアッパーとして活躍したピアース・ジョンソン選手との共通点と相違点を解説しています。

確かにストレートは粘られてしまうシーンが目立ち、押し切れるほどの強さは感じられません。

ですがまだ来日2度目の登板です。

仕上がり切っていなくて当然なので、現段階では気にしなくても良いのかなあと思っています。

手元ですっと動くスラッターも解禁していたので、こちらの精度にも今後注目していきたいです。


気になったポイント

バントミス

山本由伸選手を相手に4回表と5回表にノーアウトのランナーを出すことに成功します。

チャンスを広げるために矢野監督は4回表は島田海吏選手に、5回表は梅野隆太郎選手送りバントを指示します。

結果は2人ともスリーバント失敗とランナーを進めることができませんでした。

球速も速いのでなかなか簡単に送ることができないのは分かりますが、島田選手や梅野選手の打線の中での役割を考えるとしっかりと決めてほしいのが本音です。


エラー絡みの失点

藤浪晋太郎選手が2点目を奪われた5回表、先頭の渡部遼人選手のセカンドゴロを糸原健斗選手が後ろに逸らしてしまいます。

続く福田周平選手のセンターに抜けそうな打球を糸原選手が追いつくも内野安打とされてしまいます。

2つ目の打球に関しては仕方ないと思いますが、1つ目の打球は正面の打球だったので難なく捌いて欲しいです。

その後のピンチを犠牲フライの1点で藤浪選手が凌いでくれたので、大ごとにはなりませんでしたが、球数がかさんでしまいシーズンであれば投げられるイニングが減ってしまったかもしれません。

打撃力を買って守備に不安がある糸原選手をセカンドで起用しているはずなので、ある程度のミスは首脳陣も織り込み済みだとは思います。

ですが正面の打球でミスが出ると首脳陣としても頭が痛いでしょう。


5番糸原・大山スタメン落ち

この日のスタメンが発表された時にSNS上では阪神ファンの間で賛否両論巻き起こっていました。

何に賛否両論巻き起こったかというと、糸原健斗選手が5番で起用されたことと、大山悠輔選手がスタメンから外れたことに対してです。


阪神の打順に関しての私の意見はこちらでも書いているので是非ご覧ください↓

現段階では出塁能力の高い糸原選手を2番で起用する方が良いと思っていて、中野選手がもっと出塁率が高くなった時に中野選手を2番に持っていき、糸原選手をヤクルトの中村悠平選手のように6番に置いたら面白いんじゃないかなあと考えています。

今回の5番糸原選手は後者のイメージだと勝手に推測しています。


悪いとは思いませんが、いくら好調とはいえ島田選手を上位に入れてまで糸原選手の打順を下げるのはもったいないなあと感じていました。

またシーズンであれば状態の上がらない大山選手をスタメンから外すのも納得なのですが、オープン戦なので調子を上げさせるためにも大山選手を使って欲しいなあと思っていました。


ですが試合後の矢野監督のコメントを読んで自分の考えの浅さを痛感しました。

矢野監督は

ーー大山はベンチスタート。左を並べるオプションを考えて 

「こんな状況だからいろんなことをね。コロナもあるし、チームの調子やけが。あってほしくないけど、今やれるんやったら、やっておいてもいいんかな。競争とか大事にしているところがあるから、いつも出ている選手が出ていない悔しさもあると思うし、総合的な部分でやれる時にやっておく必要があるんかなっていうところ」

と打順の意図を説明しています。

青柳選手が緊急離脱となったように、大山選手ら主力がいつ急に離脱するか分からない、さらに考えたくはないですが昨年の終盤のように主力組が揃って調子を崩すかもしれません。

そうなった時に備えて、いろんな打順を試しているということでしょう。


全試合打順を固定して戦うことは難しいと昨年痛いほど体感したはずです。

打順をいじらざるを得なくなった時に備えて、オープン戦で準備しているということでしょう。

矢野監督は選択肢を増やしてリスクに備えるのが上手い監督さんだと個人的に思っているので、こういう意図で行なっていると考えれば今回の打順も納得です。

やっぱりプロ野球の監督さんはすごいなあと改めて感じた瞬間でした。



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