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水族館

「地面に穴を掘って、そこに流れてくるプランクトンを食べます」
というチンアナゴの説明をみて、なんかいろいろ考えすぎだな、傲慢だなっておもった。

アザラシの向かいの水槽で、〇〇って魚が泳いでいたけれど、
「こっちは魚だ」
「魚か」
って通り過ぎた人たちがいた。
そのときはその人たちのことをちょっと軽蔑したけど、結局私もその魚の名前を覚えていない。

大水槽を見ながら、
「来世は水族館の魚になって泳ぎたい」
って言った。
らしいな、とおもったけど、なんかちょっと寂しかった。

ずっと、たった30cm先にいる生き物たちが、どうもリアルに感じられなくて、VRの世界にいるみたいだった。
カクレクマノミ、オレンジだよ?
ちょっと買うの戸惑ったセーターと同じ、けばいオレンジ。なんか、ほんとに、信じられない。

こんな凡人でも色々思いつくんやから、なるほど創作物のなかには水族館がたくさん出てきますね。

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